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文化・芸術

2019年1月 6日 (日)

秋の東京 博物館・原画展巡り −印刷博物館・魔夜峰央展・一条ゆかり展・科博−

 昨年の夏コミで新刊を落としたので、11月25日(日)のCOMITIA126を申し込んでいた。秋はオモテ稼業のイベントも多くて、よくバッティングするので、秋のCOMITIAは久しぶりだ。運良く前日の土曜日も休日になったので、1泊2日で行くことにした。実は、行ってみたい展示が5つあるが、土曜日1日で行けるのはせいぜい3〜4カ所かなと、開館時間・閉館時間、場所を考えながら、朝6時57分発の新幹線で出発した。
 まずは、印刷博物館に向かう。JR飯田橋駅から1kmぐらい、トッパン小石川ビルの中にある企業博物館だ。そこで、「天文学と印刷」という展示が2018年10月20日(日)〜2019年1月20日(日)まで開催されている。15世紀〜16世紀に地動説は活版印刷の普及によって広まった。出版都市ニュルンベルグが築かれ、そこでコペルニクスの地動説が印刷された。……といったこの時代の天文学と印刷技術をとても丁寧に解説されている。後半の展示には日本の江戸時代の天文学や改暦についてもふれられている。10時過ぎに着いて、展示を観おわるのに2時間ほどかかった。会場ではプリントゴッコの要領で多色刷りでカレンダーも作って、持って帰ることができる。図録はちょっと高いけど、さすがに印刷が美しい。それに、綴じが180度にページが開くコデックス装だ。凝っている。Twitterで流れていたこの展示のチラシもとてもステキなデザインだったのだが、会場にも在庫がなかった。残念。


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 昼食後、明治大学米沢嘉博記念図書館で開催されている「魔夜峰央原画展」へ行った。これは10月12日(金)〜2月11日(月祝)まで開催されているが、4期にわけて展示替えがされている。行った時は第2期「短編怪奇マンガ特集」だった。期を合わせて行ったわけではないが、初期の墨ベタが美しい悪魔や化け物は大好き。

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 その後、上野の「旧博物館動物園駅の公開」に向かったら、受付に「今日の整理券は終了しました」と掲示があった。……整理券配布だったのか。Twitterや私の観たネット記事にはそんなことは書いていなかったが、後日確認したら、確かにそんなふうに書いているページもある。見落としていたなあ。それなら戦法を変えたのに。受付に聞いたら、10時に開始して、10時45分に終了したらしい。知らなかった人も多かったらしく、同じように入口でウロウロしていたり、のぞき込んで写真を撮ったりしている人がたくさんいた。入口に地面に頭を突っ込んだ巨大なウサギのオブジェが見える。駅舎内で期間限定のインスタレーション作品の展示を行っているらしい。羊屋白玉って名前は知らないと思ったけど、写真を見ると「あ、瀬戸内国際芸術祭の『指輪ホテル』の人ね」とわかった。公開は、11月23日(金・祝)から2月24日(日)までの金土日なんだけど、もう1回チャレンジできるかな。


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 そこで、予定を変更して、弥生美術館に回って「一条ゆかり展」を観る。会期は9月29日(土)〜12月24日(月祝)までで、カラー原画の一部が前中後期で何枚か入れ替わる。一条ゆかりさんは、画業50周年とのこと。昔、雑誌「りぼん」を回し読みさせてもらっていて、『デザイナー』は大好きだったが、『砂の城』のナタリーにはイライラした。一条ゆかりさんの原画をみるのははじめてじゃないかしら? やっぱり美しい。


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 そして最後に国立科学博物館に行く。ここは金・土曜日が20時までの夜間開館を行っているので、一番最後にしようと思っていたのだ。お目当ては特別展ではなく、企画展「標本づくりの技−職人たちが支える科博−」。期間が9月4日(火)〜11月25日(日)で、あと2日で終わってしまうのだ。入口には、博物館ネタマンガ『へんなものみっけ!』(早良朋著)のキャラの看板もある。以前行った「きのこ!キノコ!木の子」展も標本つくりの工夫がいろいろ展示されていたが、博物館の裏の苦労はつい興味津々になる。せっかく来たので、特別展「日本を変えた千の技術博」も観てきた。昔、家にあったような昭和の家電もあって、ちょっと懐かしかった。

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というわけで、この日は26000歩ぐらい歩いた。ああ、疲れた。

2019年1月 5日 (土)

書籍『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』と千鳥文化「維新派アーカイブス」

『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』松本雄吉著 リトルモア刊
 自分の同人誌『維新派と旅をした』を印刷屋に入稿して、やれやれと思った昨年10月初旬、『維新派・松本雄吉 1946〜1970〜2016』が届いた。思ったよりデカくて分厚い本だった。維新派解散により、そのサイトは既にミュージアム化しているが、そこのオンラインショップから注文すると特典がつくというので、発行前にネット注文していた。特典は、ドキュメンタリー映像「松本さんと歩く」やヂャンヂャン☆オペラ「路地の蒸気機関車」などを収めたDVDだった。松本雄吉さんは、著書を残していないが、あちこちの雑誌やパンフレットに書いた文章を集めている。また、手書きの演出ノートの一部や、戯曲『蟹殿下』の台本、舞台プランのスケッチブック、いろいろな写真など……、ありとあらゆる雄吉さんがいる。これだけ散らばった資料を集約するのはエラい作業量だっただろうなあと、編集の大変さを想像した。ちょっと通勤電車の読書に持って歩くのはツラいので、熟読はできていないが、机の横に置いて時々パラパラと部分読みをしている。


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 その本の中に、2018年10月25日(木)〜11月25日(日)に住之江区の千鳥文化「維新派アーカイブス」という資料展示イベントが開催されるというチラシが入っていた。たしかLmagaのメーリングリストにも紹介されていた。創作ノートやスケッチブックに残された雄吉さんのイメージイラストなどが展示されるようだ。せっかくなら、石本由美さんのランチも食べたいし、映像上映も観たいし……と思って、週末を選んで行ってみた。場所の千鳥文化は、北加賀屋駅に近い旧千鳥文化住宅で、リニューアルしてもいい軋み具合の家屋である。昼時の食堂はさすがに人が多かった。由美さんも厨房にいて、プレートランチをいただいたあと、恐れ多くも『維新派と旅をした』を1冊お渡しし、少しお話をした。……が、それ以外は会場も周囲も週末とは思えないくらい空いていた。2階の展示スペースでは2〜3人すれ違ったけれどほとんど貸し切り状態だった。松本雄吉さんの企画ノートがたくさん並べられていた。 B5サイズのCAMPUSノートがお好きだったようだ。千鳥文化が思ったより小ぶりだったので、中津のレトロ印刷JAMで開催されているZINE DAY OSAKA に立ち寄り、その後、池田市の石橋のguliguliでの旅する劇団「ランテルナムジカ」の公演に行ってきた。しかし、中津に着いてから、映像上映を観るのを忘れたことに気がついた。あぁ、何のためにわざわざ週末に行ったのよ!
 「維新派アーカイブス」終了後、展示スペースの一部だった資料室は常設になるというアナウンスがあった。

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2018年12月30日 (日)

「太陽の塔」内覧会に行ってきた

 2018年3月から万博公園の「太陽の塔」の内部が復元・修復されて一般公開が始まった。4か月前からの完全予約制なのだが、ホームページを見ても、いつも満席で、「1年くらいは無理かなあ〜」と思っていた。ところが、ある日、ふと見たら、「え?!」 8月21日(火)の昼間に10人ほどワクが空いていた。団体のキャンセルでもあったのか? オモテ稼業が休めるかどうかわからないが、この機を逃してはいつまたチャンスがあるかわからないので、とりあえず2人分申し込んだ。その空席ワクは夜になるとまた満席に戻っていた。
 実は、「48年ぶりの公開」と新聞などには書いていたけど、もっと最近に見学に行ったので「あれ?」と思っていた。「確かに見たよなあ」と思って、自分のインターネットの日記とblogを探してみた。あった、2005年8月の「太陽の塔の中は極彩色の廃墟」というblog記事だ。う〜ん、この時は、個人での申込みはできなかったのかもしれない。
 かくて、ありがたく休日がとれて、行ってきた。2005年の時と違い、空調は効いているし、エレベーターは動いているし、トイレやスーベニールもあるし、塔の中もきれいに生まれ変わっていた。階段を上がって両腕の根元の高さまで登れる。入口は塔の裏側にあり、そこに指定時間前に行って受付を行う。「ようこそ太陽の塔へ」という小さな冊子をもらって中に入る。万博の時は入っていないので、当時を懐かしむというより、「こんな感じだったのかな」と想像しながら巡る。内部は撮影禁止なので画像はないがネットには報道関係らしい人の画像があがっている。しかし、百聞は一見にしかず、リアルに48年前の大イベントの象徴を一度みてほしい。


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2018年12月27日 (木)

「越後妻有アートトリエンナーレ2018 大地の芸術祭」 食べ物とお買い物

 コミケの日は、朝は前日に買ったパン、昼はおにぎり2つ、夜は駅弁とつましかったのだが、妻有に来たら、とても充実した食生活だった。
 昭和なスキー宿の朝食は、ちゃんと日本の朝ごはん。贅沢さはないけれど、バランスがいい。朝に納豆をちゃんと食べたのは初めてだ。1日目の昼は公式バスツアーのTUMARI KITCHINは地元素材の美味しい料理で、ごはんのおかわりも足りなくなるほどだった。夜は宿の近所の蕎麦屋さんで身欠きニシンとマイタケの天ぷら、おそばと日本酒の鶴齢もつけて、とても充実。2日目の昼食は、前回もいただいたうぶすなの家。充実はそこまでで、越後湯沢駅の夜は早く、バスツアーから帰ってきたら、もう駅ナカの店は片付けをはじめていて、駅弁は売り切れ。オニギリを買って上越新幹線乗車した。
 お買い物は、土市(どいち)でさるなしジュースとジャム、「キナーレ」の売店や越後湯沢駅でも買ったけれど、考えてみたら食べ物ばっかりだった。


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宿の朝食

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夕食のそば、天ぷら、身欠きニシン

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うぶすなの家のランチ

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さるなしジュース、ジャム

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ふきのとう羊羹、ゆべし

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八海山の酒ゼリー

2018年12月26日 (水)

「越後妻有アートトリエンナーレ2018 大地の芸術祭」 2日目

2日目は「シャケ川のぼりコース」に行った。昨日と違って朝から快晴だ。
今日のコースはガイドブックに書いているのと大幅に順番が違った。まあ、それはそういうこともあるだろうが、バスの中でちゃんとしたコース変更の説明がなく、行き先の言い方がルートの説明書きとちがうので、何処のことかわからない部分があった。いちおう、行った順で紹介すると、「里山アート動物園」→「田中文男文庫」→昼食 うぶすなの家→「絵本と木の実の美術館」→土市駅、ジミー・リャオ→太田島公園、トビアス・プートリッヒ→上郷グローブ座→「ワープクラウド」→「最後の教室」→越後妻有山現代美術館「キナーレ」・JR十日町駅のコース。
中里アート動物園では、以前Twitterで流れてきた「ネコの大行列」のホンモノを観た。観れるとは思っていなかったのでうれしい。ほかにも、いろいろ楽しい作品がならんでいる。「田中文男文庫」は、ずっとガイドさんがそう言っているのだけれど、何処なのかわからなかった。ルート説明にあるシュー・ビンの「裏側の物語」のことで、公式ガイドでは「T201 妻有田中文男文庫」のことだと後でわかったが、ガイドが作品番号順に並んでなくて、田中文男はアーティスト名にはなく、作品名の索引もないし、上新田がどこか目次の地名にはないし、地図のページも記していないし、今回の公式ガイドブックはちょっと不便。繊維工場だった空間に展開するダミアン・オルテガの「ワープクラウド」は1階も2階もなかなか美しい。

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中里アート動物園


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「絵本と木の実の美術館」

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「ワープクラウド」

2018年12月25日 (火)

「越後妻有アートトリエンナーレ2018 大地の芸術祭」 準備と1日目

「越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」(以下、大地の芸術祭)は、2000年から始まり、3年に1回の開催で、今回で第7回目になる。前回の2015年の時、はじめて行ってみて、今回2回目の参加になる。
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このイベントはアシ(交通)が最大の問題で、車がないとダメだよなあ思っていたのだが、バスツアーがあることを知って、行ってみる気になった。今回も2日しかないので、2コースの公式バスツアーに申し込んだ。前回は北コース・南コースというあっさりした名前だったが、今回は「カモシカぴょんぴょんコース」「シャケ川のぼりコース」と名前がかわいい。
 さて、今回も、夏コミ参加から直行。今回は上越新幹線切符をとらなかった。席に余裕があったし、今回はゆうパックの発送に1時間30分ほどかかってしまい、その面でも幸いした。越後湯沢行き上越新幹線MAXたにがわ、東京で乗ったのがハコに2人……(グリーン車じゃないよ) 途中で2人乗車という状態は、余裕がありすぎて営業的に大丈夫か? とちょっと心配した。宿はバスツアーに参加する都合上、越後湯沢駅の近くを探したのだが、なかなか夏の予定が定まらず出足が遅れたので、いろいろ満室だった。あちこち探して、駅から徒歩10分ほどの昭和なスキー宿を確保した。

「カモシカぴょんぴょんコース 〜里山・土木編〜」は、清津峡トンネルの「ライトスケーブ」→清津倉庫美術館[SoKo]→「川はどこに行った」→「土石流のモニュメント」「サイフォン導水のモニュメント」→「奴奈川キャンパス」(TUMARU KITCHINで昼食)→星峠の棚田→脱皮する家→松代商店街→まつだい「能舞台」→越後妻有山現代美術館「キナーレ」・JR十日町駅のコース。午前中、清津峡の途中から雨模様だったのだけど、星峠の棚田あたりで雨があがった。清津峡は柱状節理の岩肌が美しい。同じところになる足湯に浸りながら潜望鏡のように景色を見るという「ペリスコープ」は時間切れで観られなかった。TUMARU KITCHINの昼食は公式ツアー限定。松代商店街には新しいポイントが4カ所、「能舞台」では、「イダキ:ディジュリドゥ、オーストラリア大地の音」展を鑑賞した。「キナーレ」では、写真の作品の周りに「方丈記私記」としていろいろな作家が四畳半の空間を好き勝手に演出していた。

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清津峡


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奴奈川キャンパス

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脱皮する家

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キナーレ

2018年12月24日 (月)

夏の東京遠征:「ますむらひろしの北斎展」、神保町ヴンダーカンマー、「縄文展」

 幸い夏のコミックマーケットは席次をいただいて、それにあわせて遠征計画を立てた。SF大会をキャンセルしたので、ここに夏期休暇をひっつけて、珍しく4連休まで設定できた。そこで、欲張って、1日目東京の展示会めぐり、2日目コミケ、3/4日目で越後妻有の「大地の芸術祭」で行くことにした。……がんばれ>自分。行く前日も帰ってきた翌日も残業付きフルタイムだよ。
 さて、1日目はいろいろ行きたい候補を吟味していたのだけど、今回は表題の「ますむらひろしの北斎展」、神保町ヴンダーカンマー、「縄文展」の3カ所に行ってきた。
 「ますむらひろしの北斎展」は、すみだ北斎美術館で6月26日(木)〜8月26日(日)まで開催されていた。最寄り駅は両国も降りたことがなかったし、すみだ北斎美術館も行ったことがなかったのだが、行ってみたらヘンな建物だった。墨田区は葛飾北斎の生誕の地で、引っ越しは好きだったけれども、生涯のほとんどをこの地で過ごしたらしい。北斎と浮世絵の常設展があった。ますむらひろしさんは「マンガ少年」の頃はよく読んでいたけれど、最近ちょっとご無沙汰。その頃の懐かしい原画もあったが、北斎を「アタゴオル」化した作品群は2005年から2013年に情報誌「王様手帖」に掲載された52点のイラストがメインになっている。知らなかった。北斎の絵柄をそのままに模写しながら、その中にヒデヨシくんたちのすっとぼけた感じが混じって面白い。当日は午後からますむらさんのサイン会もあったようだが、時間的にちょっと厳しいのであきらめた。


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 その後、神田神保町の奥野かるた店の2階で7月14日(土)から8月19日(日)まで開催されている「神保町ヴンダーカンマー」に行く。今回で第4回となるが、Twitterで毎年その時期になるとツイートが流れてくるので、「一体どんな感じだろう?」と気にはなっていたのだ。展示物は博物学系のグッズなのだが、それぞれのブースて手売りしているのではなく、会計にスタッフさんがいるだけで、あとはそれぞれのブースにグッズが陳列している。作家在廊日やワークショップ・実演の日というのも一部あるが、人がいない。出展者は、以前行った「いきもにあ」にも重なるところがある。期間が長いせいか、土曜日なのにほとんど人がいなくて、じっくり観ることができた。会場は写真OKだった。また、このかるた店が風情があってステキ! こんなカルタがあるのか!というような種々様々なカルタがあって、そこそこ値がはるのだけど、ユ〜ワクにかられてしまう。


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 その後、夜間開館の時間をねらって、東京国立博物館平成館で開催されている特別展「縄文 -1万年の美の鼓動-」に行く。7月3日(火)から9月2日(日)の開催であり、それまでも、ネットの方で混雑の情報が流れていたのだが、8月11日でも夕方でもやっぱり混んでいた。7月31日から、土偶の国宝6体がそろうのも魅力的だったのかもしれない。以前、京都大学総合博物館で火焔型土器の展示 があったときも結構な人出だった。縄文、火焔型土器、遮光器土偶……萌える人が多いんだよね〜このあたり。点数も多く、見応えがあり、おまけに図録も重かった。ここを最後にしたのは正解だったかも。


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2018年12月21日 (金)

「小松左京展」

Twitterで見つけた「小松左京展」。小松左京展って以前吹田市博物館で行ったなあ……と思い出したら、2012年のことだった。独立したblog記事がないのだが、ここに収録。
今回の展示は7月14日(土)〜22日(日)と短い。会場は、あべのハルカスの24階にある大阪芸術大学スカイキャンパス。ハルカスは何度か行ったことがあったけど、大学のサテライトってあったっけ? ……あった。ハルカスは人だらけだったけど、ここは思いっきり空いていた。いいのか、これで?! けっこう広いスペースに来場者が数人、ゆったり観ることができた。モリミノル時代のマンガ、「日本沈没」設定資料、万博関係資料など、地味だけど珍しいものばかり。それも動画等指定場所以外、写真撮影もOK。小松先生のような破天荒でバイタリティーあふれる歩く百科事典のような人が絡んだら、今度の2025年の大阪万博も面白くなるかもね。

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2018年12月16日 (日)

2つの展覧会「世界を変える美しい本 −インド・タラブックスの挑戦−」・「タラブックス展 −インドのちいさな出版者とゆかいな本づくり−」

 タラブックスについては、本の紹介等をこのblogのなかでも何度かしているが、今年相次いで展覧会が開催され、メディアにも露出してちょっと有名になった。期間はずいぶん離れているが、タラブックスつながりでいっしょの記事にしてみた。

「世界を変える美しい本 −インド・タラブックスの挑戦−」
 愛知県の刈谷市美術館で4月21日(土)〜6月3日(日)に開催されていた件の展覧会にぎりぎり6月2日(土)に駆け込んできた。その前に、東京の板橋区立美術館で2017年11月25日(土)~2018年1月8日(月)に開催されていたが、どうにも行けなかったし、今回も無理かな〜と思っていたのだが、矢萩多聞さんのツイートに「これが終わると原画たちは韓国・ソウルへ旅立つそうですよ。おそらく近畿・東海ではこれが見納めとなるはず。」とあったので、思い切って行ってきた。ええっと、刈谷ってどこだっけ? 名古屋からさらに向こうの快速約20分。そこから美術館までは歩いて行けるようだ。新幹線代をケチって、在来線の新快速で行った。時間は倍かかるが、電車賃は半額だ。
 かくて、無事到着。なんと剛毅な展示場内カメラOK。S N SもOKで、ハッシュタグの案内もある。といっても、終了まであと2日のせいか、とても混んでいたので、人を映らないように写すのが難しい。増版のたびに表紙が替わる『夜の木』の表紙がならんでいたり、物語が続いていく絵巻物の原画が天井からつっていたり、ポイントポイントで制作やインタビューの動画も流れていて、順路というのは特にないのでみんな思い思いに眺めていて、滞在時間も長くなっていたようだ。
 同時開催で「怪談えほん」のシリーズの原画展もあわせて観ることができた。


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「タラブックス展 インドのちいさな出版社とゆかいな本づくり」
 前述の展示とは違う企画のタラブックス展が、奈良県立図書情報館で、2018年11月1日(木)~12月27日(木)まで開催されている。(これはまだ、開催中) 『つなみ』の日本語版が出たタイミングで、発行元の「三輪社」も協力に入っている。前述の展示より小ぶりで、半分ほどはパネル展示だが、なんと言っても無料! 県立図書館内の3階のフリースペースで開催されているのだが、私のいる間はずっと貸し切り状態だった。贅沢だ。そして、こんなにオープンに展示していて、会場当番もなくても、何事もトラブルが起きないなんて、何て平和なんだ。図書館内は撮影禁止だが、このスペースだけはOK。展示の本は、その場で読むこともできる。図書館なので、横のスペースに貸出できる関連図書展示も行っていた。
しかし、ここ、交通が不便。行きは考えずに近鉄電車に乗ってしまい、近鉄奈良駅からバスルートもわからなかったため、3kmほど歩くハメになった。春になった桜がきれいだろうなあと思う佐保川を歩いて、学校と住宅しかない場所に奈良県立図書情報館があった。新しくてきれいで、Macがいっぱいだった。前にバス停があったので確認したら、1時間に1本ぐらいしかない…… 帰りは折悪しく行ったばかりで1時間20分後しかバスがなかったので、根性なく近鉄より近い2km先のJR奈良駅から帰った。

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 いずれの展示も面白そうな関連イベントもあったが、それにあわせて行けなかったのが残念だ。

2018年12月14日 (金)

バウルをめぐる物語

 「バウル」はインドの西ベンガルやバングラデシュの放浪の吟遊詩人たち。一弦琴エークターラーをつま弾き、小太鼓ドゥギを響かせ、足輪の鈴グングルを鳴らしながら、詩を詠い、舞う。
 時は半年ほど遡る。初めての出会いは、5月の「文学フリマ東京」で、『大いなる魂のうた −インド遊行の吟遊詩人 バウルの世界』(パルバティ・バウル著 「バウルの響き」制作実行委員会発行)という本を買った。その時、そのブースの人が「公演も予定している」と言っていて、本の奥付の下の方に予定が書かれていた。関西では1日だけ、6月2日(日)に京都の紫明会館の公演があった。(それは誤植で、6月3日(日)が正しい) 本書はパルバティ・バウルの著作をそのまま翻訳していて、日本人向けの解説もないので、やや読みにくい。しかし、バウルである著者は、シャンティニケタンの大学の画学生だったので挿絵も自分で描いていたりして、他に類を見ない面白い本だった。

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 Twitterでフォローしていた恵文社一乗寺店にて、5月13日(日)に「はじめてのバウル−インド/バングラデシュの吟遊詩人バウルを知る・聞く・語る」というイベントがあることを知って行ってみた。その時、装丁家の矢萩多聞さんと対談していたのが、『大いなる魂のうた −インド遊行の吟遊詩人 バウルの世界』の翻訳者であり、パルバティ・バウルの弟子である佐藤友美さんだったのだ。そして、文学フリマ東京でブースにいたのが佐藤さんだったのだと、つながった。美しい歌声も少し披露してくださった。以前に一枚絵の物語を読み解きながら詠うポトゥアという西インドの放浪芸人の映像を観たことがあったが、それとはちょっと違うようだ。

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 その中の話で、「パルバティ・バウル来日公演DVD製作プロジェクト」のクラウドファンディングの話もあったので、およばずながら協力した。めでたく6月7日に目標額に達して成立したようなので、DVDが楽しみである。
 そして、6月3日(日)に、もと立誠小学校に負けず劣らずのレトロな紫明会館で、来日したパルバティ・バウルによる「バウルの響き」の公演を聴く。チラシには客席100名と書いているが、フラットな床に桟敷と椅子が置いているだけで、ステージととても近い。マイクを使わないナマの声とや弦の響きは心地よく、長い髪が舞うときに広がる姿はカッコいい。司会進行と翻訳は、お弟子さんの佐藤さんが行っていた。最後に「カメラショットタイムがある」と最初に言っていたが、「疲れたから」となくなってしまったのはちょっと残念。物販では、「バウルの響き」制作実行委員会の事務局長の井生(いおう)明さんのステキな写真集『バウルを育む黄金なる大地 〜インド、西ベンガル州の人と風土』もあったので、購入した。井生さんは、2014年12月に『南インドカルチャー見聞録』の出版記念イベント関西ツアーでお会いしたことがある。

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 パルバティ・バウルは日本での公演を終えて、6月11日に帰国。クラウドファンディングも無事終了し、173人、2,244,000円の強力があったそうだ。DVDの完成が2019年春、配布が4月ぐらいだそうなので、楽しみに待ちたい。

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