演劇:維新派「ナツノトビラ」
昨年は地球の裏側(メキシコとブラジル)に行ってしまったので、2年ぶりの維新派である。今年は、めずらしく室内劇、梅田芸術劇場というりっぱな劇場で、去年の演目の凱旋公演だ。劇場の関係か、公演期間も7月14日〜17日の4日間と短い。日頃、野外に劇場をブチたてて、屋台村をくっつけ、とってもうさんくさい空間を創り出すのだが、たまにやる室内劇は以前の東京の新国立劇場をいい、とってもきれいで豪華で、どっちかというとやってくる観客がういている。屋台村もない。
「ナツノトビラ」は、主宰の松本雄吉が昨年海外公演に書き下ろしたのを、さらに改変したらしい。室内劇用の演目ということで、野外では得られない表現があふれる。キーワードは影。白を基調にした舞台に、様々な影が通り過ぎる。主人公の持つ花束だけが小さく鮮やかな色を放つ。音響もやや抑え気味な、わりとおとなしい舞台だ。しかし、アンコールでやったおなじみのメロディの大阪ケチャは、いつもの音量の迫力だった。次回はやっぱり野外でやってほしいなあ。
あ、今回のパンフレットはトレーシングペーパーを使ったページのセンスがステキで、裏話もたくさん載っていて、なかなかよかった。
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