講演会「怪異・妖怪文化の伝統と創造」
11月25日に国際日本文化研究センター(以下、日文研)で、公開講演会「怪異・妖怪文化の伝統と創造」が開催された。新聞で見つけたのだが、関係者のみの研究集会の第1日目の講演会を一般公開としたようだ。妖怪の専門家・小松和彦先生や、小説家の京極夏彦さんのおはなしが聞ける!というので、申し込んだ。しかし、この日文研、京都市内にはあるのだけど、はるか西の果てで未踏の地だ。阪急桂駅から送迎バスで50分、センターの周りには店舗等は何もなかった。でも、ホールは設備も良く上等。
一般公開とはいえ、研究集会の講演会なので、13時30分から17時まで1回休憩を挟んでビッシリ。登壇者の中には、外国人の研究者も2人いたけれど、日本文化の研究者なので、日本語がとてもお上手! 語彙も豊富で、敬語も使えて、専門用語もばっちり!! すばらしい!
前半は、小松和彦さん、京極夏彦さん、マイケル・ディラン・フォスターさんの各45分の講演。小松先生は、3月に退官のご予定のようで、1997年に日文研に来られてからの16年間の妖怪研究の総まとめのようなおはなし。京極さんは、いつもの格好で、資料無し映像無し、見た感じしゃべり原稿も無しで、キャラクター化された妖怪の話をはなしきった。フォスターさんは、日文研の外国人研究員だが、1月にインディアナ大学に戻られるらしい。流ちょうな日本語で、主にアメリカの英語妖怪サイトなども紹介していた。
後半は、この3人に加えて、日文研の山田奨治さん、国立歴史民俗博物館の常光徹さん、主にヨーロッパの妖怪研究をしゃべってくれたマティアス・ハイエクさんを加えての総合討論ということだが、それぞれ2回ほど話をしただけで時間切れになり、討論とまで至らなかった気がする。きっと、6人ともしゃべりだしたらとまらない人なのではないだろうか。
終わったら、夕方の5時過ぎになっていて、既に薄暗かった。半日どっぷり妖怪漬けの日だった。
日文研のホームページも充実していて、オススメ!(特にデータベースはすごい!!)
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