東京遠征 「ヒンドゥーの神々の物語」・漆原宏写真展・「学年誌100年と玉井力三」・「化石ハンター展」
9月29日(木)から10月1日(土)まで東京に行ってきた。メインの目的は、10月1日の「博物ふぇすてぃばる!」なのだが、それだけでは交通費がもったいないので、いくつか展示や博物館の候補をピックアップした。その中から、古代オリエント博物館「ヒンドゥーの神々の物語」と、漆原宏さんの写真展、千代田区立日比谷図書文化館「学年誌100年と玉井力三」、国立科学博物館「化石ハンター展」に行ってきた。
初日に新幹線で東京へ。今回のホテルは大森のJRホテルメッツ。9月28日にオープンしたばかりのピカピカで、駅直結のホテルだ。オープン記念価格で朝食付き。大森は、東武東上線で大井町よりひとつ蒲田寄り。わりと庶民的な界隈なので、ホテルもそれほど華々しくなくて、そのせいかそんなに混んでいない。そして、JR大森駅ホームには「日本考古学発祥の地」の碑があった。あぁ、教科書に出ていた大森貝塚ね。
ホテルに荷物を預けて、古代オリエント博物館「ヒンドゥーの神々の物語」と、漆原宏さんの写真展に向かう。大森→池袋→蔵前→大森と、ぐるっと一周したのだが、ありがとう!「乗換案内」と「マップ」! おかげさまでほぼ迷わずにたどり着けた。
「ヒンドゥーの神々の物語」は、9月23日(金・祝)から11月27日(日)まで古代オリエント博物館 で開催されている。スマホのPokkeというアプリを使った展示ガイドシステムがあったので、試してみる。イヤホンで音声が聞ける。声はなんと、関智一さんなのだが、アニメキャラのボイスではなく、いたってマジメな風で、ほぼ掲示物と同じ内容だった。オリエントの土器から更紗・ガラス絵・ミティラー画、現代の劇画調アートまで様々な神々がおわした。図録は充実した力作だ。
次に向かった漆原宏さんというのは、あまりメジャーではないかも知れないが、図書館界では誰でも知ってる写真家さんで、長らく「図書館雑誌」(日本図書館協会)の口絵を飾っていた。建物より図書館の主に利用する人たちの写真を撮影していて、『ぼくは、図書館がすき』等の本も出版されている。残念ながら、今年お亡くなりになったのだが。11月3日まで自宅で写真展をするという情報があったので、伺った。先の来場者は1名だけで、ちょうど奥様がいて、漆原さんについてのいろいろなお話をお聴きした。
翌日、午前中に向かったのは、千代田区立日比谷図書文化館。「学年誌100年と玉井力三」という展示が9月16日(金)〜11月15日(火)まで開催されている。玉井力三という名前は知らなくても、男の子と女の子が描かれている小学館の学年誌の表紙といえば、ある一定の年代の人はすぐどんな絵か、思い浮かべることができるだろう。その画家が玉井力三で、画材は油絵。印刷されて文字がかぶったり、背景処理がされていない、圧巻の原画が所狭しと展示されている。それまでの作品や、制作過程の話、学年誌の付録なども展示されている。入場料は300円、美術館の展示にくらべて安い!さすが公立図書館!(でも、反面、無料原則の公立図書館でもこういう展示イベントは有料かと言う見方もある)……思ったけれど、よく考えてみたら、千代田区立図書館は「千代田ルネッサンスグループ」が指定管理者になっている。その中に「株式会社小学館集英社プロダクション」が入っているから、展示資料は貸借なしに自前で揃えられるのか。
午後から国立科学博物館の「化石ハンター展」へ。ここで私は勘違いして、金曜日だから20時まで開館と思っていたら、この時点ではまだ短縮で17時までだった。科博は時間指定入場を14時にしていたのだが、30分ほど早く着いて、まだ前時間の枠が空いているというので、変更してもらった。それでも久しぶりに常設も全部まわるつもりだったのに、日本館とシアター36○は行けなかった。ううっ、残念。(シアター36○は深海の映像だったのに〜) 「化石ハンター展」は7月16日(土)から10月10日(月・祝)の展示で、夏休みの子ども向けのポケモントレーナーのようなタイトルだけど、中味は科博らしい中央アジアの化石発掘のマジメな展示だった。去年の「化石に日」にちなんだオンラインイベント「古生物で食う!2」でお話を聞いた学芸員の木村由莉さんが総合監修、博ふぇすなどでもおなじみのツク之助さんがキャプチャーのイラストを描いている。図録もホネがいっぱいで、詳しくてすごいぞ!
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