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イベント・アミューズメント

2017年1月16日 (月)

「見世物大博覧会」と関西文化の日

 国立民族学博物館の「見世物大博覧会」に行かなくちゃ!と思いながらもなかなか行けず、会期の9月8日〜11月29日の終わりも迫ってきた。そのうち、もう11月19日しか行ける日がないとなってしまったが、その日は「関西文化の日」だった。あちこちの美術館・博物館で入場料が無料になるので、人出が多いだろうなあと思って、今までは有料でも行きたい演目には行くのを避けていたのだが仕方ない。戦々恐々として行ってみたのだが、特別展自体はあまり普段と変わらなかった。しかし、「関西文化の日」に関連してイベントが繰り広げられていたので、その関係者やボランティアや知り合いがたくさんきていた様子で、総じて民博自体はやや多め?という感じだった。
 関連イベントというのは、まず、普段あまり使っていない特別展の地下のフロアーで「北大阪ミュージアムメッセ」というのが開催されていた。北大阪のいろいろな施設がブースを設置してPRをしていたので、ついいろいろパンフレットとかもらってしまった。「JT生命誌研究館」の機関誌は立体的に折れたりしてとても凝っていた。「吹田市立博物館」は小松左京展のとき一度行っただけだったなあ。他にも「ニフレル」や「五月山動物園」など。民博のボランティアさん行なっている「きり絵で楽しもう! 中央北アジアの文様」という30分のワークショップがあったので参加させてもらった。用意してくれた文様から2種選んで、色紙を切って、それをカレンダーにしてくれるのだ。それ以外にも、本館のロビーで淀川三十石船の船頭唄やガムランの演奏と舞踊があり、ほとんど無料だったので、けっこうお得感があった。

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 さて、「見世物大博覧会」。田舎で育った私は、昔でも人間ポンプやへび女やクマ娘やカニ男が並ぶ見世物小屋を実際には見たことがない。でも、そんな胡散臭い名前やケバい看板をなぜか知っている。きっとそれは漫画や雑誌や映像で知っていたのだろう。そんな見世物小屋などの歴史や民衆文化の一部として、民博が展示に取り上げたの、もしかして今回の展示が初めて? ここで、以前千葉の歴博の「大ニセモノ展」にいた人魚(といわれるもの)に再会! 民博、歴博の資料が多いけど、いろいろな所蔵館から取り寄せているのが、図録を見るとわかる。凝った企画で、構成や見せ方も工夫しているし、ここはキュレーターの腕の見せどころ?(民博は大学なので、教授の研究成果?)

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2017年1月15日 (日)

矢萩多聞さんと「となりのインドさん」

もう少し、昨年の残っているネタを。
 去る9月17日に、京都の恵文社一乗寺店で、インド好きにはたまらない「となりのインドさん」というイベントがあった。初めは出勤日だったので諦めていたのだが、シフト交替を頼まれたので喜んで交替した。けっこうギリギリの3日前だったが、申し込んだらまだ空きがあった。
 内容は、昼の部と夜の部に分かれていて、昼の部では、装丁家の矢萩多聞さんが1日カフェをオープンして、手ずから南インドの定食(ミールス)をふるまってくれる。矢萩多聞さんは10代からインドで暮らした半分インドな人で、今回のランチも南インドの西海岸に住むコンカニー族の人にならったものなんだそうだ。装丁家だけど、イラストも描くので、絵入りのカンタンな説明もつけてくれていた。素朴で味わい深い美味しいミールスとラッシーをいただいた。

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 夜の部は、矢萩多聞さんとKAILAS(カイラス)の2人組との楽しいお話。KAILASは、松岡宏大(こうだい)さんと野瀬奈津子さんの編集&ライター&フォトグラファー2人組。最近『持ち帰りたいインド』という本を出版したので、その関係のスライドを中心に、後半は参加者の質問にも応えて、とても話題に富んだ2時間だった。矢萩多聞さんは以前同じ恵文社でタラブックスのお話を聞いたことがあるので、く喋る人と思っていたが、松岡宏大さんもそれに輪をかけたようによく喋る楽しい人だった。見た目より年をくっているようで、その年月で世界を旅して集めたアンティークやグッズで「一人民博ができる」と自分で言っていたから、いったいどんな家なのよ!? ガイドブックのarucoシリーズの『インド』(ダイヤモンド・ビッグ社)の編集にも関わっていたらしい。それ、持ってるよ! 確かに、家に帰って、奥付を見てみたら、小さくKAILAS、松岡宏大、野瀬奈津子の名前があった。確かに今回の新刊と同じニオイがするなあ。この本で紹介されているグッズはほとんど私物とか。
 矢萩多聞さんと松岡宏大さんは、多聞さんが10代に親に連れられインドへ行ってた頃から知っていたというから、繋がりは長い。宏大さんはマンガ家の流水りんこさんのtwitterにも名前が出てきて、りんこさんの漫画には、以前本を紹介したマサラワーラーの二人が登場してきたり、アルカカットさんのブログに多聞さんの本の評が書かれていて、直接の知り合いのようだし、インド界隈はけっこう世間が狭い気がする。

 今回の関連書籍
『持ち帰りたいインド』 KAILAS著(誠文堂新光社)
 今回はここに掲載されているもののウラ話とかも聞けた。よくあるかわいいだけの品物紹介ではなく、選んできた人の奥の深さが見える1冊。「この中でいちばん持ち帰りたいものは何ですか?」という質問が宏大さんからあったけど、私は赤いステッチの会計帳簿がいいなあ。お二人にサインをいただいた。

『偶然の装丁家』 矢萩多聞著 (晶文社)
『たもんのインドだもん』 矢萩多聞著 (ミシマ社)
 どっちにしようかと2冊持って行って(ミシマ社の本は、当日恵文社で買った)、多聞さんの半生が詳しく書かれている分厚い方の『偶然の装丁家』の方にサインをいただいた。ていねいなサインでテルグ語つき! 不登校、南インドに住む、装丁を始めたきっかけ、東日本大震災、京都への引っ越し等々、人生、どういう生き方をするかわからないなあ〜と思ってしまった。

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2016年11月20日 (日)

「すみのえアートビート」・名村造船跡地・MASK(マスク)

 先の記事にある「日輪の翼」の公演があったクリエィティブセンター大阪は、住之江区北加賀屋の名村造船跡地にある。名村造船所大阪工場が1979年(昭和54年)に撤収した場所で、街中にあるのに廃墟然とした様子はネットなどで知っていたので行ってみたいと思っていたが、なかなか機会のなかった。2007(平成19年)年に近代化産業遺産群に指定され、何年か前からここで、コスプレイベントや音楽イベントなどが開催されていた。今回、「日輪の翼」のチラシでやなぎみわさんの舞台車「花鳥虹」も収蔵されている、同じ北加賀屋にある倉庫の一般公開「MASK Open Storage 2016」があることを知って、それに行く機会を狙っていた。それがたまたま9月11日(日)「すみのえアートビート」の日だったという三つどもえの状況だったのだ。
 さて、当日はまず、MASKにいく。「Open Storage 2016」と銘打ったこのイベントは、普段、大型の美術作品を収蔵している倉庫MASK(MEGA ART STRAGE KITAKAGAYAの略)の中を観ることができる。これはこの日限りのイベントではなく、9月2日〜19日の金土日祝のみ12時〜18時で開催されていた。外見にはフツーの倉庫なのだが、中には、やなぎみわさんのデコトラ「花鳥虹」、ヤノベケンジのトらやんやラッキー・ドラゴン等6人の作家さんに作品がある。案内や映像などもあり、見学通路を作ってあるが、バックは雑然といろいろな機材が置かれていたりするところがいいなあ。
  「すみのえアートビート」のメイン会場になる名村造船跡地にはアヒルちゃん(「ラバーダック」)が来ていた。アヒルちゃんのコスプレをした車(これも痛車?)もお隣に鎮座。飲食や物販の出店も出ていて、とても賑わっていた。そこで、「名村造船所大阪工場跡地 ウォーク&ウォッチ」といのがあって、地元のボランティアさんが、30分ほど跡地の建物の中を案内してくれる企画があった。ちょうど時間が合うので申し込んでみた。建物の中は、イベントに参加しない限り入る機会がない。1階・2階に主に使用されているホワイトチェンバー、ブラックチェンバー等があり、4階部分はドラフティングルームという、昔船の設計図を描いていただだっ広いスペースがあった。床に製図の後がある。窓からは見晴らしがいい。しかし、空調もなく、暑い。また、ここで撮影された「鉄骨オペラ」という短編映画も上映されていた。
 「すみのえアートビート」では、名村造船跡地だけでなく、北加賀屋のアートな数カ所をスタンプラリーが出来るようになっている。目印は小さなアヒルちゃん。MASKにもあり、他にもアーティストがデザインした部屋に住める「APartMENT」とか「北加賀屋みんなのうえん」とか「噴水モニュメント」など。しかし、アヒルちゃんは居たが閉まっているギャラリーとか、結局閉まっているしアヒルちゃんスタンプもなかったポイントとかあったのは、1日限りのイベントなのにちょっと残念。また、スタンプラリーの景品先着700名というのがあったようだが、開催17時までだったが、15時頃に行ったらすでになくなっていた。朝から自転車でスタンプだけ集めに回っていた人がたくさんいたので、まあ、そうだろうなあ……とは思っていたが。


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2016年9月22日 (木)

第55回日本SF大会 いせしまこん (その4)

 さて、翌朝は9時から11時のクロージングを残すだけだ。朝食をいただいて、宅配便を発送し、荷物置き場に手荷物を置いて、会場に向かう。クロージングでは、柴野拓美記念日本SFファンダム賞(柴野拓美章)、センス・オブ・ジェンダー賞、暗黒星雲賞などの星雲賞以外の各賞の発表が行われる。また、来年以降の日本SF大会の告知、ローカルコンのお知らせがある。来年は、8月26日〜27日に、静岡で「ドンブラコンLL」。2011年の第50回日本SF大会以来6年ぶり、再び静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」で開催される。この日程だったら大丈夫だろうと、つい、申し込みをしてしまった。終了時には、「また来年」「良いお年を」という挨拶が交わされる。そして、SF大会は平均年齢を1歳づつ上昇させつつ、脈々と続いていくのだった。

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(クロージングの後、ロビーでは来年のドンブラコンLL、合宿企画コンパックの受付、時刊新聞がギリギリまで発行・配布)

 さて、昨日はあんなに荒れていた天気だったが、すっかり雨が上がっていた。昼頃に大会も終了し、せっかく「まわりゃんせ」を持っていたので、せめて鳥羽水族館ぐらいは行ってみようかと思った。先に駅のコインロッカーに荷物を収めに行ったら、ボランティアの案内人さんが、イルカ島に立ち寄らなければ、水族館と御木本真珠島と島めぐりに行けるというので、チャレンジしてみることにした。でも、やっぱり見所が多いのは鳥羽水族館。なんか他の水族館より、魚もペンギンもヒトデもカブトガニも何もかも、やたら個体数が多くてみっしりと詰まっている気がする。「古代の海」とか「へんないきもの研究所」など私好みのコーナーもある。
 帰りの近鉄は、各方面(京都・大阪・名古屋)に日に1本しか出ていない「しまかぜ」に乗ってみた。個室などもあり、通常の席もクッションが良くて、ゆったりしている。窓も広くて景色もいい。プラス1,000円の分はある、なかなかユーガな列車だった。

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2016年9月21日 (水)

第55回日本SF大会 いせしまこん (その3)

 さて、コマ割の企画も複数同時並行で盛りだくさんだが、それ以外にも会場にはいろいろな楽しみがある。ディーラーズルームのお座敷会場の前の広場では、加藤直之さんがおなじみの巨大なライブ・ペインティングを披露しているし、その横で藤井太洋さんがカッコ良い立ち姿でパソコンに向かってライブ・ライティングをしている。その横には、昨年度暗黒星雲賞をとったヒゲキタさんの手作り3Dプラネタリウムがある。ニコニコ生放送のその隣で行っている。

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 しかし、このままでは晩メシも食いっぱぐれるので、8時30分ごろ急いで夕食をいただきに行く。温泉も夜は12時までのはず。会場の戸田家は、食事も温泉も自慢の老舗旅館なのだから、逃してしまうのは哀しい。食事は2箇所のレストランでのビュッフェ方式のだが、海鮮も多くて、一人鍋もあり、メニューも豊富だった。その後温泉にも入った。
 11時を過ぎてもまだまだ旅館内に人が溢れている。私は今まで長年子連れ家族連れ参加で、特にグループにも属していないので、なかなかいろいろな小集団の飲み会には引けてしまうのだが、ディーラーズでパーティの「酒とケーキの部屋」の人に声をかけてもらったので、覗きに行って、1時間ほど過ごす。この部屋の皆さんは筋金の年季が入っているなあ。私などまだまだ。
 さて、ディーラーズは朝5時までなんだけど、そこまで起きていられる自信はない。そろそろ撤収に行こうと思ったけれど、ヒゲキタさんの3Dプラネタリウムの前を通りかかって、つい最終上映に入ってしまった。今年はニコニコプラネタリウムとタイアップして、2014年に期間限定で大阪市科学館で上映されていたというが観たことがなかった野尻抱介のプラネタリウム作品「宇宙人をさがす冴えたやり方 -沈黙のフライバイ-」も観た。 隣の「さけとば」はどっと人が増えて賑わっていた。ブースを片付けていると、ご当地お菓子の配給がまわってきて、美味しくいただいた。ディーラーズは3時頃に撤収し、寝部屋に戻っても、4人中戻っていたのはひとりだった。

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2016年9月20日 (火)

第55回日本SF大会 いせしまこん (その2)

 「いせしまこん」はオープニングがなくて、13時からいきなり企画のコマが始まる。今回、予習があまりできていないので、受付を終えてからディーラーズのブースで店子をしながら、プログラムをチェックする。でも、企画に行く前に、「時刊新聞」の場所を確認して、原稿用紙をもらってくる。都市型大会では1日目が終わったら、ホテルに戻って描きためるんだけど、今回はそんなことしていたら、終わってしまうので、企画の合間にブースでちまちま描くことにする。
 途中から入って、途中で出て申し訳なかったが、「JAXAタウンミーティング」は、華やかな宇宙開発の話ではなく、防災や災害復興と衛星についての地道なお話で、東日本大震災の時は、世界中とつながって大変な仕事だったという体験談もあった。それに、とても立派な資料もいただいて、ホクホクな気分。
 14時30分からは同窓会のような「日本SF図書館員協会」で、SFなぬいぐるみさんのお泊まり会やその他の活動について報告しあう。いつも、最後にくじ引きがあるので、オモテ稼業の読書手帳とブックカバーをカラー印刷してきて景品に提供する。余談ながら、読書手帳は1冊で30タイトル記入できるので、ペリーローダンを現行の新刊まで読むには18冊は必要だ。
 その後の16時からの「星雲賞授賞式」がいちばん人が集まるので、その後にいろいろな事務連絡があった。18時からは「SF古代生物の部屋」、中国で肉食恐竜の化石を発掘している若手女性研究者は、立派なゲーマー(テーブルトーク)でもあり、年齢不詳な読書歴も披露して、よくしゃべるバイタリティのあるオモロイ人だった。研究者や学芸員のオタクもかなりディープだ。おまけに、主宰者のおひとりのサークル「MizunamiMON団」がディーラーズでもお隣だったので、そこでもお話ができた。

Img_2462「SF古代生物の部屋」

 ここまで、昼メシは電車を乗る前に買ったパンをかじっただけで、そのあと13時から20時までほとんどノンストップ。合間にディーラーズに戻って店子をしながら、時刊新聞の原稿を描く。そして、立ち寄ってくださる人たち、さすが合宿型の大会に来るような老若男女問わず濃いSF者、水のいきものの切り絵しおりは、金魚よりリュウグウノツカイよりカンブリア生物のほうが人気がある。それも、学名をスラスラ言える人ばかり。「好きなんです〜」「そうですよね〜、可愛いですよね〜」と偏った話題に話がはずむ。でも、まだまだSF者にとっては宵の口。

2016年9月19日 (月)

第55回日本SF大会 いせしまこん (その1)

 毎年日本各地を遊業する日本SF大会、今年は7月9日(土)・10日(日)に三重県鳥羽市の温泉旅館「戸田家」で開催された。昨年は前泊後泊あわせて4日間休みをもらえたが、今年は本当に〆切ギリギリまで参加できるかどうかわからないスリリングな展開だった。というのも、オモテ稼業で外せない会議が、もし月曜日に決まったら、日曜日は設営・準備のため出勤確実! それが火曜日開催に決まったので、SF大会への参加を決意したのがTwitterのログによると5月17日(自分はボケボケで記憶がない)。それから申込や電車のチケット手配や宅配便発送やディーラーズルームの作品制作も加わり、公私ともチョー多忙になった。しかし合宿型なので、体力は温存しておかないと22時間(9日13時開始、10日11時終了)耐久イベントは保たない。
 その疾風怒濤のイベントを予感するように、近鉄電車で京都から鳥羽に近づくにつれ、雨が激しくなっていき、鳥羽駅に着いた頃には大荒れだった。会場の戸田家の看板は見えるが、歩いて行く気になれないほどの大雨だ。早めに着いて、そんなに急がなくてもいいので、旅館の送迎バス乗り場をさがしていたら、「日本SF図書館員協会」首謀者のてこぺんさんに会った。ご一緒して、バス乗り場に行くと、やはりひと目でわかるSF者がいた。

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(駅には「いせしまこん」の歓迎看板があった)

 会場に着いたら、受付も準備中で、こちらも先にディーラーズルームの設営にかかる。今回は和風旅館なので、ディーラーズもお座敷の宴会場で、座卓と赤い座布団が並んでいた。宴会場は他にも「さけとば」(夜の飲み会場)やボードゲームやジグソーパズルやいろいろつまっている。ディーラーズはほとんど無人販売状態になるので、お代を入れる貯金箱、メッセージノート、「ご自由にお取りください」の無料配布同人誌とインフォメーション・ペーパー、おまけのカンボジアのお土産キャンディなどをセッテイングし、いったん受付に向かう。

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2016年9月18日 (日)

美保基地航空祭、6年ぶりの基地祭

 6月からほとんど3ヶ月近く沈没してしまった。ああ、この夏は休日によく出歩いた。そのせいで、ほとんど家でパソコンや原稿の前に座ることがなかった。ああ、どうしてくれよう。とりあえず、ネタはたくさんあるのだから、気を取り直して、書いていこう。
 
 ……そして時は遡り、5月29日に、6年ぶりに航空自衛隊の基地祭に行ってきた。今回は、鳥取にある美保基地へのバスツアー。基地祭は、2008年9月に小松基地に行ったのが初体験。その後、同年10月に岐阜基地、翌2009年の10月に岐阜基地11月に小松基地に行った。その後、2011年3月に東日本大震災が起こって、基地祭は全国的に中止になったが、秋ごろから再開されていた。基地祭は平和の象徴と常々思ってたが、この時はヒシヒシと実感した。その後なかなか日程もあわず機会がなかったけど、今回オモテ稼業で休日が取れたので、申し込んでみた。秋には、小松や岐阜でも基地祭があるけれど、行ったことのないところに行ってみたかった。といっても、近畿圏からバスツアーが出ていて、ブルーインパルスの展示飛行がある基地というのはずいぶん限られる。美保基地のほかは、あとは浜松か新田原か…… 
 実は美保基地は、昨年2015年日本SF大会米魂オプショナルツアーで一度訪れている。その時は普通の基地の様子を見せてもらったので、基地祭とはまた別もの。
 当日は、曇ったり、小雨が降ったり、着くまでも天候で一喜一憂の天気だった。着いても、途中で雨が降って、傘とカッパの出番はあったが、幸いそんなに強くは降らなかった。ブルーインパルスの飛行も中止にならずに(もしかしたら、ちょっと端折ったのかもしれないが)終了した。曇り空だったので、スモークが綺麗に写らずにちょっと残念だったが、正確無比、一糸乱れぬ飛行はいつ見ても美しい。でも、やっぱりすごい人波。雨が降るとハンガー内も展示を見る人以外にも雨宿りも兼ねて人が群がるので、なかなか装備に近づけない。屋台の中には、米子のガイナックスシアターも出展していた。今年発売したという美保基地カレー(レトルト)をお土産に買って帰る。基地内の常設のコンビニには昨年会った萌えキャラの備前愛梨ちゃんもいた。
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2016年6月21日 (火)

写真集『Tannery』とトークイベント「写真集『Tannery』ができるまで」

 雨がしとしとふる月曜日、土日働いた分、月曜が休日なので雑用のあと、丸善ジュンクと誠光社を2軒回るつもりで河原町に出かけた。平日のうえ天気が悪くて、あちこちが空いていて楽々だ。誠光社も以前行ったときと違って、初めのうちは貸し切り状態だったので、カバンを床に置いて端から端まで順繰りに棚を見ていく。奥の小さなギャラリーまで行くと、「あれ? なんかインドらしい写真がある」と思って覗くと、「どうぞ、バングラデシュの皮なめし工場の写真展です」と声をかけてくれたのが、作者の写真家の吉田亮人(あきひと)さんだった。(パソコン打ってたからので、お店の人かと思っていた) はじめはタイトルの読み方(「タナリー」と読む)も、工場のあるハザリバーグという地名もわからなかったが、いろいろお話していただいて、つい、その皮なめし工場で作った皮のカバーがついている特装版を予約した。たまたま写真展は今日から始まっていて、ネット予約はあったけど、書店では初めてということで、有り難くも書店予約第1号の栄誉にあずかった。

 その時にいただいたDMに、5月30日(月)にトークイベント「写真集『Tannery』ができるまで」が開催されることが載っていた。誠光社にて、吉田亮人さんと、今回の写真集の装丁をした矢萩多聞さんとのトークイベントだ。多聞さんは以前Tarabooksのお話を一乗寺恵文社で聞いたことがある。これはまた、ラッキーなことに月曜日なので、後日電話で申し込んだ。当日は18時でいったん閉店して、18時30分から受付、イベントは19時開始という。あの狭い店内のどこでやるのかな?と思ったら、真ん中の両面書架にキャスターがついていて端に移動され、イスが並んで20人ばかりの会場ができていた。数日前に予約確保の電話もいただいていたので、開始前に購入。吉田さんと矢萩さんの息の合った掛け合い漫才……もといトークで、吉田さんは小学校の先生をしていて、奥さんに「写真をしたら?」といわれるまで、写真をやったことなかったこと、パリの展覧会に出展したときのドタバタ?や皮なめし工場にどうやってアプローチしたかなど、次々と話がわいてでてきて2時間があっという間だった。終了後「Tannery」にサインもいただいた。
 
 その写真集『Tannery』だが、これは自費出版になる。レザーケース付きの特装版は100部、「コルドバ」という皮のような特殊紙を揉んで伸ばして折って手作りしたカバー付きの普及版400部。ページは180度に開くコデックス装で、表紙がない。多聞さんが「ケースから内蔵が出てくるかんじで」という表現を使っていたのがうなずける。まさに、この写真集の皮は本当にぬめっとした生臭い皮だ。それが、特装版に整えられた赤いケースの皮と本当に同一なのかと疑いたくなる。職人はほとんど装備なく皮をなめす劇薬を使う。蒸し暑く、ものすごい臭いが充満しているらしい。なかなかすさまじい情景だ。思えば、原始に動物の皮は、織物よりも先に人類が身にまとった衣服だ。昨日の記事に書いた『エイラ−地上の旅人』には何度も、狩りをして、動物を解体して、皮をはいで、なめして……という作業が描写されている。その頃は硫酸やクロムといった薬品はなかったはず。たしか、皮を白くするのに、おしっこをためて……という説明があったなあ。クロマニヨン人もやっていた皮なめしが、どうしてこうも薬品漬けになったのか。文化の数奇な歩みを考えさせられる。

 吉田亮人さんのホームページはこちら 

2016年6月18日 (土)

「生命大躍進 –脊椎動物のたどった道−」

 4月16日〜6月19日まで大阪市立自然史博物館で、特別展「生命大躍進 –脊椎動物のたどった道−」が開催されている。(ああ、そうこうしているうちにあと2日で終わってしまうよ)あの、アノマロカリスやハルキゲニアなどのカンブリア生物の化石が観られる! 私にとってはとてもうれしい企画だ。しかし、これは昨年の夏に東京の国立科学博物館(科博)で開催されていた展示の巡回らしい。あれ? 科博の展示なら、GWか夏でだいたいおさえているのに、なぜ気がつかなかったんだろう?……と思ったら、昨年の夏はコミケから即、妻有の「大地の芸術祭」に行ってしまっていたんだわ。ともあれ、大阪に来てくれてうれしい。
 展示の宣伝では、やたらカンブリア生物がクローズアップされていたけれど、全体としては先カンブリアから人類が誕生する新生代までの壮大な進化の展示なのだ。なので、カンブリア爆発の生物群が出てくるのは、ほんの最初の方だけ。それもイラストの大きさに比して、実物の化石は小さい。1センチ2センチといったものも多い。アノマロカリスは30センチ〜1メートルのものもあったようだが。なので、イラストではアノマロカリスの方がでかく描かれているが、シルル紀のウミサソリのほうが2メートル以上もあってはるかに大きいのだ。そして中生代の恐竜たちはさらにでかい。本物の化石でその数億年の進化を実感できる、とってもマジメな展示なのだが、いかんせん、化石は地味。要所要所にCGの解説動画があって(NHKの番組の一部か?)、こっちの方が派手なので子どもたちは面白そうに観ている。たしかに動きがあってわかりやすいのだが、これって大きさが実感できない。アノマロカリスもウミサソリも恐竜も同じくらい大きくて凶暴な生物にみえてしまう。
 私が行った日は、土曜日だったので、お子さまも多く、家族連れでとても賑わっていた。土曜日に行ったことを後悔した。平日に来ればもっとゆっくりできたかな。それに館内では、解説動画以外は撮影OKなのは驚いた。所々に復元模型もあり、家族連れはポーズをとって模型といっしょに撮影会状態。念のため、出口の職員さんに、館内の写真はblogやTwitterへのUPはOKなのか聞いてみたら、「著作権があるので、勝手にあげたら訴えられます」と言われた。……そうなのか。けっこう既にネットにあがっているけど。聞いた私が悪かったのか。まあ、そう言われたので、写真は入り口だけにしておくことにする。
 展示の化石は、それぞれ得意分野があるようだ。カンブリア生物群はロイヤル・オンタリオ博物館、三葉虫もたくさんあったが立松某の個人蔵のものらしい。東京の科博の収蔵品も多い。そして、図録は解説がとても詳しく、写真もはっきりしてとてもいい。私がカンブリアしおりを作ったころ参考書にしたイチオシは、雑誌「Newton」の2007年5月号の特集「進化のビッグバン」だった。最近、技術評論社の「生物ミステリーPRO」シリーズの『エディアガラ紀・カンブリア紀の生物』が次点で加わったが、イマイチ絵が粗い。この図録は数少ない貴重な参考になりそうだ。

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