〈熱風!!南インド映画の世界〉「サイラー ナラシムハ・レッティ」「ヤマドンガ」「プシュパ」
10月の下旬から11月上旬に、京都のMOVIX京都で、<熱風!!南インド映画の世界> と銘打ってテルグ語4作品が交替で上映されていた。みなみ会館亡き今、インド映画を掛けてくれるのは嬉しいが、1週間ずつ2作品交替制、折悪しく先約が詰まっていて、その時は「サイラー ナラシムハ・レッティ」しか観れなかった。
「どこか、拾ってくれないかしら? 出町座とか」と思っていたら、X(旧Twitter)で出町座が【やらないわけがないだろう!】 と言ってくれた。念ずれば叶う……、ありがとう! そして、年末年始、12月22日〜28日が「ヤマドンガ」と「プシュパ」、12月29日〜1月4日が「マガディーラ《完全版》」と「サイラー ナラシムハ・レッティ」。後半はコミケと帰省で観られないが、前半の2作をここで観ることができた。(ついでに出町座会員になった)
今回、パンフレットを出してくれたので、ありがたい。
「サイラー ナラシムハ・レッティ」 Sye Raa Narasimha Reddy 2019年 167分 テルグ語
東インド会社や英国軍と戦った英雄を描いた歴史アクション。実在の人物ウイヤーラワーダ・ナラシムハ・レッティをモデルとした主人公を演ずるのはチランジーヴィ。知らなかったけど、テルグ語映画界のメガスターで、ラーム・チャランのお父ちゃんだったのね。1955年生まれだから、この映画の公開時で64歳……60代でこのアクションをするのか!
インドがイギリスから独立するのが1947年。「RRR」は1920年代。昔、歴史の教科書で「セポイの反乱」と書かれていた「インド大反乱」は1857年。「マニカルニカ ジャンシーの女王」はこの年代にあたる。ナラシムハ・レッティが最期に処刑されたのが1847年なので、宿敵イギリスに比較的初期に反逆の意思を示した人物だ。植民地からの解放にはどれだけの年月と人の血が必要だったのかと、陰鬱となる。
この映画には、グル(導師)としてアミターブ・バッチャン、ジャンシーの女王ラクシュミー・バーイーとしてアヌシュカ・シュッティ、共闘するタミル人としてヴィジャイ・セードゥパティと豪華なゲスト出演がある。また、制作プロデューサーとして息子のラーム・チャランの名前が並んでいる。
「ヤマドンガ」Yanadonga 2007年 178分 テルグ語
「進撃のインド人」こと、「RRR」のNTRjr(本名:ナンダムーリ・ターラカ・ラーマ・ラオ・ジュニア)主演。(よびにくいので、以下通称のタラクさんでいきます) 主人公は現代の泥棒ラジャ(タラクさん)で、傍若無人で、神様の世界に行っても好き勝手にふるまってドタバタになるという、ちょっと展開がたるいけど、脱力して楽しめる映画。
タイトルの「ヤマ」は閻魔大王のことで「ドンガ」は盗人のことだった。タラクさん、若いよ!……と思ったら、2007年の作品。タラクさんは1983年なので、20代なのね。わりとふくよかだけど、ダンスはとても上手い! モーハン・バーブの閻魔大王が、おとぼけでいい味出してる!
「プシュパ 覚醒」Pushpe The Rise-Part1 2021年 178分 テルグ語
先に観た友人が「「K.G.F」みたい」と言っていたが、確かに。貧しい生まれの主人公が、いろいろ裏で悪事をしながらも、自分自身の力で事業を成功させてのし上がっていく。鉱山のかわりに紅木(こうき)という高級木材がターゲットだ。
主人公プシュパの演じるアッル・アルジュンは悪党ぶりを演じるのだが、目が優しくて憎めない感じ。次から次へと出てくる敵を倒して、終わるのか……と思ったら、最後の方でまた強敵現る……おいおい、続編つくる気満々じゃない!と思ったら、原題をみるとパート1になっていたので、もともとやる気だったのね。パンフレットでは続編制作中で、日本での撮影もあるかもというウワサもあるらしい。
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