飛鳥資料館「星々と日月の考古学」
飛鳥資料館のキトラ古墳の展示は、昨年の平城京遷都1300年祭で四神が勢揃いして一段落したと思って、今年はすっかり忘れていた。でも、風が爽やかないい季節になって、「ああ、そういえばこの季節は明日香だわ」と思ってネットで確認してみると、今年はキトラの天空図が公開されるらしい。「ああ、星宿!! なかなかステキよね」と思ったのだけど、それを確認したのが5月23日(月)、公開は5月29日(日)まで! 1週間しかないじゃないか。そのうち、休日は1日あるが、予定が入っている。……と思ったけれど、オモテ稼業のシフト表をみると、25日(水)が代休になっていた。ああ、自分の手帳に書き忘れていたんだわ。「う〜ん」とうなって、天気が良ければ、25日に一人で行くことにした。
さて、どのようなコースをセッティングしようかと考えて、謎の石関係は昨年でほぼまわりおわったので、有料で有名だが取りこぼしていた飛鳥寺と高松塚古墳を今回カバーしようと考えた。
橿原神宮前駅でレンタサイクルを借りて、まず飛鳥資料館へ。平日なのですごく空いていた。入り口にスーベニールのテントもないし、料金も常設展のみだ。そういえば今回の公開はあまり大々的に宣伝していないなあと思ったら、理由はわかった。キトラの天空図は実物ではなく、「デジタルフォトマップ」だったのだ。もしかしたらネットにもちゃんとそう書いてあったかもしれないが、見落としていた。ちょっとがっかり。でも、図録はいつもどおりとても充実していて、且つ1000円良心的なお値段だ。それに、昨年などは四神の展示のためにカバーされて隠されていた常設展示もゆっくり観ることができた。
そのあと、飛鳥坐神社に立ち寄って、飛鳥寺へ。飛鳥坐神社も寂びていて、中に実は石もいっぱいあって、貸切状態でとてもよかった。反面、飛鳥寺は修学旅行の高校生や地域探検の小学生のような自転車軍団がいっぱいいた。しかし、ここは驚いたことに、お堂に入っても写真撮影可。それに、定期的にお寺の人が、お寺や仏様のことをわかりやすく説明してくれる。お寺のすぐ近くに、蘇我馬子の首塚といわれる石碑も建っている。みどころいっぱいで、やっぱりいい。
次は高松塚古墳だが、ここはちょっと離れたところにある。地図をみながら、「この方向〜」と思っていってみるけど、「ほんとにこの方向?」と思った頃にたどりつく。でも、ここはすっかり整備されて、公園化していて、古墳は丸い芝生の山になっていて、周りを柵で囲われているし、高松塚壁画館はわかっちゃいるがレプリカだし、ちょっとおもしろくないぞ。だが、高松塚古墳壁画の図録が2009年に新調されたらしいので、それを購入してきた。つくづく、紙製品に弱い私……。
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