GWの美術展巡り ミュシャ展
すっかり4ヶ月ほど、新刊のお知らせ以外に沈没してしまった。ほとんど備忘録となっているのでその間のイベントについて、いくつか書いていきたい。
ということで、去る5月のGWに東京遠征をして、いくつかのイベントに行ったけれど、最も行きたかったのが、これ! 3月8日〜6月5日まで国立新美術館で開催されていた「ミュシャ展」だ。
ずいぶん前に関西でミュシャの展示があったとき、図録で「スラブ叙事詩」という作品があることを知った。その絵柄が、有名なアールヌーボー調のデザイン的なポスターの美女よりも自分好みだったので、すごく印象に残っていた。どこかの寺院かお城にあるらしいので、現地に行っても観ることはできないだろうなあと思っていたのに、日本に来るなんて! それも全点!! いや〜、信じられない!!! でも、本当にうれしい!!!!
今回の図録は大きいし、重たいし、書店売りしていたので、ごめん、大阪で先に買っちゃった。併せて、昔の図録を掘り起こしてみた。以前観たのは1983年の「アルフォンス・ミュシャ展」。3月の東京を皮切りに全国8カ所で開催されていた。関西では京都と大阪の高島屋で開催されていたので、どっちかで観たのだろう。(どっちか忘れた)でも、よく図録を見ると、あれ?違うよ。「習作」として数点紹介されている。同じような構図だが、どれもこれもちょっと違う。完成された作品は、写真に撮れなかったのか。
というわけで、約30年分の期待がこもっていたのだが、ネットで下調べしていると、連日待ち時間が2時間3時間と、特に土日がものすごい人出のようだ。こりゃ、GWは思いやられると悩んだが、土日祝出勤もあるので、休日をずらして連休明けの平日1日を確保してほぼ開館時間に行った。すると、同じようにウラをかこうとした人がたくさんいたのか、それでも20分ほど入場待ちがあった。ただ、「スラブ叙事詩」は6メートルやら8メートルやらやたらデカいので、展示フロアーも少し離れて全体を見渡せるように広くとっている。フロアーは人だかりだったけど、床の見えるスペースがあるので、まだマシだったんだろうなあ。せっかくだから、音声ガイドで説明を聞きながら観ることにした。解説の文字が小さくて近寄れない場合もあったので、ありがたかった。
ミュシャの絵、よくみると真っ黒というのが無い。黒い服も夜も闇も、深い青だったり濃い緑だったりグレーだったりする。それに、贅沢な空間と細かな描写が同居し、ドラマチックな大きな構図の中に絵を読ませるシーンを1枚にいくつも散らしている。うまいなあ、いいなあ。いや、ほんまもんを観ることができて、幸せだった。
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