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2020年3月

2020年3月12日 (木)

タカアシガニを食べに戸田(へだ)に行ってきた(その2)

 宿で先に温泉のお湯につかって、豪華な夕食をいただく。タカアシガニはとにかくデカいので、まるごとの姿をみるには人数が必要だ。今回は4人で宿泊だったので、そこそこ大きなお姿を拝見。茹であがりは、キレイな赤色をしている。まずはその勇姿を写真に収める。しばらくして、旅館の人が、脚をはずして、食べやすいように捌いてくれる。基本、茹でて食べるので、松葉ガニのようにナマでとか、焼いてとか、鍋にしてとかの細かな芸当がない。その意味では単調かもしれないが、これをまるごと茹でるのはそこそこデカい鍋が必要で、家では不可能だ。他の海の幸も豊富で、大食いができなくなった昨今、食べきるのに苦労した。
 旅行に行くと、日頃の睡眠不足を補うようによく寝るし、朝風呂も入って、朝ごはんも十分でリフレッシュできたはずなのだが、折悪しく五十肩がひどくて、着替えも不自由なほど左腕が上がらない。ああ、運が悪い。土産に戸田の塩飴や、カニ煎餅・エビ煎餅など購入する。漁協の直販展にはタカアシガニはもちろんのこと、ノドグロやニギス、メヒカリ、太刀魚などナマや冷凍や干物の魚、深海魚がいっぱい。なぜか、イルカの切り身もパックになって、ビックリした。イルカも食べられるのか! 車で来るのなら持って帰れるのになあ……と思いながらあきらめた。


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 生ものを持って帰るのを諦めたのは、帰る途中で、「韮山(にらやま)反射炉」に立ち寄ろうと思ったからだ。韮山反射炉は近代産業遺産としてその姿を見たことがあったが、何処にあるのか把握していなかった。往路に箱根伊豆鉄道に乗ったとき、途中の伊豆長岡駅に大きな看板があって、「こんなところにあったのか!」と初めて知った。知らないうちに、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」として世界遺産にもなっていた。(軍艦島が世界遺産になったのと同じ遺産群) 伊豆長岡駅からのどかな道を歩いて30分ぐらい。世界遺産になっていろいろ整備されたんだろうなあと思われるような、新しそうなビジターセンターやショップ、レストラン、展望台などが周囲にあり、そこだけ観光地になっていた。反射炉は、大砲などを鋳造するための溶解炉のことだ。あまり予備知識がなかったので、入場の際にもらったパンフレットに詳しい説明があり、ありがたかった。ここのレストランで、焼き肉と地ビールをいただく。ここからも富士山が見え、なんか静岡県ではあちこちで日常の風景として富士山が見えるんだなあとヘンに感心した。

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 さて、この後現在に至るまで、新型コロナウィルス感染拡大のため、慎ましい生活をすごすことになる。といっても、オモテ稼業は変わらずで、電車に乗って片道1時間40分通勤している。非常事態の対応で超勤も増えた。テレワーク? なんのこと?

2020年3月11日 (水)

タカアシガニを食べに戸田(へだ)に行ってきた(その1)

 「今年こそカニ食べたい……」 でも、子持ちになってカニ旅行は1回行っただけで懲りた。自分でカニの身をばらせない子どもといっしょに行くのは手間がかかって、いや。そろそろ息子も自分のことは自分でできるほど大きくなったが、家族で行こうとするとどうしても週末になってしまう。自分の土日出勤のシフトが決まるのが1ヶ月をきってしまうことが多くて出遅れてしまうし、家族全員の予定が合う週末も少なくて、ピンポイントとなり、なかなか宿がとれない。そんなこんなで20年ほどカニを食べていない。カニといえば、関西なら山陰や北陸のほうの越前ガニ、松葉ガニなんだが、今年もやっぱり1月終わり頃に2月23日(日)24日(月・祝)の日程でさがしても、コロナウィルスの影響をものともせず、宿がとれない。(あまりに高い宿は敬遠しているかもしれないが)
 ……そんな時、ふと気がついた。そうそう、深海魚も冬が本場。タカアシガニも冬だっけ。静岡の戸田タカアシガニが食べられる宿があるらしい。そっちの方も調べてみよう。……と思ったら、空いている宿があった。先日の竹島水族館とあわせて、『ギョギョっと深海魚』のVol.2ができるじゃないの! ……と、まるで取材旅行のような1泊2日のカニ家族旅行を計画した。
 さて、戸田ってどう行くのよ? と、ジョルダンくんに聞いてみたら、京都から新幹線ひかりで三島(120分)、三島から修善寺まで伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線(40分)、修善寺駅から戸田まで新東海バス(50分)と乗り継いで、約4時間ほどかかる。沼津より遠いぞ。……いや、戸田も沼津市なのだが。いわゆる「平成の大合併」で2005年に田方(たがた)郡戸田村から沼津市に編入合併されたので、沼津市の南の端っこに位置する。

 1日目は戸田に着いてから昼ごはんを食べようという計画をしたが、ネックになるのはバスが2時間に1本しかないことだ。早起きをして、7時45分の新幹線に乗った。ひかり号はガラ空きだったが、静岡の各駅から少しずつ人が乗ってきた。駅に停まるたびに、5分ほど停車して、のぞみ号に追い抜かされる。伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線は三島から修善寺までの単線の私鉄なのだが、JR東日本が乗り入れをしているので、切符は京都から修善寺まで1枚で購入ができた。修善寺駅に降りたら、駅には鉄道むすめがいるし、売店には温泉むすめがいるし、電車とバスにはラブライブ、萌えてるなあ。戸田行きのバスは途中の修善寺温泉辺りで乗り降りがあるが、あとはのどかに、けっこうな山越えをして戸田に着く。

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 バス停の前には深海魚食堂があって、いかにも!とは思うが、横のコンビニは潰れているし、いちばん近くの宿も廃業している雰囲気。う〜ん。でも、今晩お世話になる宿「山市」の近くには、漁協の直売所もあり、観光客らしき車も多い。ナンバープレートをみると、どうも、ここら辺は東京近辺から車で来るのが多いみたいだ。宿に荷物を置いて、「駿河湾深海生物館」を目指して歩く。途中の「丸吉食堂」で黒ムツ煮魚定食(でも刺身もついている)をいただく。家族は天丼。けっこう賑わっている。タカアシガニは昼食でも予約がいるようだ。
 歩いているうちに、港の向こうに富士山が見えてきた。御浜岬の先っちょにある「駿河湾深海生物館」へ行くまで、ほとんど観光客はいないし、売店どころか、地元の人にもあまり会わない。途中に海水浴場やキャンプ場があるが、冬は開店休業状態。東京大戸田蔭館という東大の施設があるが、これも夏の施設のようだ。閑かな小道を通って、「戸田造船郷土資料館・駿河湾深海生物館」に着いた。この2施設はひとつの建物に収まっている。実は事前にネットで調べたら、標本ばかりで生きた生物がいないとか、施設が古いとあまりいい情報がなかったので、期待はしていなかったのだが、思ったよりひどくはなかった。建物は古いが、標本は比較的キレイだ。また、訪問した日は、2月23日で「ふじさんの日」だからと入場料が無料になっていた。入場料は200円なんだが、その心意気が嬉しい。100円ではもったいないようなパンフレットもあった。併設の「戸田造船郷土資料館」は幕末の日本に来航したロシアの「ディアナ号」が、安政の大地震による津波で大破し、後に沈没。残されたロシア人と戸田の船大工が協力して西洋式帆船「ヘダ号」を完成させた史実を紹介している。和歌山の串本で遭難したトルコの船エルトゥールル号を救助した逸話を連想してしまった。あ、この近辺には生きた猫がいた。帰りは駿河湾の方の道を歩いてみたが、港の穏やかさに比べて、湾の波はけっこう大きかった。

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 そして、腹ごなしの散歩も終えて、宿に帰る。コロナウィルスの影響はどうか聞いてみたが、それほど大きな宿ではないが、本日は満室らしい。さあ、今晩はいよいよタカアシガニだ。

2020年3月10日 (火)

演劇「インディアン・ロープ・トリック」

 京都芸術劇場春秋座から来るDMのチラシの中に、気になる演目を見つけた。2月22日(土)・23日(日・祝)の2日間上演される「インディアン・ロープ・トリック」。コンセプト・演出がシャンカル・ヴェンカテーシュワランというケララ州出身のインド人、出演者3人も音楽担当も名前からみてインドの人という、インドつながりのカンだけでチケットとった。全く予備知識がない。どんな舞台だろう。
 2月22日はあいにくの雨。春秋座は京都造形大学の中にあるのだけど、京都駅から市バス5番で所要45分とけっこう遠い。この市バス5番は、岡崎公園や銀閣寺、北白川といった観光地を通るので、いつも満員なのだが、天候とコロナウィルスのせいか、混んでいなくてずっと座っていることができた。
 今回の舞台は、チケットの通し番号順の自由席。客席は特設の円形型だった。桟敷をふくめて4列ぐらい。最初から前にひとり座っていたのは、始まってからわかったは、タブラなどを演奏する音楽担当に人だった。上演言語は英語とカンナダ語(カルナータカ州の公用語)で、日本語の字幕がついている。
 ある広場で奇術師が魔法をかけると、群衆がみている前で、長いロープは独りでに空高く登って行く。弟子の少年はロープを登っていって、いつまでたっても戻ってこない。突然弟子のバラバラになった体が空から降って来て騒然となるが、奇術師が魔法をかけると、少年は元通り復活する。……という話は、昔々どこかの世界ビックリ話のような本で読んだような気がするが、なんか中東のような感じでインドというイメージはなかった。それが「インディアン・ロープ・トリック」のことで、この舞台で、その大がかりなマジックをするわけではなく、それをメタファー(暗喩)にしたストーリーだというところだが、実はあまりよくわからなかった。演出や舞台装置が面白かったので飽きなかったが、もう一度みたらストーリーの深さがわかるだろうか。理解できない観客で申し訳なかった。

 

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2020年3月 9日 (月)

やっと行ったぞ、京都鉄道博物館

 さて、2月に入って、新型コロナウィルス(いろいろな言われ方をされていたが、この名前に落ち着いたか)の感染拡大の状況が日に日に変わり、予測ができなくなった。2月はいろいろなものがキャンセルや中止になったが、予約済・チケット取得済みのものでいくつか行って来た。以降はオモテ稼業は一気に忙しくなり、私事は慎ましやかに暮らしている。それに花粉が飛んでるし、年度末年度初めで土日出勤の予測が立たないので、同人誌即売会も5月開催まで申込みを行っていない。

 そんな中で、2016年4月にオープンした京都鉄道博物館は、当初からファミリーや鉄オタやインバウンドの外国人の皆さんに人気で、いつまでたっても混雑しているといううわさが収まらず、「いつでも行ける」と思ったら、ずっと行けていなかった。だが、昨年12月にネットチケットのポイントを使って、ほぼ半額でチケットを手に入れた。その後、できれば平日と思っていたらなかなか行けなくて、使用期限2日前の2月14日(金)に一人でこっそり行ってきた。
 ……とても空いていた。ちょっと前まで京都じゅうにあふれていた外国人旅行者がほとんどいない。思わずスタッフの人に、「ふだんの平日はこのくらい空いてるんですか?」と聞いてしまったが、「最近は特に少ない」という。おかげさまで写真は撮りやすいのだが、レストランや物販は商売あがったりという感じだった。せっかくなので、ブルートレイン車両(ナシ20形)の食堂で珈琲をいただいた。ふだんは行列ができるのだろうと思われるパーテーションロープが張られていて、子どもが多いとおとなは遠慮してしまうような体験型のポイントもいろいろやらせてもらった。いちばん人気の運転シミュレータは番号札をもらって毎回抽選制なのだが、私が申し込んだ回は全員当選だった。軌道自転車もひとりで乗せてもらった。切符購入体験(最近はICカードでピッだから珍しいのか!)も誰もならんでいない。鉄道ジオラマのプログラム上演も開始3分前で悠々入れる。図書資料室が閉まっていたのは残念だったが、スカイテラスからの景色も素晴らしく、京都駅の在来線や新幹線が一望できる。「梅小路機関車館」だった頃の転写台はそのままだが、やっぱりカッコいい。横のSL検修庫の様子を新しい建物から見下ろすかたちで見学できる。すごく効率的に目いっぱい回れたのでありがたかったが、コロナ騒動が収まったら、こんなことは滅多にないだろうなあと思った。
 「京都鉄道博物館」のHPはこちら
(残念ながらここも、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2月29日から3月15日まで臨時休館)

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2020年3月 8日 (日)

竹島水族館に行ってきた(その2)

 竹島水族館の近くには、残念ながら深海魚の食べられるような店はない。……ってか、あまり外食できる店が集まっているようなところがないのだ。スマホのマップで調べて、近くに「やをよし」という手打ちうどんのお店をチェックしていたので、そこに向かう。季節の牡蠣うどんをいただいた。
 そしてもう一度、竹島水族館に再入館。団体の子どもたちは帰っていて、落ち着いていた。そこで、「さわりんぷーる」で、タカアシガニさん、オオグソクムシさん、ナヌカザメさん、イガグリガニさんに触らせていただいた。深海生物をさわれるのは冬場のみで、夏場は近く海の生きものになる。さわり方もボードで紹介している。オオグソクムシがけっこう元気でモソモソしている。ナヌカザメのおなかが柔らかい。その横には小型水槽に小さな深海生物がいっぱいいた。「パクパクおさかなプール」は午前中に売り切れていた餌が復活していた。ふつうの餌は100円、カメも食べるぜいたくな餌が300円。深海生物の水槽以外では、ウツボ軍団がステキ。芸といっていいのかどうかわからないカピバラショーにも飼育員さんの愛が溢れている。帰りにはスーベニールで超グソクムシ煎餅と深海ギョのふりかけ、深海ギョの魚醤を買った。いずれもパッケージ等はアイディアものだが、味はフツーに美味しい。

 

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 竹島水族館を出たのが3時頃で、もう少し時間があったので、駅の近くにある「生命(いのち)の海科学館」にも立ち寄った。行きがけにみたときは建物全体が工事中にように見えるのだが、「開館中」と主張していた。が、中はとても空いていた。3階の有料エリアはほとんど貸切状態で見学できる。ここはなぜか隕石とカンブリアを推しなのだ。スーベニールには滅多にみられないパラドキシデスやオットイアのぬいぐるみなんかがあったよ!

 

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 竹島水族館はこちら
 生命(いのち)の海科学館はこちら
(残念、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3月2日から24日まで臨時休館)

 

2020年3月 7日 (土)

竹島水族館に行ってきた(その1)

 新型コロナウィルスのおかげで、あちこちでイベント中止や施設休館となり、俄然オモテ稼業が繁忙になって、長文のblogがまた沈没してしまった。1ヶ月以上あいだが空いてしまったが、記しておく。

 ちょっと前に『竹島水族館の本』(風媒社)という本を買った。2年前に沼津港深海水族館に行って『ギョギョっと深海魚』という同人誌を創ったのだが、その時の下調べでも、深海生物&水族館で検索すると沼津港と並んで、よくひっかかっていたのでいつか行きたいと思っていた。この本の帯には「深海生物の展示数は日本一!」と詠っていて、小さな水族館でも個体数が多いことを自慢している。内容も思いのほかふざけていて、面白かったし、愛知県蒲郡(がまごおり)市というと、新幹線を使ったら、通勤時間と同じくらいで行ける。
 そこで、1月の代休の平日に行ってきた! 名古屋で新幹線からJRの在来線に乗り換えて蒲郡駅で下車。う〜ん、高いビルがほとんどないし、広々としている。看板もなにもないけれど、だいたいの位置はわかっていたので10分あまりテクテク歩く。あった。平日は空いてるかと思いきや、入ってみると小学生の社会見学でとても賑やかだった。小さな孫連れのじいちゃんばあちゃんも何組かいる。アシカショーもこじんまりとしているが、飼育員さんのMCも愉快だ。館内はざっとまわるとだいたいの場所がわかって、たしかに小さい。でも、水槽はキレイで近くでよく見えるし、手作りの説明はつい、読んでしまう。この手作りの説明は『へんなおさかな−竹島水族館の「魚歴書」-』(あさ出版)という本も出ている。深海生物にタッチできる「さわりんぷーる」もお魚に餌をあげることができる「パクパクおさかなプール」も子どもたちがいっぱいで、ちょうど昼時でもあるので、いったん外に出て昼ごはんを食べてくることにする。

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