書籍『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』と千鳥文化「維新派アーカイブス」
『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』松本雄吉著 リトルモア刊
自分の同人誌『維新派と旅をした』を印刷屋に入稿して、やれやれと思った昨年10月初旬、『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』が届いた。思ったよりデカくて分厚い本だった。維新派解散により、そのサイトは既にミュージアム化しているが、そこのオンラインショップから注文すると特典がつくというので、発行前にネット注文していた。特典は、ドキュメンタリー映像「松本さんと歩く」やヂャンヂャン☆オペラ「路地の蒸気機関車」などを収めたDVDだった。松本雄吉さんは、著書を残していないが、あちこちの雑誌やパンフレットに書いた文章を集めている。また、手書きの演出ノートの一部や、戯曲『蟹殿下』の台本、舞台プランのスケッチブック、いろいろな写真など……、ありとあらゆる雄吉さんがいる。これだけ散らばった資料を集約するのはエラい作業量だっただろうなあと、編集の大変さを想像した。ちょっと通勤電車の読書に持って歩くのはツラいので、熟読はできていないが、机の横に置いて時々パラパラと部分読みをしている。
その本の中に、2018年10月25日(木)〜11月25日(日)に住之江区の千鳥文化で「維新派アーカイブス」という資料展示イベントが開催されるというチラシが入っていた。たしかLmagaのメーリングリストにも紹介されていた。創作ノートやスケッチブックに残された雄吉さんのイメージイラストなどが展示されるようだ。せっかくなら、石本由美さんのランチも食べたいし、映像上映も観たいし……と思って、週末を選んで行ってみた。場所の千鳥文化は、北加賀屋駅に近い旧千鳥文化住宅で、リニューアルしてもいい軋み具合の家屋である。昼時の食堂はさすがに人が多かった。由美さんも厨房にいて、プレートランチをいただいたあと、恐れ多くも『維新派と旅をした』を1冊お渡しし、少しお話をした。……が、それ以外は会場も周囲も週末とは思えないくらい空いていた。2階の展示スペースでは2〜3人すれ違ったけれどほとんど貸し切り状態だった。松本雄吉さんの企画ノートがたくさん並べられていた。 B5サイズのCAMPUSノートがお好きだったようだ。千鳥文化が思ったより小ぶりだったので、中津のレトロ印刷JAMで開催されているZINE DAY OSAKA に立ち寄り、その後、池田市の石橋のguliguliでの旅する劇団「ランテルナムジカ」の公演に行ってきた。しかし、中津に着いてから、映像上映を観るのを忘れたことに気がついた。あぁ、何のためにわざわざ週末に行ったのよ!
「維新派アーカイブス」終了後、展示スペースの一部だった資料室は常設になるというアナウンスがあった。
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