「山田章博 —世界を生み出す魔法の筆—」
前日の記事にひっかけてではないが、山田章博さんは現代の河鍋暁斎じゃないかと勝手に思っている。筆が速くて、なんでもかけて、おそろしくうまい。京都在住なのは長らく知っていたので、京都国際マンガミューアムのイベントでアンケートを書く度に、「山田章博さんの原画展を!」と毎回書き続けていた。そして……、やった! ついに願いが叶ったわ!!
4月29日から6月5日まで、京都マンガミュージアムで原画展「山田章博 —世界を生み出す魔法の筆—」が開催。前半・後半で展示内容を変更するという。企画展なので入場料で入れる(特別料金がいらない)が…… せまい。少ない。きっと、もっともっとたくさん作品はあるのにこれだけ〜? と、いささか不満はあったが、やっぱりその美しさにうっとり。カラーもモノクロも美しい。設定画などは字まで華麗。
水彩はもとより、コピックを使って、どうやってこんなに渋く繊細な色使いができるんだろう。ふだんは子ども向きで、最近はアニメ絵の表紙・挿絵の多い青い鳥文庫も、山田画伯が描くと、なぜに格段に格調高くなるんだろう。
5月5日には、ライブ・ドローイング・イベントというのがあった。山田さんが約2時間でカラー原画を仕上げるのを見ることができるのだ。私は東京に行って、こちらには行けなかったけれど、参加しようとチャレンジした友人が整理券配布の10時少し前に行ったら、すでに定員250名のところ300名を超えていたらしい。う〜ん、おそるべし。コアなファンがたくさんいるんだわ。会場に入れなかった人たちは部屋の外にモニターでみることができたらしい。また、後半がUstreamで配信されたらしい。後半の展示を観にいったとき、その時に描いた原画も展示されていた。『BEAST of EAST』の鬼王丸だった。
ぜひ、今いつか暁斎とおなじように、京都国立博物館でドドーン!とたくさん展示してほしい。
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