国立科学博物館のクラウドファンディング
ちょっと時系列は前後するけど、科博つながりで、8月7日から始まったクラウドファンディング「地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ」について先にとりあげておきたい。
旧Twitter(7月24日から現X)にあがったツイートで初日に知ったのだけど、当日は、「【サーバー不具合のお詫び】 大変大きな反響いただいており、現在サイトにつながりにくい状況となっております。 復旧対応に努めておりますので、復旧次第改めてご報告いたします。 ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」とアナウンスされるほどだった。一般ニュースでも即日あちこちで取り上げえられ、その日の午後5時20分に約9時間半で目標額の1億円が集まったとのことだ。その後も順調に金額を伸ばし、本日9月1日の時点で7億円を越えている。
私も翌日に支援をさせていただいたが、正直こんなに一般に広く話題になるとは思わなかった。というのも、今回のクラファンはなにかを事業を始めるとか、イベントをするとかではなく、地道に継続する必要がある「保存」のためで、それが多くの人に注目を得られたのはうれしい。
と同時に、SNS上では関連するいろいろな意見も飛び交った。国立なんだから、「国」が本来保存のための予算をなんとかするべき。独立行政法人だから国の予算は関係ない。でも、文化庁には博物館関連支援予算がある。このクラファンが上手くいったからといって、国が支援予算を減らさないでほしい。地方の博物館施設は推して知るべし、もっと悲惨だ。……などなど。この話を掘り下げるには、広い視野といろいろ裏付け調査が必要だと思うので、安易に独善的な主張はできないが、だれか本を1冊かいてくれないかなぁ。(他力本願)
《参考》
●国立科学博物館 https://www.kahaku.go.jp
●文化庁:博物館関連支援予算(令和5年度予算額案)一覧 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/hakubutsukan/hakubutsukan04/04/pdf/93836101_03.pdf
●文化庁:転換期にある博物館行政 〜なりましょう登録博物館〜
https://www.bunka.go.jp/gyoji/pdf/93910501_01.pdf
●総務省:独立行政法人一覧(令和5年4月1日現在)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000871325.pdf
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