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2018年1月

2018年1月30日 (火)

宝塚歌劇と『ポーの一族』

 最近すっかり備忘録となっているこのblog。「それはいけない」とちょっと順番を入れ替えて、最近のネタの中で、ぜひ書いておきたいものを先に記しておきたい。

 『ポーの一族』の40年ぶりの新作が掲載された雑誌「flowers」の2016年7月号が異例の重版とか、『ポーの一族 春の夢』のコミックスの発売とか、「萩尾望都SF原画展」の全国巡回とか、最近望都さまの話題がつきないが、ついに『ポーの一族』が宝塚歌劇の舞台になった。
 「どんなもんだかなあ……」とはじめは様子見だったが、広報のビジュアルが出たらけっこう話題になっていて、「ちょっと観てみたい」という気になってしまった。しかし、一般チケットの発売日から1週間ほど遅れてしまったら、ネットの方ではすべてソールドアウト! すっかり諦めていたら、友人が劇場窓口に問い合わせてくれて、2階席の後ろから2番目だったが、席をとってくれた。ありがとう! 聞けば、もともとのヅカファンと原作ファンとの相乗効果もあり、主役が人気急上昇中のスターさんでもあり、大変な人気なんだとか。
 宝塚は30年前ぐらいか、ずいぶん前一度観に行ったことがあるが、久しぶりに行くと様子を全く覚えていなかった。その間、震災もあり、建物も建て代わり、景色もずいぶん変わったんだろうとは思う。しかし、平日にかかわらず、なんだ?!この人出は! それも年齢層は幅広いがほとんど女性! 駅前から劇場のレストランや売店まで大賑わい。宝塚大劇場は2500人ほど入るらしいが、ものすごい経済効果だなあ。
 上演は休憩30分を挟んで3時間だった。原作は原作、宝塚は宝塚でよかったですよ〜 スターさんの美々しさもあるのだろうが、小池修一郎さんの脚本・演出が良いのだろう。パンフレットに「宝塚化とは、70人を超える出演者に役を与えることであり、フィナーレを含め2時間30分に収めること」と書かれている。その上で、宝塚のスター・システムで役を配して、1枚の舞台で場面転換をするとなると、脚本も演出もけっこう制約が多い。原作の改変部分は、それを考えると「なるほど」と納得するものばかりだった。ポーツネル男爵の住まいは岬の一軒家ではなく、ホテルになっている。他にもシーラが一族に加わる儀式(婚約式)や、エドガーが目覚めて始めて少女を襲うシーン(市場)とかも状況を変更して登場人物を増やしている。原作にはない降霊術イベントも、そのひとつかもしれないし、『ホームズの帽子』のオマージュとも思えるし、ストーリーの伏線になるセリフも含まれているが、これはちょっと違和感を覚える。
 また、ストーリーは『ポーの一族』をメインに『メリーベルと銀のばら』の前半を加え(後半のユーシスの絡む話はすっとばかす)、狂言回しの伝説探索の4人によって、前後の短編ストーリーの部分を補完しているという、厳しい時間制限の中、なかなか凝った欲張りな内容だった。原作ファンなら舞台にあわせて原作のシーンが頭に巡ってしまうのだが、登場人物がけっこう多いので原作を知らない人は把握できただろうか? そして小池さんは、エドガーが一族に加わる場面で「一族を導く者に」か「大老ポーの後継者に」といったセリフを加えている。『ポーの一族 春の夢』の影響? 『ポーの一族』の頃は、そんなに一族の跡継ぎという考え方はオモテに出てきて無かったかと思うのだが。 
 あと、ちょっと残念だったのはバンパネラがチリになるところ。老ハンナはそれらしく消えたが、メリーベルと男爵(死に方変更)が銀の玉を撃たれ、シーラ夫人が力尽きてしまうところは、死んだら舞台後ろに連れ去られただけだった。
 そうはいっても、原作ファンにとっても満足し、いろいろ語りたい舞台だった。気のせいか、夏に梅田芸術劇場で観た時より、客席の宝塚の法則(スターさんが出てきたら、息をあわせて拍手や手拍子をするなどのお約束な一体感)はそれほどキョーレツには感じられなかった。原作ファンで、宝塚歌劇だからとそんなにのめり込んでいない人も多かったのかも。
 そして、自分的お土産は、パンフレットと薔薇の香りの紅茶。紅茶はメイド・イン・ルピシアで、望都さまのイラスト入りの缶に入っている。
 この宝塚大劇場での花組公演は、1月1日〜2月5日でもうすぐ終了するが、次に東京宝塚劇場での公演が2月16日〜3月25日に控えている。雑誌「flowers」の3月号には望都さまと演出の小池さん、花組トップの明日海りおさんのゴージャス鼎談も掲載されているし、タイトルとかはまだだけど原作の新シリーズももうすぐ始まる。まだまだ話題を振りまいてくれそうな望都さまだ。

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2018年1月17日 (水)

「旅行人 No.166」1号だけの復刊

 蔵前仁一さん編集の雑誌「旅行人」が昨年2017年9月に1号だけ復刊した。2011年12月に165号で終刊して5年9ヶ月、たしかにこの先どうなるかわからないというようなことを書いてあったかもしれないが、本当に復刊するとは思わなかった。
 今回の特集は「インド、さらにその奥へ」……ディープだ。パワーは少しも衰えていない。内容も装丁も165号からそのまま読める。ここに凝縮するまで、約6年というのが、今の自然なペースなのかな。
 さて、2016年11月にインドで、モディ首相の号令のもと、高額紙幣が使えなくなる事態があった。その11月8日、まさにその日に、蔵前さんはミーナー壁画を探しにインドに到着したのだ。その旅行記が巻頭にある。いや〜、なかなか遭遇しない事態に遭ったんだよね。良いネタひろったともいえるが、実際はとても大変そうだった。
 他の記事も目新しく知らないインドをいろいろ魅せてくれたのだが、小川周佑(しゅうすけ)さんの「国境線が変わる日」がいちばん面白かった。インド−バングラディシュの国境地帯にこんな点々とした飛び地群があったとは知らなかった。その「クチビハール」という飛び地は、2015年8月1日の領土交換によって、今は無い。インドは常に動いている。また、齋藤正助さんの「クミコハウスの物語」では、バラナシのゲストハウス「クミコハウス」の最近の様子と、2017年1月17日に亡くなったシャンティさんの晩年の様子とそれを見守る久美子さんが描かれている。井生(いおう)明さんのケララ州カリヴェルールの祭りテイヤムの記事や、アジアハンター代表の小林真樹(まさき)さんのアーンドラ料理・トゥルナードゥ料理クールグ料理・マーピラ料理の食べ歩きなど、ふだんあまり情報が届かない南インドのレポートも面白い。

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2018年1月14日 (日)

「鋼の錬金術師展」

 実写映画の『鋼の錬金術師』の公開記念で、原作マンガの原画展が開催された。正直、映画よりもこっちの方がうれしい! 先に東京で開催されたが、大阪では11月3日〜30日に大阪南港ATCミュージアムで開催された。期間が1ヶ月弱あるとはいえ、秋はいろいろイベントが重なって、オモテ稼業も繁忙で平日もなかなか休めない。混雑の情報が流れてくるので、できれば平日に行きたかったが叶わず、11月19日の日曜日に行ってきた。ATCについて、入り口のお兄さんに聞いたら「だいたいここから入場1時間待ちですね」……ムムム、でもここまで来たらならぶしかないので、ならんでいたら「音声ガイドは90分待ち 待ちです〜」という放送が聞こえてきた。正味、会場に入るまで40分、中で2時間、そして昼メシを食いっぱぐれた。
 原画はカラーもモノクロも思ったより点数がたくさんあった。そして、オール手描き。作業中の映像もあって、荒川さんにカラーはリキテックス、手は早いけれど、きっちりマスキングして背景と分けて描いている。乾かすのはドライヤーも使っているけれど、一枚一枚とても丁寧に描いている。絵に添えている作者の一言も楽しい。「雪を降らすのを忘れた」という絵が2枚あった。モノクロ原画は、意外とベタが薄いけれど、印刷したらこれで十分きれいなんだ。やっぱり、バトルの動きがかっこよくて決まっているなあ。他にも、参考にしたモデルガンや刀も展示している。最後には、自画像の金色の立体像もあった。人はいっぱいだったけれど、原画との距離が近くて、十分堪能できた。
 スーベニールの「ハボック雑貨店」もものすごい混雑だったが、とりあえず『荒川弘イラスト集』(会場売りのものはスペシャルエディションのDVD付き)と公式パンフレットだけは確保して引き上げた。

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2018年1月 6日 (土)

「学園前アートフェスタ2017 メメント・森」

 1月になってしまいましたが、まだ昨年のネタが残っているので、しばらくおつきあいください。

 近鉄の学園前駅って降りたことないなあ。住んでいる人は何人か知っている。住宅地だと思っていた。そこで、11月4日(土)〜11日(土)「学園前アートフェスタ」というのをやっていると、アート好きの友人から聞いたので、行ってみた。駅を降りてみると、けっこう大きな駅で、駅前にショッピングセンターや大学もある。しかし、イベントエリアの方向に歩いて行くと、ホントに住宅街(しかし豪邸)で店舗とかはなにも無い。日曜日に行ったのに、参加者がほどほどで、静かで落ち着いている。ふだんはもっと静かなんだろうなあ。
 知らなかったが、このイベントは2015年から開催されていて、今年で3年目だという。今年のテーマは「メメント・森」。再生する命のシンボルである森をテーマに11組のアーティストが作品を出展している。こういうイベントは作品だけでなく、そのエリアや会場となる建物もふだん入れないようなところもあり、興味深い。展示番している人も、ご近所の人のようで、あまりイベント慣れしていなさそう。数は少ないは面白い作品がある。浅沼記念館にあった新野洋さんの魚竜の骨っぽい流木とか、田所尚美さんのベランダに散らばる陶作品とか、川﨑仁美さんの植物が群れる茶室のアートとか。期間限定の前部家住宅のブックカフェでちょっと休憩していると、となりの大和文華館文華ホールでギャラリートークがあるとスタッフの人が声をかけに来てくれた。大和文華館文華ホールは、建物も大正風でおしゃれ。大きなキノコのような木彫の作品を展示している原田要さんのお話を聞いた。
 無理なく、力を抜いて回れるイベントだった。

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2018年1月 3日 (水)

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
昨年は6年ぶりに新刊を出すことが出来ました。薄くてもやっぱり新刊はうれしいです。今年も描きたいネタがあるので、出せたらいいな。「工房しのわずりぃ」はボツボツと活動を続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。

切り絵年賀状を始めて干支がひと巡りしました。手法を変えて……とも思ったのですが、ちょっとイマイチなデザインの年もあったので、もうひと巡りしたいなと考えています。

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