「ダライ・ラマ14世講演会」
11月23日・24日に京都精華大学45周年記念事業として、「ダライ・ラマ14世講演会 –世界を自由のするための方法−」が開催された。チベット仏教の指導者、めったにお目にかかれないお方なので、ぜひナマでお会いしたいと思って応募した。
23日の方に申し込んだが、精華大の体育館で1600名収容とのことで、往復はがきで応募すると、送付されてきた入場整理券には、身分証明書提示、手荷物検査あり、持ち込みはハンドバック程度、カメラ・飲食物・ペットボトル禁止とある。なかなか物々しい。しかし、ハンドバック程度といわれると、いつも持ち歩いているようなA4クリアファイルは入らないし、ハードカバーの本も無理だ。ペットボトルもいつも入れているが、まあ、時期的になくてもなんとかなる。……と思って、わざわざカバンをかえて行ったら、けっこう大きなリュックやボストンバッグを持ち込んでいる人もいた。まあ、その日は学校関係者参加の日だから甘かったのか。
ダライ・ラマ14世は以前TVで見たことがあるが、わりとパッパラパ〜っと開けっぴろげな感じでしゃべっていた印象があった。(ノーベル平和賞を受賞した頃かな) 而して、今回も同じようなフランクなしゃべり方だった。威厳に満ちた重々しい宗教的指導者というイメージにはほど遠いキャラだ。周りの関係者のほうが、そのペースにちょっとオタオタする場面もあって、ほほえましい。御年78歳、我々は20世紀に人間だから、君たち21世紀の人間に未来を託す。世界を平和にするためには対話が大事だ……というようなおはなしだった。10分くらいずつ段落を切って、英語でスピーチして、そのあと事前に翻訳した原稿をもとに通訳が日本語で繰り返す。前半のスピーチはそれでよかったが、後半の学生たちの質問に答える場面ではちょっと手順がしんどかった。質問者は事前に選抜していたようだが、質問内容は事前の調整が出来ていなかったようで、対訳にちょっと手間取った。さらに、正しく通じていないんじゃないかという応答もあった。せっかく事前選抜したのなら、質問内容もしゃべり方ももうちょっと吟味したら?と思わないでもないものもあった。ダライ・ラマの横に控えていた人は、要所要所を英語とチベット語で翻訳しているのかしら? こういうのって英語が理解できたら、もっとおもしろくてよくわかっただろうなあ。
それにしても、行きの叡山電車は秋の観光シーズンでものすごい人出だった。出町柳の改札を入るまでにすでにならんでいる。時間に余裕を持って出かけたつもりが、とりあえず大学までたどり着いて、学食が開いていたので、そこで昼食をとった。帰りは叡山電車を避けて、スクールバスで地下鉄の国際会議場駅の方に出た。そこは空いていたのだが、地下鉄で京都駅まで着いたら、やっぱりすごい人だった。このシーズンは外出要注意だ。
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