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アニメ・コミック

2020年1月27日 (月)

「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」

 京都文化博物館で、2019年10月12日(土)から2020年1月13日(月・祝)に「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」が開催されていた。期間が長いこともあり、それよりも先に終わってしまう展示や映画を優先していたら、ギリギリになってしまい、12月17日(火)にやっと行ってきた。
 人混みを避けて平日狙いだったんだけど、さらに当日は雨。そのせいか、空いていてゆっくり観ることができた。よく観るポスターなどの作品だけでなく、有名になるまでに描いていた挿絵やカートゥーンが珍しい。ペンとインクで描きとめた人物の表情のカリカチュアやバレエのポーズを参考にした習作などもあった。基本的に何でも描けて、とても上手い人なんだなあ。ニッポンなら河鍋暁斎をイメージしてしまう。松苗あけみと天野喜孝のコメントが入っているとあったので、珍しくイヤホンガイドも借りてみた。ミュシャに影響を受けた作品群としては、アメコミや明治期の文芸誌の表紙等もあって幅広く、マンガ家・イラストレーターは先の二人以外にも、水野英子、山岸凉子、懐かしの花郁悠紀子、波津彬子、出渕裕など。ただ、マンガの展示は半分以上複製(おそらく原画ダッシュ)だったのがちと残念だった。
 撮影OKコーナーも設置されていた。

 

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2020年1月24日 (金)

萩尾望都さま大阪に降臨! 開催記念トークと原画展

 デビュー50年を記念した「萩尾望都『ポーの一族』展」が全国を巡回し、12月4日(水)〜16日(月)に大阪・梅田の阪急うめだ本店の「阪急うめだギャラリー」で開催された。
 原画展のチラシに、初日の4日に開催記念トーク「『ポーの一族』と萩尾望都の世界」があると書かれていたのだが、受付開始予定日が近くなってもネットにも引っかからなくて、詳細が全くわからなかった。受付開始予定日前日になって、その詳細を永井 祐子さんのTwitterで拾うことができた。今回は文化教室の特別講座で、有料2600円のネット申込みの先着順。なぜか展覧会チケットが2枚ついてくる。その後、封書で案内が送られてきた。トークは14時だが、朝10時から整理券配布するとのこと。ネットの申込みの順番ではなかったらしい。とりあえず、その案内書をもって、10時を目指して出かけたが、ちょっと出遅れて10時20分に到着したら、トークショーの整理券の列も、展覧会入場も既に長蛇の列になっていた。このタイミングで、400人定員の整理券173番。なかなか望都さまファンはみんな熱い。原画展も今日は混み混みだったので、東京開催の時に一度観に行っていることもあるので、日を改めて、後日行くことにした。
 開催記念トークは、事前に質問を受け付けて、カルチャーセンターの人が司会進行を行い、その質問をもとに望都さまが答えるといった形式で1時間。舞台には、赤い薔薇の花が散っていた。望都サマは中学校の頃、大阪(吹田)に3年ほど住んでいたとのことで、大阪の印象を聞かれて、九州とちがって男の子が優しかったとかおっしゃっていた。40年ぶりのポーの再開についてのエピソードや、おうちの猫ちゃんたちのお話等が弾んでいた。

 その次の週の月曜日に、原画展に行ってきた。初日は長蛇の列だったが、今日は空いてはいないが落ち着いていた。構成は東京の時と基本は変わっていないが、その間に発行された「芸術新潮」の表紙の原画が加わっていた。東京の時は入口がびくとも動かなくて、順番を崩して観たが、今回はほぼ年代順に並んでいる順路どおりに、間近で美しいペンの線をタンノーしながら観ることができた。

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2020年1月19日 (日)

萩岩睦美原画展、きたがわ翔原画展

 同じくらいの時期に大阪で、二つのマンガ家の原画展があった。
「萩岩睦美再現画展OSAKA」11月1日(金)〜10日(日) 天満橋・カンパネルラ 「きたがわ翔原画展アナログin大阪」11月2日(土)〜10日(日) 日本橋・画廊モモモグラ  場所も近いので、1日でかけ持ちすることにした。まずは、萩岩睦美さんの再現画展へ。ギャラリーは2階と3階になっていて、2階が雑誌「りぼん」時代の再現画作品とショップ、3階が鳥の絵と彩色の動画鑑賞スペース。彩色の様子を動画でみていたら、すごく丁寧に作業していて、ため息がでる。ぬりえブックを買ったけれど、きっともったいなくて塗れない。最近の鳥の絵は、カワイイけどリアルな描写で、知らない人がみたら、同じ人の絵とちょっとわからないかも知れない。萩岩睦美さんのWebサイトはこちら

 

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 そのあと、日本橋・恵比寿町のモモモグラで開催されているきたがわ翔の原画展に向かう。日本橋はずいぶんご無沙汰だ。かつての電気屋街の名残の店もあるけど、ほとんどオタクショップになっていた。ちょっと画廊の入口がわかりにくくてウロウロしたが、無事到着。きたがわ翔さんは、Twitterでよく描画の様子をUPしている。特にかけアミがすごい。水や光や植物や服のシワや猫の描写などほれぼれとする。その原画がナマで観れるのだから、とてもうれしい。Twitterではわからない、絵の大きさや紙の質や細かな描き込みが原画をみるとわかる。カラーの原画にはキラのかかった仕上げをしてた。きたがわ翔さんは在廊していて、身体はゴツいけど、気さくで丁寧な方で、来た人とお話をしたり、サインや写真を撮ったりしていた。私も絵はがきを買って、ネコのカットつきのサインをいただいた。ネコはきたがわさんの愛猫もまりんがモデルだ。
きたがわ翔さんはWebサイトはこちら。 でもTwitterのほうが更新が早い。

 

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2019年9月23日 (月)

「萩尾望都 ポーの一族展」「三原順カラー原画展 〜札幌からようこそ〜」

 記事が2ヶ月遅れになっているが、7月27・28日に埼玉県大宮で開催される日本SF大会に引っかけて、関東に行ってきた。今までほとんどが、SF大会だけの往復になってしまっているのだが、今年は前後にも休みをもらえて、3泊4日で行くことができた。

 

 まず、前日に朝6時台の新幹線で東京入りして、「萩尾望都 ポーの一族展」と間に「神保町ヴンダーカンマ−」をはさんで、「三原順カラー原画展 〜札幌からようこそ〜」に行ってきた。
 「萩尾望都 ポーの一族展」は、7月25日(木)から8月6日(火)まで松屋銀座8回イベントスクエアで開催されていた。12月に大阪でも開催されるが、せっかく日程があったのに、行かないなんてもったいない。始まってまだ2日目なので、私のTwitterには1日目はすごい人出だったとか、物販の列がとんでもなく長かったとかいろいろ流れていた。朝イチの入場をねらって時間調整をする。今回はモトさまの「デビュー50周年記念」の原画展でもあり、始まったばっかりなので、入口のお祝いの花がすごかった。名だたる出版社がずらりと並び、個人からも、マンガ家さん以外にも夢枕獏さんや宮部みゆきさんからのお花などもあり、活躍の広さがうかがわれる。池田理代子さんのお花が華やかだったなあ。会場内も超満員だったが、作品がほぼ年代順に並んでいて、入口が詰まっているのだった。年代順でみたいと思わなければ、先に奥に進んで、まずまずかぶりつきで観ることができた。なんせ、線が美しいのでみんな原稿の一コマ一コマじっくり観ていて、順番にと思ったらなかなか列が進まないのだ。驚いたのが、予告カットがたくさんそろっていたこと。原画をみると、小さな予告カットも「返却希望」とひとつひとつ書いている。こうでもしておかないと、小さなカットは返却してもらえなかったんだなあ。また、雑誌「flowers」誌上で捜索を呼びかけていた読者プレゼントになった『トーマの心臓』の扉絵原画の一部や、波津彬子さんと故・花郁悠紀子さんが個人的にいただいたという原画も展示されていた。
 原画をゆっくり堪能したあとにあるスーベニールはグッズの種類が多くて、とても充実しいていて、煩悩をおさえるのに苦労した。同じフロアーにはコラボしたカフェがあり、作品の中のフレーズに合わせたメニューが並んでいた。私は「ローズティーを飲んでくれる人がいるのはいいわ」の薔薇の紅茶をいただいたが、器は凝っているけれど、お茶1杯で972円はちょっとお高め。ほかに、「ぼくが溶けてしまっても きみは泣きもしないんだろフロート」とか、「シフォンなら バラの咲く村 ポーの村」(ちょっとダジャレ?)とかがあった。

 

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 その後、奥野かるた店での「神保町ヴンダーカンマー」に立ち寄ってから、明治大学の米沢嘉博記念図書館で開催されている「三原順カラー原画展 〜札幌からようこそ〜」に向かう。今回は札幌の友人宅に保管されていたという原画18枚を含む展示で、やっぱり狭いので展示期間の6月21日(金)から8月26日(月)までの間に1度展示替えがある。修復の状況も説明されていて、カバーしたトレーシングペーパーが貼り付いていたりしたのは、たしかに「あるある」だよなあ。綺麗に修復されていて、苦労がにじみ出ている。ここは館内撮影OK。
 その後、関所を通って、SF大会が開催される翔んで埼玉へ向かう。

 

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2019年5月20日 (月)

劇団Studio Life「なのはな」

 Studio Life(スタジオライフ)の舞台は、ず〜〜っと以前に大阪で「11人いる!」を観たことがある。そして、ついこの間「舞台版はみだしっ子」を観た。東京を中心で活動している劇団なので、なかなか関西で観る機会がない。脚本の倉田淳さん以外は、役者がすべて男性で、マンガ原作の舞台も多い。マンガ原作のドラマや劇は、往々にして残念なものも多いのだが、この劇団は読み込みが深くて、原作ファンにもガッカリさせない。もちろん、舞台は原作とはちがうメディアなので、全く原作と同じが良い舞台劇とは限らない。作品は別物。
 原作の萩尾望都サマのマンガは24ページの短編で、それをどのような舞台作品にするのだろう……と期待半分、心配半分で観に行った。原作の雰囲気を十分残しながら、約1時間でまとめられた作品はとても心に染みるものだった。言葉を発さないチェルオブイリの女の子も印象的だし、石田音寿キャラは作曲家で歌手の明石隼汰さんがキャラと歌を見事に実物化していた。

 

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2019年3月17日 (日)

東京行き その1 忠津陽子原画展とインド民族画展

2月の10日(日)から12日(火)まで、世間様と1日ずれて3連休をもらって、東京に行ってきた。メインの目的は11日の維新派松本雄吉さんの追悼イベント「阿呆らし屋の鐘が鳴る」だったが、それにいろいろくっつけて行ってきた。
10日は7時前の新幹線で東京へ向かう。というのは、秋に行き損ねた上野の博物館動物園前駅公開を目指したんだが……、今回も整理券取れなかった。10時から配布開始、10時5分に着いた時はすでに長蛇の列で、10時15分配布終了。11月に聞いたよりも30分も早く終わってしまった。早い人は8時くらいから並んでいたそうだ。ムム…… 甘かった。2月24日までの金・土・日しか公開されないんで、もう無理だ。残念(>_<)
 そこで、行きたい候補にあげていた忠津陽子原画展にむかった。忠津先生のマンガを読んでいたのは、私が読み始めた頃の週刊マーガレット。『美人はいかが?』あたり。忠津さんの描く女の子は、当時のマーガレットのなかでも一等かわいいと思っていた。神田神保町のブックカフェ二十世紀で開催されている原画展は、本屋さんの2階スペースで、こぢんまりとしたかんじだったが、ぜいたくにもほとんど貸し切り状態。ランチにカレーをいただいたら、500円以上でピンナップ2枚(両面刷り)をついていた。


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 その後、渋谷のhako gallery/hako plusで開催されている「インド先住民アートの村へ2」へ行った。これは蔵前仁一さんがインドで集めてきたワルリー画、ゴンド画、ミーナー画などの先住民絵画を紹介するイベントで、今回は初めてジャールカンド州の絵画の展示がある。この2月10日・11日の2日間だけの開催なのだ。第2弾らしいが、第1弾がいつ開催されたか知らない。今回も危うく見逃すところだったが、Twitterの記事を直前に見つけて、偶然にも日程があった。でも、蔵前仁一さんのトークイベントは、満員で申し込めなかった。行ってみると、マサラワーラーの鹿島さんと武田さんがランチをふるまっていたし、KAILASの松岡さんと野瀬さんも物販とカフェを商っていた。どちらも関西のイベントでお話を聞いたことがある。ジャールカンドターリー限定30食がまだ残っていたので、さっきのカレーが小ぶりだったのでいけるかなあと思っていただいたが、おなかいっぱいになった。 豆とイモが主なんで、お腹にたまるんだな〜 SNSもOKということで写真も撮らせていただいた。ポーズ決まってる! 狭いギャラリーだったが、ゆっくり鑑賞し、物販では3冊も本を買ってしまった。後でいただいたチャーイも美味。


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2019年1月 6日 (日)

秋の東京 博物館・原画展巡り −印刷博物館・魔夜峰央展・一条ゆかり展・科博−

 昨年の夏コミで新刊を落としたので、11月25日(日)のCOMITIA126を申し込んでいた。秋はオモテ稼業のイベントも多くて、よくバッティングするので、秋のCOMITIAは久しぶりだ。運良く前日の土曜日も休日になったので、1泊2日で行くことにした。実は、行ってみたい展示が5つあるが、土曜日1日で行けるのはせいぜい3〜4カ所かなと、開館時間・閉館時間、場所を考えながら、朝6時57分発の新幹線で出発した。
 まずは、印刷博物館に向かう。JR飯田橋駅から1kmぐらい、トッパン小石川ビルの中にある企業博物館だ。そこで、「天文学と印刷」という展示が2018年10月20日(日)〜2019年1月20日(日)まで開催されている。15世紀〜16世紀に地動説は活版印刷の普及によって広まった。出版都市ニュルンベルグが築かれ、そこでコペルニクスの地動説が印刷された。……といったこの時代の天文学と印刷技術をとても丁寧に解説されている。後半の展示には日本の江戸時代の天文学や改暦についてもふれられている。10時過ぎに着いて、展示を観おわるのに2時間ほどかかった。会場ではプリントゴッコの要領で多色刷りでカレンダーも作って、持って帰ることができる。図録はちょっと高いけど、さすがに印刷が美しい。それに、綴じが180度にページが開くコデックス装だ。凝っている。Twitterで流れていたこの展示のチラシもとてもステキなデザインだったのだが、会場にも在庫がなかった。残念。


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 昼食後、明治大学米沢嘉博記念図書館で開催されている「魔夜峰央原画展」へ行った。これは10月12日(金)〜2月11日(月祝)まで開催されているが、4期にわけて展示替えがされている。行った時は第2期「短編怪奇マンガ特集」だった。期を合わせて行ったわけではないが、初期の墨ベタが美しい悪魔や化け物は大好き。

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 その後、上野の「旧博物館動物園駅の公開」に向かったら、受付に「今日の整理券は終了しました」と掲示があった。……整理券配布だったのか。Twitterや私の観たネット記事にはそんなことは書いていなかったが、後日確認したら、確かにそんなふうに書いているページもある。見落としていたなあ。それなら戦法を変えたのに。受付に聞いたら、10時に開始して、10時45分に終了したらしい。知らなかった人も多かったらしく、同じように入口でウロウロしていたり、のぞき込んで写真を撮ったりしている人がたくさんいた。入口に地面に頭を突っ込んだ巨大なウサギのオブジェが見える。駅舎内で期間限定のインスタレーション作品の展示を行っているらしい。羊屋白玉って名前は知らないと思ったけど、写真を見ると「あ、瀬戸内国際芸術祭の『指輪ホテル』の人ね」とわかった。公開は、11月23日(金・祝)から2月24日(日)までの金土日なんだけど、もう1回チャレンジできるかな。


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 そこで、予定を変更して、弥生美術館に回って「一条ゆかり展」を観る。会期は9月29日(土)〜12月24日(月祝)までで、カラー原画の一部が前中後期で何枚か入れ替わる。一条ゆかりさんは、画業50周年とのこと。昔、雑誌「りぼん」を回し読みさせてもらっていて、『デザイナー』は大好きだったが、『砂の城』のナタリーにはイライラした。一条ゆかりさんの原画をみるのははじめてじゃないかしら? やっぱり美しい。


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 そして最後に国立科学博物館に行く。ここは金・土曜日が20時までの夜間開館を行っているので、一番最後にしようと思っていたのだ。お目当ては特別展ではなく、企画展「標本づくりの技−職人たちが支える科博−」。期間が9月4日(火)〜11月25日(日)で、あと2日で終わってしまうのだ。入口には、博物館ネタマンガ『へんなものみっけ!』(早良朋著)のキャラの看板もある。以前行った「きのこ!キノコ!木の子」展も標本つくりの工夫がいろいろ展示されていたが、博物館の裏の苦労はつい興味津々になる。せっかく来たので、特別展「日本を変えた千の技術博」も観てきた。昔、家にあったような昭和の家電もあって、ちょっと懐かしかった。

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というわけで、この日は26000歩ぐらい歩いた。ああ、疲れた。

2019年1月 3日 (木)

三原順原画展「三原順 Four Seasons 〜三原順の四季〜」とStudio Lifeの「舞台版はみだしっ子」

 10月30日(火)〜11月4日(日)まで、大阪市福島区のスタジオクートギャラリーで、「三原順 Four Seasons 〜三原順の四季〜」が開催された。ABCホールでの劇団Studio Lifeの「舞台版はみだしっ子」 の大阪公演11月2日(金)〜4日(日)の日程にあわせて企画されたものだ。2015年には東京で「三原順復活祭」が開催されたが、関西での原画展ははじめて! とってもうれしい! せっかくだから演劇のチケットも取って、どのあたりのストーリーを上演するのか確認するために、事前に花とゆめコミックスの「はみだしっ子」全13巻を再読し復習して、また感涙してしまった。みんないいけど、やっぱりグレアム好きだなあ。
 Studio Lifeは10月2日(金)の初日公演のチケットを取ったので、夕方オモテ稼業の時間休をとって、同じく三原順ファンの友人と原画展会場で待ち合わせて、カフェのカレーをいただいて腹ごしらえ、原画展を観て、歩いて5分ぐらいのABCホールまで移動した。Studio Lifeは、脚本・演出の倉田淳さんだけが女性で、役者はみんな男性という劇団だ。マンガ原作の舞台も多いのだが、関西で上演する機会は少ない。すみません、追っかけていくほどのファンではないので、ずいぶん以前望都さま原作の「11人いる!」を梅田で観ただけだ。「はみだしっ子」も以前に初演して、今回が続編らしいが、初演は東京だけだったので、どんなのだったか知らない。そんな予備知識ほとんどなしの状態だったのだが、舞台は驚くほど原作のイメージに合っていた。舞台のセリフと並行して、脳内で原作のコマが映画のように流れていく。もうバラしていいかな? ストーリーは『残骸踏む音』『そして門の鍵』あたり。8歳や6歳の子どもの役を、少年ではなく、いっぱしの大人が演じるのだが、不思議と違和感がない。舞台劇は場面転換に制約があるのだが、シンプルな舞台がいろいろなシーンに見立てられる。劇団の個性が感じられる。ただ、今回は女性キャラが何人か出てくるのだが、どうしても男性の「女装」だなあと思ってしまう。思えば、「11人いる!」はみんな宇宙人だったので、女性を意識するキャラがなかったから気にならなかったのか。ここで、舞台のパンフとクリアファイルを購入。外に出るとビルの夜景が川面に綺麗に映っていた。
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 翌11月3日・4日は、原画展を企画したごだまさんに声をかけていただいて、原画展の見守りや物販のお手伝いをした。1日原画展会場にいると、たくさんの熱心なファンの様子を見ることができる。お聞きしたなかでは広島や岡山、徳島など遠くから来ている人もいた。やっぱり、西日本のファンは、東京よりも近い関西での開催を待ち望んでいたんだなあと思った。この原画展を企画された「三原順メモリアルホームページ」主宰の立野昧(たてのまい)さんと「三原順Databace」主宰のごだまさんに感謝したい。ギャラリーは決して広くないが、その中を春夏秋冬+クリスマスに分けて、選び抜かれた原画が並んでいる。それをすごく近くから筆の跡、ペンの線を見ることができる。それになんと、この原画展は、遠景撮影・SNS投稿OK!(接写&フラッシュは禁止)今回は図録もあって、展示されている作品とともに出典も明示、初展示の作品も記載されている。コメントが添えられている作品もあり、物忘れが増えてきた我が年代にはありがたい。グッズはクリアファイル3種とめがね拭きとおくすり手帳。おくすり手帳が思った以上に人気だったのはやっぱりファンの年代のせいかしら? またBGMは三原順さんが気に入って仕事場でかけていたカセットから曲を選んで、エンドレスに流していた。
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2018年12月24日 (月)

夏の東京遠征:「ますむらひろしの北斎展」、神保町ヴンダーカンマー、「縄文展」

 幸い夏のコミックマーケットは席次をいただいて、それにあわせて遠征計画を立てた。SF大会をキャンセルしたので、ここに夏期休暇をひっつけて、珍しく4連休まで設定できた。そこで、欲張って、1日目東京の展示会めぐり、2日目コミケ、3/4日目で越後妻有の「大地の芸術祭」で行くことにした。……がんばれ>自分。行く前日も帰ってきた翌日も残業付きフルタイムだよ。
 さて、1日目はいろいろ行きたい候補を吟味していたのだけど、今回は表題の「ますむらひろしの北斎展」、神保町ヴンダーカンマー、「縄文展」の3カ所に行ってきた。
 「ますむらひろしの北斎展」は、すみだ北斎美術館で6月26日(木)〜8月26日(日)まで開催されていた。最寄り駅は両国も降りたことがなかったし、すみだ北斎美術館も行ったことがなかったのだが、行ってみたらヘンな建物だった。墨田区は葛飾北斎の生誕の地で、引っ越しは好きだったけれども、生涯のほとんどをこの地で過ごしたらしい。北斎と浮世絵の常設展があった。ますむらひろしさんは「マンガ少年」の頃はよく読んでいたけれど、最近ちょっとご無沙汰。その頃の懐かしい原画もあったが、北斎を「アタゴオル」化した作品群は2005年から2013年に情報誌「王様手帖」に掲載された52点のイラストがメインになっている。知らなかった。北斎の絵柄をそのままに模写しながら、その中にヒデヨシくんたちのすっとぼけた感じが混じって面白い。当日は午後からますむらさんのサイン会もあったようだが、時間的にちょっと厳しいのであきらめた。


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 その後、神田神保町の奥野かるた店の2階で7月14日(土)から8月19日(日)まで開催されている「神保町ヴンダーカンマー」に行く。今回で第4回となるが、Twitterで毎年その時期になるとツイートが流れてくるので、「一体どんな感じだろう?」と気にはなっていたのだ。展示物は博物学系のグッズなのだが、それぞれのブースて手売りしているのではなく、会計にスタッフさんがいるだけで、あとはそれぞれのブースにグッズが陳列している。作家在廊日やワークショップ・実演の日というのも一部あるが、人がいない。出展者は、以前行った「いきもにあ」にも重なるところがある。期間が長いせいか、土曜日なのにほとんど人がいなくて、じっくり観ることができた。会場は写真OKだった。また、このかるた店が風情があってステキ! こんなカルタがあるのか!というような種々様々なカルタがあって、そこそこ値がはるのだけど、ユ〜ワクにかられてしまう。


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 その後、夜間開館の時間をねらって、東京国立博物館平成館で開催されている特別展「縄文 -1万年の美の鼓動-」に行く。7月3日(火)から9月2日(日)の開催であり、それまでも、ネットの方で混雑の情報が流れていたのだが、8月11日でも夕方でもやっぱり混んでいた。7月31日から、土偶の国宝6体がそろうのも魅力的だったのかもしれない。以前、京都大学総合博物館で火焔型土器の展示 があったときも結構な人出だった。縄文、火焔型土器、遮光器土偶……萌える人が多いんだよね〜このあたり。点数も多く、見応えがあり、おまけに図録も重かった。ここを最後にしたのは正解だったかも。


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2018年4月30日 (月)

北九州市漫画ミュージアム 原画展と萩尾望都×松本零士対談イベント

 「萩尾望都SF原画展」は、東京開催と神戸開催で行ったが、望都さまが出演される関連イベントはどっちも抽選もれだった。いずれもなかなか倍率が高かったらしい。今回3月17日から5月20日まで北九州市漫画ミュージアムで原画展があり、関連イベントで松本零士さんとの対談が初日の3月17日に予定されていた。「当たるかどうかもわからないけど、とりあえず出しておこう」と往復はがきを送っていたのだが、あまり期待していなかったので、当選はがきが来たときはビックリした。思えば今回は原画展会場の集会室とかではなく、近くにある「北九州国際会議場 メインホール」で定員500名だったので、当たりやすかったのかも。でも、入場列に並んでいるとき、番号の近い人と話していると、九州でも熊本とか、大阪とか東京とか、応募者は全国レベルのようだった。
 小倉は遠いが、せっかく当たったんだし、久しぶりに1泊で遠征することにした。小倉駅についたとたん、大きなタペストリが2枚あった。北九州市漫画ミュージアムは駅のすぐ近くにあるので、駅にはハーロックやメーテルや鉄郎のオブジェもある。なぜ、松本零士が北九州市漫画ミュージアムの名誉館長なのだ。出身は久留米市だが小学校の頃から高校卒業まで小倉に住んでいたらしい。

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 イベントの入場には、ミュージアムのチケットが必要なので、開館と同時に入って、時間まで先に原画を鑑賞する。同じような動きをする人が多くて、原画展内は大混雑だった。時間切れで国際会議場に向かう。割と早く入れる整理番号だったので、やや端っこだけど最前列の席が取れた。
 イベントの構成は2部に分かれていて、第1部は望都さまお一人のトークで、ミュージアムの学芸員が質問していく進行、第2部がお二人の対談だった。第1部は、今回の展示や図録でもある『萩尾望都SFアートワークス』をもとに話をされた。ほとんどが最後までストーリーを作って描かれているようだが。『スターレッド』は編集にせかされて、自分でもどう展開しようか考えながら始められたようだ。第1部は、割とフツーだったが、第2部は松本御大が進行の学芸員を無視して暴走。昔、いっしょにアマゾンに行ったことを皮切りに、松本御大80歳の恐ろしいほどの記憶力は、九州に住んでいた10代の頃のことも事細かに覚えている。望都さまは上手く相づちを打って、笑いを誘う。いや〜、本当に対談が終わるのか、ハラハラしながら聞いていた。

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 その後、原画展会場に戻り、展示のつづきと、ミュージアム常設エリアを回った。コンセプトは京都国際マンガミュージアムと通じるところがある。名称のごとく、行政主導なのかもしれないが、老舗の漫研「あず」の本拠地であるし、土壌があったといえる。そして、この施設のおかげで東京で行われている主要なマンガ原画展を、関西だと展示場所がいろいろ散らばる展示もほとんどここで鑑賞できる。今も木原敏江展も開催されているし、新海誠、ハガレン、萩岩睦美と続く。交通の便もいいし、九州全体のマンガの振興になってほしい。

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