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アニメ・コミック

2017年3月11日 (土)

画集『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』

『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』西島大介著 (グラフィック社)
11巻までイッキ読みして、その後待望の新刊と思った12巻が未完の最終巻!という怒涛の体験をした『ディエンビエンフー』だが、その後2016年8月に画集が出た。それも、単なるイラスト集ではない。未発表のマンガやイラストあり、海外雑誌への描き下ろしマンガ、販促の通信、GOODSの紹介、設定資料は未完分まで含まれる。なんせ、帯に「心は折れていません− 続きを描く気は200%あります。」とでっかい字で宣言しているのだ。すでにラストはプロローグで示されている。1973年3月。そこまでたどり着くのはあと何巻? 大いに期待を膨らませてしまう画集だ。

 そして、2017年1月より本当の完結に向けて「月刊アクション」で『ディエンビエンフーTRUE END』が連載開始! 双葉社版の単行本も刊行を開始された。現在2巻。ああ、また付き合っちゃってるよ。今度こそTRUE END!

2017年3月 9日 (木)

水玉本が続々と

 水玉螢之丞が亡くなったのは2014年12月13日。生前、本になったのが『こんなもんいかがっすかぁ』だけだったが、死後続々と作品が本にまとめられて、出てくる出てくる。こんなにたくさんいろいろ描いていたのか! ゲームとかは疎いから、観たことのないイラストや読んでいないのも多い。でも、みんなディープで可愛い。絵は可愛いし、字も可愛いけど、ぎっしり詰まっていて、内容もディープで、ゲームとかわからない部分を読み飛ばしても、けっこう時間がかかるので、ごめん、まだ読みきれずに読んでいない分もある。

 没後出版された本で、私の持っているものはこんな感じ。
『SFまで10000光年』2015年7月刊(早川書房)
『水玉螢之丞画業集成』雑誌篇ver1.0 田中すけきよ著 (自費出版)
『SFまで10万光年以上』2015年12月刊(早川書房)
『こんなもんいかがっすかぁ まるごと』2016年2月刊(復刊ドットコム)
『ワンフェスのワンダちゃん』2016年8月刊(本の雑誌社)
『水玉螢之丞画業集成』表紙篇 田中すけきよ著 (自費出版)
『すごいぞ!おかあさん』きいろいばらの巻、テレビのカレーの巻 2016年9月刊(河出書房新社)
『元祖水玉本舗』その1、その2 2017年2月刊 (本の雑誌社)

 長年ずっと読んでいた「SFマガジン」掲載の『SFまで〜』とかもあるけど、婦と生活社の雑誌「ね〜ね〜」に連載されていた『すごいぞ!おかあさん』は雑誌も作品も存在を知らなかった。パンピー向けの育児雑誌のようなのに、しっかり中味にオタク要素がインプットされていて、15年という誌上最長連載になっているところがすごい。
 ご本人が、あまり自分の作品をまとめたりする気がなかったようで、亡くなってタガが外れたら、どんどん出版されるようになった。それでも、 連載以外にお雑誌の表紙やカットをいろいろ描いていたようで、初出が拡散している。資料捜索に自費出版もしている田中すけきよさん、編集にさいとうよしこさんが尽力されている。ありがとうございます。

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2017年3月 8日 (水)

マンガ『いつか緑の花束に』

 イベントネタを追いかけて、本ネタが随分後回しになっている。書き逃してしまいそうなものも多々あるが、押さえておきたいネタを少しずつ入れていきたい。

『いつか緑の花束に』吉野朔実著(小学館)
 吉野朔実さんが亡くなったのが、昨年の4月20日。その後、昨年の12月に、月刊flowes6月号に載った最後の読み切り作品をタイトルにした単行本が発行された。中味は表題作のほか、同じく1月号に載ったSFな『MOTHER』とその続編のネーム、設定ノート、それに関連しそうな『劇団ソラリス』という作品のネームなど約100Pの孵化できなかった作品たち。ああ、切ない! まだまだ、まだまだ、作品を読ませてくれたら!! どんなに幸せだったか!!! と心残りが増大する1冊だった。

 作者がなくなると、関連したものが出版される。「本の雑誌」に連載されていた「吉野朔実劇場」は最終巻(第8巻)『天使は本棚に住んでいる』と同時に、全8冊を1冊にまとめた『ALL IN ONE 吉野朔実は本が大好き』が未収録6作を加えた増補版で発行された。うむむ……、小賢しい方法を……。ええ、買っちゃいましたよ!
 また、エクスナッジから『吉野朔実のシネマガイド シネコン111』が新装復刊された。これは以前、「映画はあまり観ているものが重ならないなあ」と思って、パスしちゃったものなのだ。もう、新作がないのだと思うと、これも買ってしまった。

2017年3月 7日 (火)

書籍『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』とイベント「やっぱりすごいぞ! 谷ゆき子」

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』図書の家編集 倉持佳代子編集協力 (立東舎)
 今でこそ家にはマンガだらけだが、私が子どもの頃は、周囲のあまりマンガはなかった。中学校になって別マ(別冊マーガレット)を買いだして、友人とマンガ雑誌の交換を始めるまで、いわゆるマンガ雑誌はなかった。しかし、親にずっと「小学○年生」の学習雑誌を買ってもらっていて、そこに載っているマンガが小学生の私にとって全てだった。それらのマンガは何度も読み返したのでけっこう覚えている。その中でも、鮮明なのは谷ゆき子、北島洋子、佐川節子、もう記憶の中にしかないが絵柄はすぐわかるし、ストーリーも部分的に覚えている。機会があれば読みたい。他にもアニメ化されたすずき真弓の『さすらいの太陽』、川崎のぼるの『いなかっぺ大将』なんかも載っていた。
 そんな記憶の中にしかいなかった谷ゆき子さんについての研究書が発行された! おお、懐かしや!! 谷ゆき子さんが学年誌にバレエマンガを描いていたのは1966年から10年間ほどらしい。タイトルが『○○星』というので、星シリーズと言われているが、ひとつの連載は学年が1年ずつ上がって続いていくので、この世代の周辺は何を読んでいたかで当時の学年がわかる。私は『白鳥の星』で、主人公の名前はカンナちゃんだったなあ。でも、2学年下の弟の雑誌も読んでいたようで、少しストーリーが混じる。残念ながら、原稿がほとんど残っていないとのことで、雑誌から『バレエ星』が2話分掲載されている。今思えば、「うっそ〜」というようなぶっとんだ展開だが、小学生の頃はそんなツッコミはしなかった。毎月楽しみに読んでいたのよ。少女マンガの生き字引のような「図書の家」のお姉さまがたが編集されているので、雑誌別の掲載年表や谷ゆき子さんの年譜も詳細でわかりやすくて、さすがである。

 この本の出版記念に、京都国際マンガミュージアムで、2016年10月27日(木)〜2017年1月31日(火)まで「ミニ展示「すごいぞ!こわいぞ!谷ゆき子!が開催された。それに併せた企画で、谷ゆき子さんのご長男の谷垣宏尚(ひろたか)さんをお迎えしてのトークイベントが「やっぱりすごいぞ!谷ゆき子!」が、1月29日(日)14:00〜16:00に開催された。件の書籍には、編集協力として、当ミュージアムの研究員の倉持佳代子さんが参画されている所以だ。ああ、京都に住んでてよかったなあ。運良くオモテ稼業も休日に当たっているし、行ってみよう。しかし、今までのトークイベントは講堂で10時から整理券配布なんだが、今回は2階のギャラリーだし、定員30名申し込み不要と書いている。大丈夫か?と、念のために1時間前にマンガミュージアムに着いたが、それらしい人は2〜3人。大丈夫そうなので、先に展示を観て回る。ミニ展示では奇跡的に残っていたというマンガ原稿があった。線が細くて、とても綺麗な原稿だ。ああ、もったいない。当時の印刷の粗悪さが悔やまれる。
 トークイベントは空いていた。関係者らしきギャラリーも含めて二十人弱か。興味のターゲットが絞られるのかなあ。もったいない。登壇者は、ご長男の谷垣宏尚さんと倉持佳代子さんと京都精華大学国際マンガ研究センター研究員の雑賀忠宏さん。谷垣さんは、声も大きいし、いやに喋り慣れているなあと思ったら、劇団の俳優さんだった。なるほど。でも、3歳から関西にいるにしては、あまり関西弁のイントネーションがない。話が途切れず、あっと言う間の2時間で、「ムチャクチャな母親だった」と言いながら、この母にして、この子ありで、この作品あり。親子とも個性的であるけど、なんやかやいいながら仲がよかったんだろうなあ。最後に客席にもマイクが回ってきて、「私の谷ゆき子体験」を3人ほど語った。ちょうど横に座っていた人が同じくカンナちゃん世代、それに「図書の家」の小西さんも来場されていて、同じくカンナちゃん世代だった。う〜ん、トシがバレバレね。同い年なら怖くないけど。

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2017年2月28日 (火)

第37回日本SF大賞受賞! 白井弓子さん『WOMBS(ウームズ)』

 ちょっと時系列は前後するが、2月25日に発表された白井弓子さんの『WOMBS(ウームズ)』の日本SF大賞受賞をお祝いしたい。白井さん、本当におめでとうございます!!
 1巻目が発行された2010年から、ずっとこのブログに感想を書いて応援してきた作品だったが、完結してこんなに華々しい場に出るとは、想像していなかった。(すみません)でも、うれしい!
(ちなみに、1巻 2巻 3巻 4巻 5巻(完結)の感想はこちら)
 候補作に並んでいたのは知っていたけど、マンガでの受賞は大友克洋の『童夢』と萩尾望都の『バルバラ異界』だけだし、作者のネームバリューも雑誌もちょっとマイナーだし、難しいかなあ〜とか思っていたのだった。でも、SFテイストはバッチリで、SFごゝろをうずうずさせてくれる作品には間違いない。
 そして、SFファンダムの方からプロ作家になって受賞する人はいても、マンガ同人誌界からプロになったマンガ家がSF大賞を受賞するのは初めてだろう。これ、きっとCOMITIAのネタになるね! そして、これを機会にSF大会に参加してディーラーズルームにも出展してくれたらうれしいなあ。
 それに、もうひとつ本当によかった、と思うことがある。『WOMBS(ウームズ)』の掲載雑誌「IKKI(イッキ)」は連載途中で休刊になり、3巻目の途中の話から、単行本描き下ろしになったのだ。雑誌は休刊になると別の雑誌に移籍するのもあるが、そのまま途切れてしまう連載も多くある。その中で、単行本描き下ろしで完結させた。継続は力なり! 作者が同人誌で締め切りのない創作をこなしていた経験が活かされたのか。また、発行し続けてくれた編集・出版もすごい。ありがとう、IKKI!

2016年10月23日 (日)

「ありがとう さようなら 吉野朔実劇場 原画展」in ジュンク堂書店池袋本店

 コミケ遠征のおまけで、もうひとつ行きたいところがあった。ジュンク堂書店池袋本店で吉野朔実さんの原画展が開催されているのだ。書店の片隅で開催しているのだから、規模的には小さいとは思うが、吉野朔実さんはアナログ派のはずだし、なかなかオモテに出てこない人だし、原画もみたことがない。もう、新作はみられないけれど、この機会に原画はぜひみたい!……というわけで、、「驚異の深海生物」のあと、池袋まで行ってきた。原画展はB1コミック売り場にて開催されていた。「本の雑誌社」のTwitterに「吉野朔実劇場『天使は本棚に住んでいる』と『吉野朔実は本が大好き』の刊行を記念して」原画展を開催と書いているように、今回の原画は『吉野朔実劇場』の原画だけだった。それでも十分堪能できる。やっぱりオールアナログだ。ミリペンで線を書いているようで、カラー原稿もあるが、この彩色はコピック? けっこう切貼りもある。スクリーン・トーン指示も残っていて、61番がお気に入りみたいだ。無駄な線を極力ひかず、さらっと描いているようで、このセンスの良さ! もう新作がみれないなんで、つくづく哀しくなる。
 ひととおりみた後、4階の喫茶で休憩して、各フロアーをひととおり巡る。池袋本店は比較的古い建物なので、大型書店だが手狭感があるが、密度が濃い。あちこちでちょっとした写真展やイラスト展をやっていたり、文具雑貨もいっしょに置いている棚があったり、自費出版や地方出版の本も多い。理系のフロアーの棚が特に楽しかった。1階でアジア関係の書籍の特集をしていて、みたことのないマイナーな出版社の本もあって、つい衝動買い。そして、マンガのフロアで驚いたのが、書店あての為書きのあるマンガ家さんの直筆色紙の多さ! 壁一面、書架の上部にずら〜っと並んでいる! それに関西で2件探して見つからなかった水玉螢之烝さんの「ワンフェスのワンダちゃん」が平積み! コミケ2日目に行けないから諦めていたすけきよさんの同人誌もある! 東京と地方の差を感じて、くっそー!っとちょっと悔しい想いをした。そして、また荷物を重くしてしまった。
 そのあと、もう一度、吉野朔実さんの絵を堪能した。。

2016年6月25日 (土)

マンガ『ディエンビエンフー』12巻(未完)

『ディエンビエンフー』 西島大介著 (小学館)
 前日の記事『WOMES』とは、戦争つながりか、「IKKI COMIX」つながりか? でも、そうでなくても、11巻までイッキ読みして以降、待望の新刊! 待ってました! え? ええぇ〜! 12巻が最終刊! そして未完! 本屋で見つけた時にボーゼンとしてしまった。
 この物語の終わりは、1巻のプロローグに描かれている。1973年3月米軍完全撤退。あの爆発はなに? 12巻でまだ1970年、寓話的な胡志明杯(ホー・チ・ミン・カップ)のステージで、米軍、ベトコン、北ベトナム、カンボジア、ラオス、フランス、中国、オーストラリア、ソ連などが入り乱れ、血で血を洗う。そして、ふたりはまだお互いを知らない…… この狂気をはらんだ危険な物語はまだ終わらない…… いつかどこかで再開して、1巻のプロローグまで連れていってほしい。

2016年6月24日 (金)

マンガ『WOMES』第5巻(完結)

 『WOMES』 白井弓子著 (小学館)
 第4巻が2013年7月、その時には第5巻は2014年夏頃刊行予定だったが、実際は2016年2月に、ほとんど書き下ろしで完結した。最終巻は約350ページの大増ページだが、それでも、ずいぶんギュウギュウに詰め込んだ感がある。碧王星の現地生物(ニーバス)の謎や転送器官の謎は、3回読み直して、やっぱりわからない部分もある。できれば、もう少しわかりやすく導いてほしかったなあ。そして、戦争は解決したようにみえたが、第1移民(ファースト)と現地生物(ニーバス)は共存し歴史は続いている。SFのステージは決して人間本位には進まない。
 また、雑誌「IKKI」で2009年から連載が始まったが、その後2010年12月号をもってコミックスの書き下ろしに以降したあと、雑誌にコラム的なページを連載していた。それを白井さんが同人誌にまとめている。『WOMBS REMNANT(ウームズ レムナンツ)』2016年1月刊(自費出版)がそれだ。私はコミティアで手に入れたが、Kindleでも出ているらしい。内容は、「転送隊レポート Peronal Story」(それぞれのキャラの独り言のようなもの)、「碧王星博物誌」、「転送隊4コママンガ」等だ。こっちは肩の力を抜いて楽しみたい。

2016年6月22日 (水)

追悼 吉野朔実

 吉野朔実さんの訃報が流れたのは、5月2日。忘れもしない、自分の誕生日だったから。仕事の帰りの電車でTwitterを見たときは、愕然とした。亡くなったのは4月20日。享年57歳。「病気のため」としか書かれていなかったので詳細はわからないが、本当に急なことだったんだろう。4月28日発行の雑誌「月刊flowers(フラワーズ)」の6月号には読み切り新作の『いつか緑の花束に』が掲載されていて、創刊15周年記念インタビューでは、最後の方に「これから描いてみたい話などはありますか?」という問いに対して、長短含めて心の中にいつもネタがあり、中には「10年もの」のようなネタもあるといったような内容を答えている。ああ、そのネタもいっしょに本人が天国に持って行ってしまった。もう、私たちがその作品を読むことは出来ない。
 昔、雑誌の「ぶ〜け」を読んでいたので、吉野朔実さんはリアルタイムで知っている。実は、デビュー作の『ウツよりソウがよろしいの』を雑誌で読んだ記憶はないのだが、そのあとの『グルービー・ナイト』のような1930年代のアメリカのかっこよさ、その後の『月下の一群』のフツーの大学生活マンガのようでちょっと外れた思考回路のキャラが印象的でその後ずっとコミックスはチェックしていた。私の持っている最古のコミックスは、1982年刊のぶ〜けコミックス『グルービィナイト』。その頃の絵は現在よりも少女マンガちっくだが、1990年代くらいから、現在の絵に近くなってくる。細い線が印象的な綺麗な絵で、作品のテーマは重い。人間の思考回路に「普通」というものはないのだと、これでもかと突きつけてくる。登場人物の一点を通すような視線で。最後の連載となった『period(ピリオド)』は、ずっと心に痛みを感じる作品だった。長編も多いけど、短編も秀逸なものが多い。「月刊flowers(フラワーズ)」掲載の作品も多かったのでリアルタイムで読んでいたものもある。
 他にも、「本の雑誌」に掲載されていた『吉野朔実劇場』も面白くて、ストーリーマンガとまた違った吉野朔実さんがみえた。持っていない本は文庫本化の分と、映画エッセイと大和書房の絵本を挿絵だけ提供している本ぐらいかなあ。あ、春日武彦さんとの本も2冊しか持っていない。それでも、コンスタントにお仕事されていたので、けっこう冊数が多い。30年分、しばらく読み返していなかったので、時間があれば再読したい。(退職したら?)
 ご冥福をお祈りします。合掌。

2016年5月24日 (火)

「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」と『萩尾望都 SFアートワークス』

※OSがバージョンアップしたせいかココログのカテゴリーがまた複数を選択できなくなっている。とりあえず、コミックに分類している。MACに親切じゃないのね……ココログ。

 西が生賴さんなら、東では望都さまの原画展が開催されている。武蔵野市立吉祥寺美術館で4月9日〜5月29日まで開催されている「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」には、GWのコミティア東京遠征の時に合わせて行ってきた。今回は1泊2日で、世間様のまっとうな3連休のなか日にしか行く予定を組めなかったので、朝6時台の新幹線に乗って、開館時間に間に合うように突撃をかけた。武蔵野市立吉祥寺美術館は、吉祥寺駅から歩いて5分くらいのという交通の便のいいビルの7階で、周囲にはジュンク堂や無印良品、LoFtなどもある。商業ビルの1階入り口の扉の前では同志らしき人も数人いたが、心配したようなあふれる人だかりはなかった。

1階の建物入り口
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7階の展示会場入り口
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入り口には写真スポットも
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 なんといっても、望都サマの原画は昔から今までオール手書き。『銀の三角』あたりの絵が一番好き。カラーもペン画も美しいが、今は見られない二色刷の原画もまた素晴らしい。『フレア・スター・ペティコート』の原画が思った以上にすごく繊細でため息が出た。マンガのほうはほぼ全部読んでいるが、今回の展示ではSFをテーマに、本の表紙や挿絵の原画も展示されていた。生賴さんの時も思ったけど、文庫本のサイズではもったいないほどの原画。そうそう、『薔薇の荘園』は、トマス・バーネット・スワンの名前は知らなかったけど、望都サマの表紙だったので買ったのよね。(そしたら、小説もとってもよかった)ハヤカワ文庫のはだいたい見たことあるけれど、ポプラ社の児童FTや、単行本になっていない雑誌掲載の小説カットなどは初めて見た。レコードジャケットや単品のポスターなども含まれていて、出版社を超えて構成された練りに練った凝った展示だった。私が行った2日後に、展示替えがあったようなのだが、あと5日……再訪はちょっとムリだなあ。

 そして、その図録が、『萩尾望都 SFアートワークス』として、河出書房新社刊で書店売りをされている。実は、「会場で買うと持って帰るのが重たいなあ」と思って、先に書店で見かけた時、買ってしまった。これはこれで、展示を見なくても、十分見応えのあるイラスト集になっている。たまに挿入されている望都サマのコメントも楽しい。それに、巻末の「萩尾望都の主なSF関連仕事年表」は綿密に作成された力作だ。

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