演劇:維新派『ろじ式』&展示:『維新派という現象「ろじ式」』
12月初めからこたつを出したら、夜メールやmixiを巡回して「ちょっと休憩」と思うと、もうダメ。沈没して復帰できない。またネタが月遅れになってしまった。
というわけで、先月11月13日〜23日まで大阪の精華小劇場で行われていた劇団・維新派の公演『ろじ式』に行ってきた。昨年の『呼吸機械』は野外公演だったが、今回は室内だし、昨年・一昨年のシリーズ〈彼と旅をする20世紀三部作〉の続きではなく、その合間の小品という感じ。維新派の舞台の説明をするのは難しい。ストーリーもあるようでないようで、視覚の陶酔と言葉の舞踏の中で舞台が進行する。公演があるたびに1回は行きたくなる麻薬のような魅力があるが、今回は全体におとなしめで、日頃の疲れもあって、ちょっと途中でウトッとしてしまった。いつもDMをもらって、ネットのHPから席の予約をするのだが、今回は前から2番目のほぼ真ん中へんというベストポジションで、会場も小さいので、役者さんの息が聞こえてきそうな近さだったのに。ああ、ごめんなさい。
舞台造りはいつもながらすばらしい。ところ狭しと積み重ねられ、動かされる骨の標本箱が今回の舞台空間が不思議な空間を創り出す。骨は大好き。絵になるし、飾らない美しさがある。カタログによると600箱創ったようだ。
次回は来年の夏。〈彼と旅をする20世紀三部作〉の第3部で、瀬戸内海の島で野外劇場らしい。う〜ん、犬島かな? 以前の『カンカラ』はとてもよかった。日程を調整してぜひ行ってみたい。
そのあと、日を変えて、大阪大学総合学術博物館で12月12日まで開催されている企画展示『維新派という現象「ろじ式」』に行ってきた。大阪大学総合学術博物館待兼山修学館自体、行ったことがなかったので、企画展も常設展もカフェやスーベニールも建物全体楽しんでいた。
待兼山修学館自体は古い建物のようだが、内装は全面的に改装されたようで新しい。入り口にマチカネワニ(大学の建設現場から出土した日本ではじめて発見されたワニの化石)のレプリカと〈彼と旅をする20世紀三部作〉の身長4メートルの《彼》の人形が出迎えてくれる。(ここは写真をとってもいいとのことなので撮らせてもらった)
企画展はその3階で行われている。規模はそんなに大きくはないが、私のしらない70〜80年代の「日本維新派」と名乗っていたころの写真や資料もあって、興味深かった。松本雄吉さんも若い。年代順にたどっていくが、チラシやポスター、新聞記事、衣装、ビデオの映像、舞台模型、舞台を建てた場所の今の様子の写真などいろいろな手段で魅せてくれる。それで無料なうえに、来館者が少なくてほとんど貸切状態で、ずいぶん得した気分だった。
維新派のHPはこちら。
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