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2016年12月11日 (日)

最後の維新派「アマハラ」

 6月に主宰の松本雄吉さんが亡くなり、最終公演となる「アマハラ」が2016年10月14日(金)〜24日(月)に奈良・西大寺の平城宮跡で開催された。
 DMが届いて、先行予約に少し出遅れたら、土日がソールドアウトになっていた。平日の月曜日がいちばん休み安いので、月曜日に2回チケットをとった。そして、維新派で知り合った友人が土曜日に観に来るので、観劇しないけど屋台村に一度行った。合計、3回通ったことになる。チケットの1回は千秋楽。今回は、前売り券の完売がものすごく早かった。当日券も販売していたが、たくさんの人が並んでいた。遠くから来た人もいるし、公演中にでも屋台村に残っている人もいた。きっと、今まで何らかの形で維新派に関わった人たちが、今回はたくさん来訪していたのだろうなあ。
 松本雄吉さんが最後に選んだ舞台は素晴らしかった。広大な平城宮跡の中に現れた廃船をイメージした舞台。バックにはすすきの野原、背景には夕焼けから闇に沈んでいく生駒山。ライトアップされた大極殿や朱雀門が端に見えて、時折銀河鉄道のような近鉄電車が走る。「《彼》と旅する20世紀三部作」の「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」の改編といっても、新作に近い。その旅の行き着いた先がシルクロードの終点の奈良、そして維新派が幕を閉じる。その劇場に居るだけでも感慨深い。
 今回のパンフレットは読みどころがたくさんで、今公演に至るまでの経緯が詳細に記されていた。今公演が「松本雄吉を偲ぶ会」であるということだが、こんな素晴らしい舞台を作り上げた団員のみなさんに拍手を送りたい。雄吉さんがこうでありたかった表現、構図、セリフ、そして時代とともに流れていく名もない人々も物語……、何の違和感もなく、今までの維新派の舞台と比べても勝るとも劣らない。そして、今回は雄吉さんの守護のおかげか、上演中ずっと雨が降らなかった。(前後には降ったが)
 会場には、松本雄吉さんの遺影があって、メッセージを添えていろいろなものが供えられていた。あの猥雑で楽しい屋台村もこれで最後。アジア各地や、沖縄、ブラジルなどのメニューの屋台が並ぶ。モンゴルパンはずっと長蛇の列。ライブステージもあり、街頭紙芝居があり、夜にはサーカスもある。いつもより滞在する人数が多かったように見えたが、千秋楽はさらにたくさんの人が名残を惜しんでいた。
 ほぼ四半世紀、維新派といっしょに旅をした。再開発前の東京汐留の「少年街」、初めて犬島に行った「カンカラ」が特に印象的。南港にも何回通ったことか。雨に降られて、カッパを着て観劇したこともある。野外劇は行けなかった演目を数える方が早いくらいだ。年中行事がひとつがなくなってしまったようで、寂しさをおぼえる。今回が国内の維新派の最終公演だが、解散は今後の予定によって少し先になるかもしれないとのこと。その後、松本雄吉さんの追悼映画会があったり、「アマハラ」のDVDも後日発売されるようなので、しばらく様子を見守っていきたい。
 維新派のホームページはこちら

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(会場に向かうときは明るい)


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(帰る頃には闇に劇場が浮かび上がる)


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(パンフレットと「松本雄吉追悼特集」の映画会のチラシ)


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(屋台村でのサーカス)

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