「安彦良和原画展」
11月はオモテ稼業のローテーションの関係で、連休がない。最近はますます、不定休の様相を呈してきて、カタギの人間と休みを合わせるのも至難の業だ。といっても、今年はいちおう受験生がいるので、あまり遊びの計画も立てられないので、3月までは泊まりなしで近場で細々と休みの予定をこなすことにした。(コミケと正月の帰省をのぞく)
んで、ひさしぶりに家族みんなで行ってきたのが、「安彦良和原画展」。
11月15日〜12月2日まで、京都駅伊勢丹の中の美術館「えき」KYOTOで開催された。(すみません。UPする前に終わってしまいましたね)
安彦さんは、紹介するまでもなく、ガンダムのキャラクターデザインの人。アニメ畑の仕事は数多くこなしているけれど、他にも、『アリオン』や『ヴィナス戦記』といったストーリーマンガも描いているし、『クラッシャー・ジョウ』や『ダーティー・ペア』の小説の挿絵等も描いている。
安彦さんは、アニメ関係の原画・ポスター・イラストボードからストーリーマンガまであふれるほど描いているけれが、やっぱり絵はすご〜〜〜〜っく、うまい! で、やっぱり根がアニメーターなんだなあ、と感じてしまう。動きをとらえるのが上手で、構図がバッチリきまっている。じっと静止している絵がなく、どの絵にもストーリーや情念を感じてしまう。
カラーの描き方は、線画を描いて淡彩で着色する方法と、不透明水彩やガッシュのように塗り込んでしまう方法と描き分けている。マンガ家のカラーはどちらかというと前者が多いのだけど、後者のように線ではなく面で塗り込んでいく手法を使う人は少ないように思う。ほかにもチマチマっとした絵もかわいくてうまい。つくづく器用な人なんだなあと感じた。
その分、ストーリーマンガを描くと、動きを全部表現してしまうので、ページがいくらあっても足りやしない。見ればわかる部分が多い分わかりやすいし、見ごたえはあるのだけど、なんていうかストーリーはフツウ……
しかし、なかなかこのようなアニメーターやマンガ家の原画をゆっくり観る機会が少ないので、ぜひ関西でもより多くの開催を望みたい。
私のリクエストは、山田章博さんと男鹿和雄さんです。
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