民博展示『マダガスカル 霧の森のくらし』
もう7月になってしまった。アート・展示ネタも会期が過ぎてしまった。宣伝して、みんなにおすすめしたいものも多かったのに残念だ。
国立民族学博物館で3月14日〜6月11日に開催されていた特別展『マダガスカル 霧の森のくらし』は、オモテ稼業の異動のどさくさにまぎれて忘れていて、最終日の2日前に行ってきた。
今回はいつもの特別展のエリアの1階部分のみで、やや小規模ではあったが、いろいろなアイディアが溢れている楽しい展示だった。いつぞやの『西アフリカおはなし村』を想い出す。観るだけでなく、聞いて、さわって、遊べて、体験できる。マダガスカルといえば、バオバブの木しか想い出せないのがなさけないが、今回の展示テーマはマダガスカルに暮らす森の民「ザフェリマリ」に人々の生活の様々だ。まず、入り口で、パンフのかわりに、「これに館内の説明を入れていってください」と大きな封筒を人わたされた。家をつくる、木彫りをする、植物を編む、子どもの遊びといろいろなエリアがある。真ん中には木彫りの住居が1軒丸ごとおいてある。展示品をさわったり、帽子をかぶったり、椅子や敷物の上に座れたり、木彫りや編み物の実演をみたり、子どもも作れる工作ができるコーナーもあったりして、実に楽しい。
レストランではいつものごとく特別展関連メニューがあり、「ガシカーラ・ランチ」というのがあった。ちゃんと、説明メモがついていた。「ガシカーラ」というのは、国名「マダガスカル」を意味するマダガスカル語とのことだ。ごはんとトマトとマメのシチューというわりと素朴なメニューだった。肉も入っていたが、現地では肉が入るときはごちそうらしい。
常設展の方も駆け足で回ってきたが、テーマ展示が新しく2つ展開していて、出口に近い図書コーナーが大幅にレイアウトを変えていて、むかしの「ドクターみんぱく」のような民具がさわれるコーナーが小規模に復活していてうれしかった。
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