8月5日(土)・6日(日)に浦和コミュニティセンターにて、第61回日本SF大会 Sci-con2023 が開催された。埼玉では2019年に大宮で開催されたSci-conに次いで2回目になる。
今年の会場はJR浦和駅前で、下がPARCOの建物の9階・10階部分の公共施設で、わりとコンパクト。8階にさいたま市立中央図書館がある。9階はコミュニティセンター部分としては、ディーラーズルームのある集会室だけで、他はさいたま市市民活動サポートセンター、国際交流センター浦和消費生活センターなども入っている。ディーラーズルームのコミュニティセンター第15集会室以外は、完全な一般人の世界で、それ以外の企画はすべて10階部分の閉じられた異空間の別世界で実施される。しかし、9階への移動はエレベーターだけに限られているので(階段は使わないようアナウンスがあった)、階下のPARCOからのEVに、異世界のメンツが混じり合う。おまけに5日は埼玉県知事選の不在者投票最終日で、9階がその投票所だったので、けっこう一般人の利用があった。
到着後、ディーラーズルームで無人販売状態をデフォルトにして設営。休憩時間にはできるだけ在席するようにしたが、企画参加中、無人販売中においでいただいた皆さま、直接お礼を申し上げられないのて、この場を借りて、ありがとうございます!!
企画は怒濤の並行進行。あまりあちこち渡り歩いていないのだが、「日本SF図書館員協会第19回総会」「SFの記録をのこそう〜終活と国会図書館」は、秘密厳守この場限りのモードの企画で詳細は伝えられないが、要はSF大会には本好き・本フェチが高い割合で紛れ込んでいるので、その人達が聞いても十分満足できるだろう。「『本好きの下剋上』 ここからがS(すごーい)F(フシギ)だ!」は強気に2枠続きの前後編で、後編だけ参加できた。サイト上ではすでに完結して、紙の本の最終巻発行を待つばかり。私も待っているよ! 完結後は星雲賞推しの運動を展開している。
その星雲賞は、今年は開会式に続いて発表があった。第54回星雲賞・受賞作品一覧をどうぞ。後で、星雲賞海外長編部門をアシモフ『銀河帝国の興亡』が受賞したことについては、旧Twitter(現X)で、「新訳には受賞資格がある」のではなく「かつて初発表時に参考候補作入りしなかった作品はその後の別媒体での刊行時に再び受賞資格を得る」という規定があるからというコメントがあった。なるほど。
10階のホワイエでは、ヒゲキタさんの「うちのシロ」がいた。ときどき、休憩していた。暗黒星雲賞をねらっているとアピールしていたが。見事、企画部門とコスチューム部門で、暗黒星雲賞2冠王となった。その他の暗黒星雲賞については、サイトをご覧ください。
なお、今回は多目的ホールの大きさの関係もあり、開会式・閉会式の裏でいろいろな企画が進行していたので、行けなかった企画もあって、ちょっと残念。
ちなみに、毎年恒例の「SF古代生物の部屋」がなかったのは、ゲストになる研究者がこぞって8月3日から7日に開催されていた「第2回アジア古生物会議(2nd Asian Palaeontological Congress, TOKYO)」というマジメなオモテ稼業のイベントに参加していたためのようだ。
そして、今年も時刊新聞に数枚原稿を描かせていただいた。
また、ディーラーズルームでもいろいろお買い物、いただき物で荷物を増やしてしまったので、帰りもまた宅配便を使ってしまった。中国の成都で開催される今年のワールドコン(世界SF大会)の広報部隊がディーラーズルームで各席を回ってきてくれた。10月18日から22日まで、もうすぐだ。初め、「チェドゥ」というのがどこなのかわからなくて、漢字で書いてもらってようやくわかった。『BJ PRESS 26』はディーラーズで隣席だったご縁でいただいてしまった。毎年企画のテキストにした号は無料配布をしているのとのこと。著者の松岡秀治さんは、今回「柴田拓美憲章」を受賞。おめでとうごさいます。
来年は長野の白樺リゾートで「やねこんR」、再来年は期日未定で、東京の某所が会場(後日発表)とのことだ。
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