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書籍・雑誌

2024年1月18日 (木)

『エイラ -地上の旅人-』の謎

 実はここ数年、ずっと不思議に思っていたことがある。
2016年6月20日に「小説『エイラ−地上の旅人』全6部全16巻」というblog記事を書いた。
 専らパソコンを使っていたので、気がつくのが遅かったのだが、携帯画面には「このblogの人気記事ランキング」というのがある。(なぜかパソコン画面にはない) そこでずっと数年にわたり、この記事が不動のトップなのだ。2位以下はわりと新しいネタがいろいろ入れ替わる。
 いや、どうして? どこかに取り上げられたか? と思ってググってみてもわからない。
 たしかに「エイラ−地上の旅人」でググれば、わりと上位でヒットするが、多数の人がそんな検索ワードで調べるとは思えない。
未だに謎は解明されていない。


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2023年12月15日 (金)

東寺・食堂「バッジュ・シャーム・キョウト」

 8月11日(金・祝)から8月29日(火)に、東寺(教王護国寺)の食堂(じきどう)で、バッジュ・シャームの原画展が開催されていた。バッジュ・シャームというと、知っているヒトは知っている南インドのタラブックスが発行している『夜の木』『世界のはじまり』『ロンドン・ジャングル・ブック』等のゴンド・アートの画家だ。本は手刷りの版画だが、今回は原画だ。
 東寺は比較的近いのになかなか日が取れず、8月29日の最終日に駆け込んだ。ペン・インク・アクリルで描かれた緻密な原画は思ったより大きい。描画の様子も動画で紹介されていた。ただ、思っていたのと違ったのは、絵本の原画が展示されているのかと思ったら、それも少しあったが、40点あまりのほとんどが販売用の原画だった。うん、けっこうなお値段だ。
 最終日なので仕方ないが、図録は売切になっていて、増刷分を予約販売で、後日郵送されるとのことで申し込んだ。会場入口には本人がいたのだが、サインをもらえるのはスーベニールの商品のうち、バンダナとポスターのみ。他の本も販売もなく、ポストカードにはサインはしてもらえないのはちょっと残念。

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 そして、10月5日 完売だった図録が、増し刷りされて届いた。コデックス装で180度にページが開く。

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2023年10月23日 (月)

【告知】10月25日「図書館総合展」に1DAY出展します

 「図書館総合展」が10月24日(火)・25日(水)にパシフィコ横浜で開催されます。これは、HPのトップに「図書館界最大のコンベンション」と書かれているように、図書館関係の団体・施設・企業が集まって開催される大きなイベントです。でも、特に図書館関係者だけしか行けないのかというと、決してそういうわけでなく、事前申込もいらず、誰でも気軽においでいただけます。(一部フォーラム等は事前申込になっています)

 

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 その中で、今年から「コミケを参考にした」という「1DAY出展」というワクが新設されました。机1本で、お値段もお手頃、物販もOKということなので、文学フリマ以外に「画房らぁぎにぃ」の出展の機会をさがしていた私にとって、これに挑戦せずしてどうする!?と思って申し込みをしました。
 今まで、図書館総合展内企画の同人誌即売会「としょけっと」に、「工房しのわずりぃ」から主に『ライブラリー♥シンドローム』を委託参加していましたが、昨年、初めて「画房らぁぎにぃ」としてオープンデータグッズセットを出展しました! 今回は「図書館総合展」に初めて直参です! 在職中は名前は知れども、公共図書館で、遠距離、平日の直参というのはなかなか困難だし、行けるのなら将来有望な若手が行った方がいいと思っていました。会場自体も初めてなので、1日目は会場内を彷徨いてみるのと、今までお世話になった「としょけっと」さんのお手伝いをおよばずながら申し出しました。なので、1DAY出展は、25日のみです。(申し込めば2日とも出展することも出来ます) 10ブースと数は少ないもののバラエティ豊かです。公式HPの1DAY出展の紹介ページこちらです

 「画房らぁぎにぃ」単独で出展するのは、2022年9月の文学フリマ大阪以来2度目です。スタート時は、大阪市立図書館デジタルアーカイブのオープンデータを使った一筆箋、メモ帳、缶バッジだけでしたが、1周年の2023年4月にブックカバーを作り、5月には初めて国立国会図書館NDLイメージバンクのオープンデータを使ったブックカバーが加わりました。
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 主宰者が同じ「工房しのわずりぃ」からは、図書館ネタ4コママンガ『ライブラリー♥シンドローム』のみ持っていきます。図書館問題研究会大阪支部報で21年間連載していた『ライブラリー♥シンドローム』は総集編が4冊出ていますが、実はこの度、長らく品切と思っていた1〜3巻が支部事務室から発掘されました! 著者はすっかり品切れだと思っていて、1〜3巻の本編をコロナ禍の期間に3年ほどかけてTwitterにアップしていました。ハッシュタグ #ライシン でご覧ください。紙の本は、実はおまけのページが本編と同じくらいあります。ちょっと黄ばんでいるので、大阪支部事務局の了解を得て、全4巻すべて1冊100円オフの400円にさせていただきます! でも、1巻・2巻は在庫発見といえど少ないので、図書館総合展と来年の図書館問題研究会全国大会に各10冊ぐらいです。電算化以前のアナログ図書館でも「あるある」は不変です。


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 他、『ライブラリーシンドローム』を連載していた図書館問題研究会大阪支部の55年史がこの6月に発行されたので、3冊買い取って持っていきます。
 出展品以外にも、せっせと準備しています。ポスターや配布チラシ、掲示物、ネームカード。主宰者の古い育児エッセイコミック本も無料配布します。

 そして……、間に合わなきゃここで終わるつもりだったのですが、出来ました! 『オープンデータ LINEスタンプへの長い道』。12ページのコピー本ですが、初めてのフルデジタル!! アンチョコ本やネットFAQと首っ引きでクリスタと格闘しました。コマ割、フキダシ、セリフ入力、描画、ベタ、トーン……何をとっても、いちいちひっかかり、アナログの方が5倍は速い!と思いながら、何とかなりました。その後の印刷、製本も手作業で、以前買った中とじホッチキスをやっと役立つことになりました。
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 というわけで、図書館オンリー大イベントにご興味をもっていただけたら、ぜひお立ち寄りください。

 

2023年9月 3日 (日)

第61回日本SF大会「Sci-con2023」

 8月5日(土)・6日(日)に浦和コミュニティセンターにて、第61回日本SF大会 Sci-con2023 が開催された。埼玉では2019年に大宮で開催されたSci-conに次いで2回目になる。
 今年の会場はJR浦和駅前で、下がPARCOの建物の9階・10階部分の公共施設で、わりとコンパクト。8階にさいたま市立中央図書館がある。9階はコミュニティセンター部分としては、ディーラーズルームのある集会室だけで、他はさいたま市市民活動サポートセンター、国際交流センター浦和消費生活センターなども入っている。ディーラーズルームのコミュニティセンター第15集会室以外は、完全な一般人の世界で、それ以外の企画はすべて10階部分の閉じられた異空間の別世界で実施される。しかし、9階への移動はエレベーターだけに限られているので(階段は使わないようアナウンスがあった)、階下のPARCOからのEVに、異世界のメンツが混じり合う。おまけに5日は埼玉県知事選の不在者投票最終日で、9階がその投票所だったので、けっこう一般人の利用があった。
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 到着後、ディーラーズルームで無人販売状態をデフォルトにして設営。休憩時間にはできるだけ在席するようにしたが、企画参加中、無人販売中においでいただいた皆さま、直接お礼を申し上げられないのて、この場を借りて、ありがとうございます!!
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 企画は怒濤の並行進行。あまりあちこち渡り歩いていないのだが、「日本SF図書館員協会第19回総会」「SFの記録をのこそう〜終活と国会図書館」は、秘密厳守この場限りのモードの企画で詳細は伝えられないが、要はSF大会には本好き・本フェチが高い割合で紛れ込んでいるので、その人達が聞いても十分満足できるだろう。「『本好きの下剋上』 ここからがS(すごーい)F(フシギ)だ!」は強気に2枠続きの前後編で、後編だけ参加できた。サイト上ではすでに完結して、紙の本の最終巻発行を待つばかり。私も待っているよ! 完結後は星雲賞推しの運動を展開している。
 その星雲賞は、今年は開会式に続いて発表があった。第54回星雲賞・受賞作品一覧をどうぞ。後で、星雲賞海外長編部門をアシモフ『銀河帝国の興亡』が受賞したことについては、旧Twitter(現X)で、「新訳には受賞資格がある」のではなく「かつて初発表時に参考候補作入りしなかった作品はその後の別媒体での刊行時に再び受賞資格を得る」という規定があるからというコメントがあった。なるほど。
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 10階のホワイエでは、ヒゲキタさんの「うちのシロ」がいた。ときどき、休憩していた。暗黒星雲賞をねらっているとアピールしていたが。見事、企画部門とコスチューム部門で、暗黒星雲賞2冠王となった。その他の暗黒星雲賞については、サイトをご覧ください。
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 なお、今回は多目的ホールの大きさの関係もあり、開会式・閉会式の裏でいろいろな企画が進行していたので、行けなかった企画もあって、ちょっと残念。
ちなみに、毎年恒例の「SF古代生物の部屋」がなかったのは、ゲストになる研究者がこぞって8月3日から7日に開催されていた「第2回アジア古生物会議(2nd Asian Palaeontological Congress, TOKYO)」というマジメなオモテ稼業のイベントに参加していたためのようだ。
 そして、今年も時刊新聞に数枚原稿を描かせていただいた。
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 また、ディーラーズルームでもいろいろお買い物、いただき物で荷物を増やしてしまったので、帰りもまた宅配便を使ってしまった。中国の成都で開催される今年のワールドコン(世界SF大会)の広報部隊がディーラーズルームで各席を回ってきてくれた。10月18日から22日まで、もうすぐだ。初め、「チェドゥ」というのがどこなのかわからなくて、漢字で書いてもらってようやくわかった。『BJ PRESS 26』はディーラーズで隣席だったご縁でいただいてしまった。毎年企画のテキストにした号は無料配布をしているのとのこと。著者の松岡秀治さんは、今回「柴田拓美憲章」を受賞。おめでとうごさいます。
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 来年は長野の白樺リゾートで「やねこんR」、再来年は期日未定で、東京の某所が会場(後日発表)とのことだ。

 

2023年9月 2日 (土)

マサラワーラーのトークイベントin 旅の本屋のまど

 7月に旧Twitter(現X)に、西荻窪の旅の本屋のまど で、8月4日(金)にマサラワーラーのトークイベントがあると情報が入ってきた。『MASALAWALA SOUTH INDIAN COOKBOOK』(阿佐ヶ谷書院)の発売記念のイベントのようだ。関東でのイベントが多いので、なかなか巡り会うチャンスがなかったが、ちょうどその週末は浦和で開催される日本SF大会のため、ちょうど遠征するので、千載一遇のチャンスだと思って申し込んだ。

 当日は、19時開場、19時30分開始だったが、まどのの棚揃えも見たかったので、17時30分頃に辿り着いたのだが、既に準備のため一旦閉店していた。まだまだ外はめっちゃ暑くて、歩き回る気になれず、となりにレトロなステキな喫茶店で1時間あまり、美味しい珈琲を2杯飲んで過ごした。
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 開場時間の19時過ぎに行ったら、すでにマサラワーラーの2人が準備しながらテンションMAXでしゃべっていた。聴衆も数人いて、入ってくるたびにマサラワーラーがビリヤニを手渡している。開始時間になると、小さな本屋さんの中は30人ぐらいか、けっこういっぱいになった。写真をスクリーンに映しながら進行を担当するのは、阿佐ヶ谷書院の島田社長。『MASALAWALA SOUTH INDIAN COOKBOOK』の発売記念なので、食べ物ネタが多いが、本をつくるときの苦労話もある。みんな分量を量らずに適当に作っているから、島田さんが何をどれくらいと毎回確認しながら進めていったそうだ。作るときは1人分とか作らないから、何種類も作るときは食べきれないほど作ったとか。まだまだしゃべりたそうだったが、21時20分ごろ終了した。そのあと、のまどの本棚から、ISBNのないバグラヴァの本を見つけて購入。持っていった『MASALAWALA SOUTH INDIAN COOKBOOK』にお二人のサインをいただいた。
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2023年8月 1日 (火)

【告知】8月5/6日 第61回日本SF大会Sci-con2023に参加します

 いつもイベント告知は「参加します」なんだけど、SF大会は、SFファンの集いに即売会(ディーラーズルーム)もついているというスタンスなので、ちょっと他のイベントとは違う。
 毎年、場所を変えて開催される日本SF大会だが、今年は8月5日(土)・6日(日)に浦和コミュニティセンターで第61回日本SF大会が開催される。埼玉での2回目の大会なので、愛称はSci-con2023。1回目は2019年7月27日(土)・29日(日)に埼玉県大宮のソニックシティで開催された第58回日本SF大会彩コン。わりと最近だけどコロナ禍前だね。ああ、何もかもが懐かしい。
 今回は同じ埼玉でも会場を変えて、大宮から浦和へ。先日の「博物ふぇすてぃばる!」の出展者に埼玉の人がいて、「大宮と浦和は文化圏がちがう」と言っていたけど実体はどうなんだろう? 今回の会場の浦和コミュニティセンターは割とこじんまりしていて、参加申込が必要な企画はすべて10階フロアーの部屋で開催され、9階は一般開放エリアとなっているディーラーズルームだけだ。(元Twitter現Xの@Scicon2023 7月9日参照)
 参加費はそこそこ高いのだけれど、公式HPに公開されているタイムテーブルをみればわかるように、オタク心を刺激する企画が怒濤の並行進行。「図書館でボドゲ」「図書館員協会」「終活と国会図書館」……今年はなんか図書館関係の企画も多いぞ? あぁ、津原泰水さん、池田憲章さん、鹿野司さん、吉岡平らさん、松本零士さん、聖悠紀さん等々とならぶ追悼部屋ができている。『本好きの下剋上』は強気に2枠続きの前後編だ。指輪物語のコマもあるね。「台湾とチベット」なんだろ? 「SF古代生物の部屋」はないのかな? いいもん、ディーラーズでほそぼそと古代と深海生物を推そう。

 ということで例によって、(ここからはですます調で)ディーラーズルームにブースをとっています。ブースNo.31/32です。SF大会では無人販売状態が多いですが、今年はディーラーズだけが場所が離れているし、あちこち企画を巡るのはややしんどいので。スタッフさんが足りなければ留守番でもお手伝いしますよ〜とも申し上げています。お役に立たないかも知れませんが。
 ブースの品揃えは、無人販売となることも考慮して、持っていくGOODSの種類を絞ることにしました。新作のブックカバー2種(文庫サイズで、もちろんハヤカワ文庫も入ります)、新作メモ帳2種、マウスパッド、切り絵しおり、丸形の缶バッジを持っていきます。切り絵しおりは、先日初出展した「博物ふぇすてぃばる!」に、ヤン・ウェンリーに倣って「相手の戦力が不明なら、最大戦力で迎え撃つ」ことにして、生きもの系のものを全部持っていったら、完売したものも多くて、ちょっと補充が追いつかないかもしれません。

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 同人誌は、東海大学海洋科学博物館へ行ってきた『ギョギョっと深海魚 4匹目』が新刊です。『一匹目』があと在庫5冊です。
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 また、委託元よりSF大会らしい委託本、阿素湖素湖著『吾妻ひでお追悼本 FC(ファンクラブ)の頃』もあります。
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 それから、子どもが立派な成人オタクになったので、子育て本を無料配布することにしました。
 ぜひ、企画の合間にお立ち寄りください。

 

2023年4月27日 (木)

映画「シン・仮面ライダー」にまつわる話

 うちのダンナは古くからの仮面ライダーファンなので、映画「シン・仮面ライダー」は公開早々に息子達といっしょに観に行った。私はそれほど情熱は沸かないが、TVでは1号の頃からV3あたりは観ていたし、庵野さんの「シン……」シリーズも毒を喰らわば皿までのつもりだったので、3月のお勤めが終わって、4月になってから観に行くことにした。
 すると、ダンナがいそいそと「映画を観に行くのなら、これを読んでおいたほうがいい」と、マンガ版と小説版を出してきた。
『仮面ライダー 1971カラー完全版』 (復刊ドットコム) 2011年刊
『仮面ライダー 1971−1973』 石ノ森章太郎原作 和智正喜著 (エンターブレイン)2009年刊

 マンガ版も小説版も違っていた。これは、映画を見に来て、TV放映だけのイメージを持っている人と創成当時にのめり込んだマニアとの印象はちがうだろうなあ……と想像できた。そして、監督の庵野さんは後者なのだ。Twitterの混沌としたビミョ〜はつぶやきは、TV放映の仮面ライダー、それも平成以降のライダーしか知らない観客の感想を含んでいるんだろう。反面、昔からのコアなマニアにとってはいいも悪いもいろいろ語りたくなる映画なのだ。
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 マンガ版は、第4話の「13人の仮面ライダー」あたりで締めたら、『サイボーグ009』の「きみはどこに落ちたい?……」というラストに次ぐカッコよさだったのになあ……と思ってしまったが、どっちもそこで完結しなかった。
 小説版は、「誕生」「希望」「流星」の3章に分かれていて、合計600ページ超の大長編で、けっこう血みどろのグチャグチャ。マンガ版と小説版の第1章で一文字隼人の扱いがちがうが、けっこうキモなキャラなんだと認識した。小説版の第2章は滝和也がチェックキャラ。
 映画はまだ興行中だから、あまりネタバレのようなことは書かないでおこうと思うのだが、緑川ルリ子や一郎のキャラ設定はビックリで、けっこうエヴァンゲリオン風味がした。幼稚園バスを襲わなくてもいいが、一般民衆の被害描写がほとんどないので、ショッカーがかなり観念的なイメージで大悪党という気がしなかった。やっぱ、『銀河英雄伝説』ほど人が死ななくてもいいけど、「シン・ゴジラ」ぐらいの被害がないと。
 公開第1週の入場特典は仮面ライダーカードだったらしいが、私が言ったときはICタグだった。
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2022年10月20日 (木)

「十二国記」30周年と山田章博さんあれこれ

 今年「十二国記」30周年のせいで、夏から秋に山田章博さん関係の本の出版やイベントが相次いだ。

 

『「十二国記」30周年記念ガイドブック』 新潮社

 出版社の編集担当さん等の話と小野不由美さんのインタビューが対をなしていて面白い。『魔性の子』の時の編集さんは大森望さんだったのか! 知らなかったよ。
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『青陽の曲』新潮社

 「十二国記」の画集の2冊目。1冊目『久遠の庭』は2014年の発行だったから、実に8年ぶり! 今回は新潮文庫版のイラストが主になっている。
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「十二国記」山田章博 原画展 
 巡回展で、京都は大垣書店本店イベントスペースで10月1日〜14日開催された。新潮社版の原画約40点ほど。修正の跡もない、ため息が出るほど美しい原画。だが、意外と狭く、入り口の看板さえ写真撮影禁止なのは残念だ。
 ところで、大垣書店の本店ってもっと北の方じゃなかった? 吾妻ひでおさんの原画展を観に行ったことあるし。 ……と思ったら、創業の地・北大路の本店は2019年10月に閉店。その前の3月に「SUINA室町」1階に、新本店がオープン。そして、近くの四条店も2021年10月に閉店。……ごめん、知らんかった。
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 また、山田章博さん関係の情報は、魔法使いの弟子の見習い書記官さんが詳しいので、ホームページTwitter @ya_kawaraban
をよく参考にさせていただいている。

 

2022年9月22日 (木)

第59回日本SF大会F-CON 8月27/28日

 第59回日本SF大会F-CON  が再々延期の果てにやっと開催される! よかった! このご時世、いつコロナが近くにやってくるかわからないので、ギリギリまで様子をみていたのが、自分も行けてよかった!
 もともとは2020年7月の予定だったが、コロナ禍のため2021年3月に延期、それでも収まらず、2022年夏に再延期しての開催となった。その間に延期ができない第60回日本SF大会が、2021年8月に開催され、SFらしく時間の捻れが発生してしまった。
 私は、2020年5月頃に登録参加にしたものの、2020年7月も2021年3月もオモテ稼業で休日がとれるかどうか不安だったので切り替えを決めかねているうちに、延期延期になってしまった。そのうち2回目の星雲賞の投票のお知らせをもらい、キャンセルする友人から申し込んでいたディーラーズルームのブースを譲れるなら譲るというお話をいただいたので、「オモテ稼業を引退した今なら、東北遠征も出来る!」と思って、「えいや!」と一般参加に切り替えた。結局、ディーラーズルームは、決めかねているうちに〆切が過ぎていたと思ったら、〆切が延期になっていて、名義変更の問い合わせにもお返事がないままだったので、正規の申し込みを〆切最終日に行った。そういうわけで、今回は委託元の本よりSF大会らしい委託本も並んで、吾妻ひでおさんの底力を思い知った。
 Twitterで、前日に地方新聞の「福島民報」に「当日参加あり。27日昼の12時から3時まで入場無料。」と載ったので、「ディーラーズは13時オープンよね」と思いながら、早めに磐梯熱海に向かう。仙台から郡山まで新幹線、磐梯西線に乗り換えて磐梯熱海駅に降りると、目の前に「ホテル華の湯」のバスが停まっていた。乗ったのはみんな同志だ。

 11時前にホテルについた。看板がお出迎えしてくれる。ホテルは貸切だ。恐ろしい。まず、ディーラーズルームのセッティングに向かう。そこはシャンデリアも煌びやかな宴会場で、テーブル掛けもお揃いであるので、持ってきた布も出番なし! 時刊新聞社さんもヒゲキタさんの手作り3Dドームも近くにある。

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 11時になると受付が開いたので、早めに済ませる。
 以前Si-Conの時、周りに人が沢山いて、オープニングの時間になっても気がつかなかったことがあったので、今度は時計をちゃんとみてオープニングが始まる15時になったら会場に向かう。オープニングでは星雲賞授賞式もあった。今年の星雲賞の受賞は、このとおり! おめでとうございます!

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 企画は少ないと言われていたが、複数の部屋で5企画以上多いときは10企画ぐらいあるので、身体がひとつしかない常人にとっては十分だ。今年はコロナ対策のためか、ひとつの部屋で、1枠実施したら、次の枠は(換気のため)空けておくという方法をとっていた。また、ZOOM部屋があって、その部屋で実施される企画はZOOMで外部からも観ることができる。アーカイブはない。
 「『指輪物語』と『シルマリルの物語』の電子版についてのあれこれ」2020年12月から電子書籍化されたカナ表記と原綴の話は、「追補版」や「シルマリリオン」(と私も刷込まれている)などにも話が及び、ディープな内容だ。トールキン研究会「白の乗り手」が若い後継者を募っていた。次に行こうとした「吾妻ひでお追悼」企画は、15分遅れていったらいっぱいで入れなかった。声が小さくて、入口に立っていても聞き取れない。残念。その後「オービタル・クリスマス・ジャパンプレミアム」を堺三保さんの進行・解説で鑑賞。いや、クラファンのディスクは持っているのだけど、大画面でみたかったので。2日目は朝イチの「インドSFが来る!」インド映画は昨今多く公開されているが、SF小説はまだなかなか日本語に訳されていない。日本語訳があるのは『カルカッタ染色体』ぐらいだが、未読のうちに絶版状態。(いつも利用する公共図書館には、なぜか日本語版はなく、英語版がある)英語版の本をバンバン紹介してくれる主宰者がスゲ〜 その後『ハープで弾くアニソン講座』に30分ほど伺い、撤収作業もあり、ディーラーズに戻る。途中で、ホテルの売店でおみやげを買って、ディーラーズのブースを回って、帰りの荷物を増やしてしまう。

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 閉会式では、柴野拓美章やセンス・オブ・ジェンダー賞、暗黒星雲賞などの表彰も行われた。今回も時刊新聞に何回か投稿したが、そのうち、2階のローカで案内してくれていたホテルのお姉さんが、暗黒星雲賞自由部門を受賞! おぉ〜!みんなも注目してたのね。

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 第59回日本SF大会は無事終了。4年の長い準備をしてきた実行委員会の皆さま、お疲れ様でした。
延期に対応してくださったホテル華の湯さんにも感謝です。

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 おうちにかえるまでがSF大会。今回は交通費を節約して、帰りは郡山から夜行バスにした。でも、翌日は疲れが残って、ものの役にたたなかった。在職中は時間と楽ちんさを金で買ってた部分があるが、時間ができたら、体力が落ちた。ああ、なんてこったい!
来年は第61回で浦和でSci-Con2だ。時間のねじれがもとにもどった。そして、再来年第62回は合宿型のやねこん2……じゃない、やねこんR! 

2022年8月22日 (月)

講演会「阪大とSF 〜眉村さんの経済SFを中心に〜 」

 Twitterで堀晃さんの講演会の情報が流れてきた。久しぶり! 私、「SOLITON」の購読者です。『梅田地下オデッセイ』にサインもしてもらったぞ。眉村卓さんのことをお話するらしい。眉村さんのSFは、やっぱり『司政官』が好き。でも、なんか大阪大学の公開講座のようだけど、「申込不要・入場無料。どなたでもご自由にご来聴いただけます」と書いている。ホントにいいの? 大学に全く関係ない一般人は入っても?と、ちょっと心配。

大阪大学経済学会講演会(大阪大学経済史資料室共催)
「阪大とSF 〜眉村さんの経済SFを中心に〜」
 講師は堀晃さん
日時:7月7日(木)3限目(午後1時30分〜3時)
場所:阪大豊中キャンパス法経講義棟5番教室

 ……阪大、広い! 博物館しか入ったことないし。建物の入り口までなにも案内がないから、迷った。しかし、講義室に入ったら、大学の講座とは思えない聴講生の平均年齢の高さ! 半分は定年退職者か? ……きっと学外のSF者だろう。
 資料をもらうと、「眉村卓文庫寄託式 大阪大学経済学会講演会」となっていて、講演会だけでなく、眉村さんの資料が出身の経済学部に「眉村卓文庫」として寄託される式典も兼ねていたらしい。経済学研究科課長のご挨拶や目録贈呈、眉村卓さんのご家族のご挨拶もあった。
 堀さんと眉村さんは年齢は10年ほどちがうし、学部もちがうが、二人とも阪大OBだ。講演会では、お話は主に1960年代のことで、眉村さんと堀さんの初対面のこと、インサイダーSFという言葉をいつから使っていたか、この頃のSFファンダムの状況など、約60年前の知らなかった資料をスクリーンで見せていただきながら、懐かしい裏話をお聴きした。
 終了後、次の時限の学生が外で待っていたので、急いで退室した。

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より以前の記事一覧