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映画・テレビ

2020年6月 9日 (火)

追悼 イルファーン・カーン

 インド映画の俳優、イルファーン・カーンがこの4月29日に亡くなっていた! この頃、コロナ禍の大繁忙で新聞もネットも見逃していたのか……不覚だった。それで、亡くなったのはコロナ?……ではなくて、ガンだったようだが、享年53歳。3カーンより若いじゃないか。派手さはないけれど、渋くてコメディもできる上手い俳優さんだなあと思って、最近楽しみにしていた。
 名前を意識したのは、「めぐり逢わせのお弁当」で、イルファーンが出演すると注目して観に行ったのは「ヒンディー・ミディアム」。いちばん始めにみたのは「その名にちなんで」だし、「ダージリン急行」スラムドック$ミリオネアも観たけれど、イルファーンのことは全然覚えていない。これから、またいろいろな映画に出てくれるだろうと思って楽しみにしていただけに、本当に残念だ。
 ご冥福をお祈りします。

2020年2月10日 (月)

映画「マニカルニカ -ジャンシーの女王-」

 マニカルニカ -ジャンシーの女王- Manikarnika:The Queen of Jhansiヒンディー語 148分 (2019)  リニューアルしてからなかなか行けなかったみなみ会館に、やっと行ってきた。
1スクリーンだったのが3つに! トイレもきれい! ネットから会員登録をして、席の予約もした。今日観るのは、インド映画『マニカルニカ』。……でも、10分前に入ったら私ひとりなんだけど〜 始まった頃には10人くらいになっていた。よかった。

 

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『マニカルニカ』はヒンディー語映画なのに、『バーフバリ』みたいだなと思ったら、脚本が同じ人で、監督も『バーフバリ』ではないがテルグ語映画の人だった。「インド大反乱」の中で、“インドのジャンヌ・ダルク”と称えられるジャンシーの王妃ラクシュミー・バーイーの物語で、インドではよく知られている人物らしい。「インド大反乱」もラクシュミー・バーイーも知らなかった〜と思ったら、「インド大反乱」って、昔、学校の教科書で習った「セポイの反乱」のことだったのかということと、その頃の時代背景について、パンフレットに載っていた松岡環さんの解説を読んでいろいろ判明した。

 

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2020年1月25日 (土)

映画「ペーッタ」、ラジニ誕生祭

 12月12日は、インドのタミル語映画界のスーパ-スター・ラジニカーントの70回目のお誕生日だ。それにあわせて、日本の大阪でもラジニの映画が上映され、ラジニ.jpさん主催によるラジニ誕生祭がラジニ誕生祭12月7日(土)と8日(日)夜に開催されたので、7日の回に行ってみた。

 

 まず、テアトル梅田で上映されている映画「ペーッタ」を観る。8日には「カーラ 黒い砦の戦い」も上映されるのだが、残念ながら仕事日なので行けない。
「ペーッタ」 Petta 172分 タミル語  インドの田舎の大学に寮長としてやってきたラジニ。大学の悪をやっつける前半と必殺仕事人のようなバイオレンスになる後半がずいぶん違うなあと思いながら、まあ、これはラジニのかっこよさとみる映画だからと納得。パンフがないので、いろいろ復習できない。私が知らない要素がいろいろあるような気がする。

 

 そのあと、十三の淀川区民センターで開催されるラジニ誕生祭へ。何度かいただいたことのあるマサラワーラー の2人のミールス食べさせられ放題! バナナの葉がお皿で、容赦なく手食。どんどん追加やおかわりが回ってきて増えていく。でも、手で食べてるとゆっくり少しずつだから、意外と食べちゃうもんだ。その間に、ラジニの秘蔵映像とか、マサラワーラーが出演したインド映画のシーンとか、日本で撮影されたインド映画のカットとかが流れる。お祝いのケーキもあった。最後に、現地に送るお誕生日メッセージを撮影して終了。誕生祭は、初めてで、1人参加で、おそるおそる行ったのだが、とても楽しかったよ。

 

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ラジニ誕生祭当日のチケット
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だんだん増えてくるミールス
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2020年1月18日 (土)

映画「ガリーボーイ(GULLY BOY)」

 昨年のネタがまだ残っているので、しばらく続きます。

 

 「ガリーボーイ」GULLY BOY 154分 ヒンディー語  

 年が越えてしまったけど、昨年10月にロードショー館でインド映画がかかっていたので観てきた。「パドマーワト 女神誕生」にも出演したランヴィール・シンが主人公ムラドを演じる「ガリーボーイ」。観る前はラップとマサラムービー?と思ったけど、ヒンディー語って、よく韻をふんでいて、リズムにものりやすく、ラップにあうのね。実在のインドの若いラッパー2人の半生を元にしているというが、ムンバイのスラム地区ダラヴィの描写もリアルだし、知らないインドの一面をみた。最近のインド映画って、題材が多面的で次はなにかと飽きさせない。
 それに、この映画では主人公の師匠MCシェール役のシッダーント・チャトルヴェーディーや、女性プロデューサー役のカルキ・ケクランなどの脇役も魅力的。しかし、初日2回目上映で10人足らず。もっと入ってほしいなぁ。入場時に、みうらじゅんのシールをもらったよ。

 

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2019年10月16日 (水)

映画「ホテル・ムンバイ」

 「ホテル・ムンバイ」 HOTEL MUMBAI 123分 オーストラリア・アメリカ・インド 2018年  これは、ロードショー館でかかっていた。2008年にムンバイのタージマハル・ホテルがテロリストに占拠され、炎上し多くの死傷者を出した史実をもとに創られている。舞台がインドで、インドの俳優もたくさん出ているが、これはインド映画じゃない。作品としては緊張の糸を緩めないハラハラドキドキの連続で、とても面白かった。だからインド映画でなくても全く問題ないのだが、観た後の印象がアメリカのサスペンス映画ようだった。歌とダンスのシーンもなかったし。パンフレットを見ると、監督はオーストラリア出身で、スタッフも米や豪のメンバーが多い。俳優陣はとてもグローバルなラインナップだが、主人公といわれているホテルの従業員アルジュン役のデヴ・パウルはエンドロールでは俳優の5番目くらいに名前が出ていたので「ん?」と思った。彼は制作・総指揮も務めたというから、他のセンパイの俳優さんに順番を譲ったのだろうか。
 ストーリーはホテル従業員、滞在客、テロリストの側面を丁寧に描いている。史実をもとにしているとはいえ、ストーリーやキャラクター設定も整理され、わかりやすくしている。本当はもっと、籠城は長かったし、アルジュンも複数の人物をまとめたキャラクターだというし、滞在客の設定は創作だろうなあと思う。特に、ロシア人の実業家はいやな奴で登場し、しかし陰では人情味があり、それでいて状況判断が的確なのは実は元特殊部隊だったという何処をとっても死亡フラグ立ちっぱなしのキャラだが、美味しい役だった。あとでパンフを見たら、ハリー・ポッターのマルフォイのお父ちゃんだったジェイソン・アイザックスだったのか! 料理長のアヌパム・カーも年季の入ったプロの姿がかっこよかった。それに名もない若い人生経験も少ないテロリストたちも印象に残った。イヤホンの携帯からの指示で動かされ、所持品確認のため女性の死体の身体に手を入れることもためらい、水洗トイレに驚き、親に「ちゃんと金と受け取って」と電話をしながら、無表情に銃を撃つ。無知と純粋さと冷酷さが入り混じり、大量殺人者なのに哀れさを感じてしまう。

 

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2019年10月15日 (火)

映画「ヒンディー・ミディアム」

 「ヒンディー・ミディアム」Hindi Medium 132分 ヒンディー語 2017年
先の「あなたの名前を呼べたなら」と同じく京都シネマで鑑賞。最近は年に何回かあちこちでコンスタントにインド映画がかかっていて嬉しい。しかし、世間の休日なのに、整理券番号は10番。こんなに少なくて大丈夫か? 上映が始まる頃には座席は半分くらい埋まっていた。
 娘を「ヒンディー・ミディアム」(ヒンディー語で授業を行う公立学校)ではなく、「イングリッシュ・ミディアム」(英語で授業を行う私立学校)に行かせたい両親のお受験ドタバタコメディ。そんなに目立つ俳優ではないけど、渋い演技をするイルファーン・カーンが父親役。デリーの下町で衣料品店を営んでいるミドルカーストの親子が主人公で、映画の中で、高級富有層や低所得者層のエリアに引っ越ししてなりすましたりと、根底にあるのは「あなたの名前を呼べたなら」と同じインドの貧富差のある社会を浮かび上がらせている。そして、それとともに親の出自も問われるお受験戦争に直結してて、笑わせながらも深いな〜と思う映画だった。

2019年10月14日 (月)

映画「あなたの名前を呼べたなら」

「あなたの名前を呼べたなら」SIR 99分 ヒンディー語・英語・マラーティ語 2018年
ほぼ一日使って、台所の掃除をしたあと、夕方からのインド映画に向かう。ファーストディだったので、早めにチケットを取りに行ったが、充分余裕だった。パンフレットを先に買って、観る前にちょっと腹ごしらえ。
 細かな伏線がある丁寧ないい映画だった。カーストとはまた違う貧富の格差による社会の壁が分厚い。決して御曹司のアシュヴィン(ヴィヴェーク・ゴーンパル)に思いやりがないとかいうわけではなく、しかし、メイドであるラトナ(ティロタマ・ショーム)が望んで頑張れば対等の位置に立てるというわけではない。その社会構造はそんな努力と情愛でなくなるほど簡単なものではないけれど、ラストにはその意識を覆そうという作り手の意思が感じられる。
 原題の「SIR(サー)」(英語圏での男性への敬称)をこの日本語タイトルにしたのは、すごく意を汲んでいるなあ。

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2019年10月13日 (日)

第1回インド大映画祭

 時系列が前後するが、最近観たインド映画について、続けてアップしたい。
 まず、9月7日(土)から20日(金)に、大阪のシネ・ヌーヴォで「インド大映画祭」が開催されていた。第1回? 今までも「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)」や「南インド映画祭」、「インディアンシネマウィーク」といったインド映画祭があったが、今回は主催が変わっての第1回のようだ。今回は7作品上映で、パンフレットがなくて、チラシの少ない情報しかないのだが、全部ヒンディー語以外のインド映画で、2004年から2018年と新旧取り混ざっていて、私の知識ではあまり知ってる人がいない。ヴィジャイ、アヌシュカ・シュッティ、スーリヤぐらい。そして、なかなかスケジュールが厳しいが、その中で、「24」「眠り」「ヴィクラムとヴェータ」の3作品を鑑賞した。

「24」164分、タミル語 2016年
スーリヤが、主人公と主人公の父親、父親の双子の弟のひとり3役をこなす、タイムトラベルもののSF。しかし、SFの理論武装をしようとは思っていない気がする。CGいっぱいのSFテイストのコメディだと思うことにしたら、細かいことは突っ込まずに、楽しく観ることができるぞ。

「眠り」Nidra 100分 マーラーヤラム語 2014年
仕事帰りに観るにはなかなかしんどい映画だった。ごめん、時々うつらうつらしてしまった。この作品はネット上でも全くといっていいほど情報が見つからない。チラシによるとシッダールト・バラダンという人が監督も主演もしている。内容は……う〜ん、ナゾだわ。

「ヴィクラムとヴェータ」Vikram Vedha 141分 タミル語 2017年
これは相当面白かった。ストーリーの展開がバツグンで、「おっ、そう来たか!」というようなどんでん返しが次々起こる。ヴェーダ(ヴィジャイ・セードゥパティ)が絶対的な悪かと思ったらそうじゃなくて、なかなかいい役まわり。主人公の警察官のヴィクラムのR・マーダヴァンは「きっと、うまくいく」の3バカのひとりだったことは、見終わった後、ネットで知った。あの時はもっと丸顔じゃなかったか? すごく精悍でかっこよくなってるけど。他にも肉付きのいいヒゲ面のおじさんがもりもりでてくる。そのおじさんたちの男っ気ばかりでの歌とダンスのシーンがあるのはインドだなぁ。今回のイチオシだった。

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2019年8月29日 (木)

映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』にまつわる3ネタ

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』Ex Libris -The New York Public Library 3時間35分 英語 2017
 この春公開されたドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』は、オモテ稼業の私の周囲ではけっこう話題になっていた。それに関連して、2件のプレイベントに参加して、その後映画を観てきた。
 まず、6月16日(日)大阪市立中央図書館「大阪市立図書館×映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』トークイベント」が開催された。300人の会場が満員! 図書館ネタのイベントでこんなに人がきたのは初めてじゃないだろうか!?と、驚いた。前半は、映画のダイジェスト版に続いて、ニューヨーク在住で、『未来をつくる図書館』を執筆した菅谷明子さんへのスカイプによるインタビュー。後半は元瀬戸内市民図書館館長の嶋田さんと大阪市立中央図書館職員で認定司書の澤谷さんの対談。場所も登壇者も図書館に重きを置いたイベントだった。
 次いで、6月29日(土)に誠光社で開催された『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』公開記念トークに行ってきた。京都造形芸術大学の映画学科の教授、北小路隆志さん。映画の手法やワイズマンの作品についてのお話だった。この映画は人によって様々な見方ができそうな映画みたい。誠光社には先行して映画パンフも置いていたので、先に買って予習もした。
 さて、この映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』は、6月21日からテアトル梅田、29日から京都シネマ、7月6日から神戸元町映画館と順次公開されたのだが、ギリギリまで開始時刻が不明だったり、公開前に上映期間が未定だったりした。単館映画館だと、1週間しか上映しない場合もあるし、205分の長尺映画なんで、行ける日がかなり限られる。ドキュメンタリーだし、解説めいたナレーションもないようなので、疲れていると寝てしまうかもしれないのできれば仕事帰りには行きたくない。前評判もよく、先発した東京に続いて、大阪でも大入り満員で、立ち見だった人もいたと聞いた。3時間も立ち見したくない。……といろいろ考えて、土日を避けて、7月8日(月)の京都シネマの昼間の回に行った。ここはインターネットの予約はなくて、当日整理券で入るので、2時間前に映画館に行ってチケットを確保した。それでも14番目だったが、十分座れる。上映時間まで、カフェでちょっと休憩。
 実はワイズマンの映画は、今まで観たことがなかった。前知識で、ワイズマンの映画の手法はだいたい同じで、ナレーションもなく淡々と場面を映していく。観てどう思うか、どう感じるかは観客に委ねられる。今回の映画は、図書館といっても、施設でも資料でもなく、「人」を語る映画だった。思った以上に予想外に「人」中心だったが、それはそれでよかった。ギョーカイ内の人なら、読書会のテキストや、仕分けのシステムや、レファレンスの端末にも興味がいったかもしれないし、施設も資料も大切だけど、やっぱり「人」が動かしていくのよね。その反面、オモテ稼業的には「ぼ〜っとやってんじゃないよ」といわれているような映画でもあった。

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2019年8月12日 (月)

映画「パドマーワト 女神の誕生、「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」

 6月7日からインド映画が2本かかっている。インド映画の上映は名画座の単館上映が多いのだが、どちらもロードショー館というのも驚き! また2本同時というのも珍しい! だが、連チャンはしんどいので、まず、公開3日目で1日2回上映になっている「パドマーワト 女神の誕生」を観て、次の平日の休日に「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」を観てきた。

 

「パドマーワト 女神の誕生」Padmaavat ヒンディー語 164分 2018  ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン、シャーヒド・カプールと人気女優・俳優を配した豪華版。いかにもラジャスターンという衣装や舞台も美しく、自然も雄大でみていて惚れ惚れする。ただ、ストーリーはラージプートの風習に従った女性たちの集団自決(ジョーハル)で幕を閉じる。いいのか? その終わり方で。慣習に慣れない現代人もしくは日本人には納得できない部分もあるのだが、16世紀の叙事詩をもとにしたものだというから、ラストはもう決められているのだ。きっと、インドではこういう話だとみんな知った上で観ているのだ。善いも悪いもない。平家物語で平氏が壇ノ浦の戦いで滅びる運命と同じなのだな。

 

「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」The Extraordinary Journey of The Fakir 96分 2018

 主人公はインド人だが、インド映画じゃない不思議な寓話。フランス・ベルギー・インド映画とパンフには書いて、俳優もスタッフも国際色豊か。しかし、公開5日目で、まだ公開2週目なのに、早や1日2回上映(うち1回は22時からのレイトショー!)。鑑賞した日も15人足らずだった。心配だ。インドからフランス、イギリス、スペイン、イタリア、リビアとインドに戻ってくるまでのロードムービーで、「ありえんだろう!」という展開もあり、けっこうヒドい目にもあうけれど、笑顔で切り抜けてしまう主人公のアジャ(ダヌーシュ)に毒気を抜かれて、なんとなくそのまま入ってしまう不思議な映画だった。

 

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