講演会「70年万博からみんぱくへ」、展示「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」
お気に入りの国立民族学博物館(みんぱく)が、1977年オープン以来、昨年2017年11月に40周年を迎えた。これを記念して、3月8日(火)から5月29日(火)まで、特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」が開催されており、3月23日(金)に梅田のオーバルホールでみんぱく公開講演会「70年万博からみんぱくへ」があったので、行ってきた。
公開講演会では、前半が𠮷田憲司館長の講演、後半が石毛直道もと館長、ヤノベケンジさん、𠮷田館長のパネルディスカッションがあった。客席は480名と広いホールだが、まずまず満席で、けっこう平均年齢が高そうな客層だった。当時「日本万国博覧会世界民族資料調査州集団」(EXPO’70 Ethnoligical Mission)通称EMMに参加されてオセアニアを担当した石毛先生は80歳を過ぎてもご息災で、当時の様子もとてもよく覚えている。子どもの頃、万博公園の近くに住んでいたヤノベさんは、はじめは聞き役に回っていたけど、しゃべり出したらパワポを駆使してマシンガントークもできる面白い人だった。
さて、これで予習もして、4月22日(日)に特別展に行った。特に予定を合わせたわけではないが、この日は30分ほどのウィークエンドサロンがあって、インド・中近東を担当された研究員のお話を聞けた。当時EMMのインド担当だった高山龍三先生がとっても緻密な人らしく、とても詳細旅程のメモを残している。まだご息災で直接相談や確認ができたらしい。石毛先生のお話にもあったが、世界各地に飛んだEMMメンバーはそれほど収集の手順を細かに指示されていたわけではないらしい。予算と日数の枠はあるが、各地の状況にあわせて担当者の裁量に任されていたようだ。今回の展示は収集品を観ること以外に、現在のように海外旅行が日常ではなかった時代に行われた知られざるEMMの活動の展示でもある。
レストランでは特別展にちなんで、月替わりの東南アジア各地のアジアンカレーランチがあり、4月はミャンマー&マレーシアだった。
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