「駅の劇場」12月:やなぎみわ演劇公演「パノラマ 〜鉄道編〜」
10月13日から開催されていた「駅の劇場」も12月24日までで、いよいよ大詰め。トリを飾るのは12月23日・24日のやなぎみわ演劇公演「パノラマ 〜鉄道編〜」だ。無料のトークイベントと維新派の公演以外は、わりと土日の昼間の時間設定が多くて、出勤を調整しないとチケットがとれない。結局、観られたのは維新派とやなぎみわさんのプログラムの2つだった。ちょっと惜しい。
やなぎさんの作品モチーフ「案内嬢」の長期育成ワークショップで誕生した案内嬢たち。今回は赤い制服に身を包んでいる。その中に大阪大学基礎工学研究科石黒研究室の人間そっくりのロボット「ジェミノイド」が一人混じっている。ジェミノイドは雑誌「Newton」に載っていたのを見たことがあるが、てっきり石黒教授のそっくりさんがでてくるのかと思っていたら、女性型のほうだった。案内嬢が表情をおさえた演技をしているので、途中で気がついたが、本当にステキに紛らわしかった。
このときも当日の整理券が何番目だったか忘れたが、なぜかやっぱりやや端っこだが一番前の席があいていた。チラシをわたしてくれた案内嬢が、前の席から順次舞台にあがって見物をすすめる。こうきたか! もう演目は始まっている!! 「いいのかしら?」と思いながら、奥深い舞台にあがって歩く。案内嬢が幻灯を説明したり、歌をうたったり、歌詞カードを配ったりしている。詩人荻原朔太郎とパノラマ館の画家の会話で話がすすむ。薄暗い中のパノラマ館の幻灯がタイムスリップしたような気分になった。幻灯に映る画家の絵は、やなぎさんの作品だったのだということが、終わったあと原画を展示していたのでわかった。
演劇が終わったあと、アートエリアB1から地上にあがるとものすごい人群れだった。音楽が鳴って、中央公会堂に色鮮やかな現代の幻灯が映し出されていた。「まあ、すごい」とは思ったが、なにをやっているのか、そのときはわからなかった。が、翌朝TVに紹介されていて、「プロジェクション・マッピング」という技術だとわかった。東京駅では人が集まりすぎて中止になったようだが。(写真はそのプロジェクションマッピング)
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