デジタルに挑戦! クリスタは万能すぎて手強い
図書館総合展の告知記事にあるように、はじめてフルデジタルでマンガ描いた。12ページのコピー本『オープンデータ LINEスタンプへの長い道』。もしかしたら間に合わないかも知れない……と、ギリギリまで黙っていた。前日まで自家製本していて、なんとか間に合って、図書館総合展にお披露目できた。
世の中のマンガは9割がた、デジタルに移行している。みんなネット入稿なので、同人誌印刷所に入稿に行っても、コミケ前でもひっそりとしている。若者だけでなく、同世代にも「目に優しくて老人にも向いている」と勧められる。「これは一度やってみなくては」と思いながら、きっと最初はアナログで描いた方がずっとイメージどおり描けるし、速いにちがいないと思ったので、オモテ稼業を退職しないととてもその時間がとれないだろうと先延ばししていた。
昨年iPadを買い換えた時、CLIP STUDIO PAINT(以下、クリスタ)使用を意識して、画面が大きいproにした。パソコンは液晶タブレットを持っていないし、あまりゆっくりパソコンの前に座る時間がとれないと思ったからだ。クリスタに慣れるためと、月極のタイプを選択したが、やっぱり目的がないとあまり熱心にやらない。無料お試し期間を過ぎてもまったくモノにならず、数ヶ月が過ぎた。そのうち、オープンデータのLINEスタンプが紆余曲折を経て、リリースできたのだが、その苦い経験をレポマンガにしようとして、これがデジタルのいい機会だと考えて取りかかった。というのも、絵的にそれほど凝った画面を描くわけでなく、文字も多いし、さきにアナログでネームをきってみたところ12ページくらいで収まりそうだったからだ。最初に取りかかるには、いい素材だと考えた。
CLIP STUDIO PAINTのHPの「使い方講座」やFAQも見て、それでもいろいろよくわからないので1冊アンチョコ本を買って、図書館総合展の1ヶ月前ぐらいから本気で格闘を始めた。
まずは下絵、今日はコマ割、次はフキダシ、その次はセリフ入力、描画、ベタ、トーン……何をやっても、いちいちひっかかり、アナログの方が5倍は速い!と思いながら、一歩一歩すすむ。途中で、クリスタをパソコンとの2デバイスの年間契約に切り替えた。描画はiPadの方がやりやすいんだけど、文字入力やコマ割・ページ構成の操作については、パソコンのほうがはるかにやりやすい。今回は自宅のプリンタで中とじ印刷を考えていたので、中とじ用にページ配列を変えて、PDF化して両面用の紙に出力するのもパソコンの方が便利。製本も手作業で、以前ダイソーで買った中とじホッチキスがやっと役立つことになった。
そうして、やっとひと山超えたわけだが、まだまだ天保山程度だ。プロ作家もアマチュア作家も、デジタルであんなすごい絵をどうやって描けるのか……、尊敬してしまう。それだけいろいろクリスタはできるわけだが、万能過ぎてなかなか手強い。イメージどおりの描画ができない自分がもどかしい。
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