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2018年1月17日 (水)

「旅行人 No.166」1号だけの復刊

 蔵前仁一さん編集の雑誌「旅行人」が昨年2017年9月に1号だけ復刊した。2011年12月に165号で終刊して5年9ヶ月、たしかにこの先どうなるかわからないというようなことを書いてあったかもしれないが、本当に復刊するとは思わなかった。
 今回の特集は「インド、さらにその奥へ」……ディープだ。パワーは少しも衰えていない。内容も装丁も165号からそのまま読める。ここに凝縮するまで、約6年というのが、今の自然なペースなのかな。
 さて、2016年11月にインドで、モディ首相の号令のもと、高額紙幣が使えなくなる事態があった。その11月8日、まさにその日に、蔵前さんはミーナー壁画を探しにインドに到着したのだ。その旅行記が巻頭にある。いや〜、なかなか遭遇しない事態に遭ったんだよね。良いネタひろったともいえるが、実際はとても大変そうだった。
 他の記事も目新しく知らないインドをいろいろ魅せてくれたのだが、小川周佑(しゅうすけ)さんの「国境線が変わる日」がいちばん面白かった。インド−バングラディシュの国境地帯にこんな点々とした飛び地群があったとは知らなかった。その「クチビハール」という飛び地は、2015年8月1日の領土交換によって、今は無い。インドは常に動いている。また、齋藤正助さんの「クミコハウスの物語」では、バラナシのゲストハウス「クミコハウス」の最近の様子と、2017年1月17日に亡くなったシャンティさんの晩年の様子とそれを見守る久美子さんが描かれている。井生(いおう)明さんのケララ州カリヴェルールの祭りテイヤムの記事や、アジアハンター代表の小林真樹(まさき)さんのアーンドラ料理・トゥルナードゥ料理クールグ料理・マーピラ料理の食べ歩きなど、ふだんあまり情報が届かない南インドのレポートも面白い。

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