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2016年12月

2016年12月23日 (金)

映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』

『不思議惑星キン・ザ・ザ』Кин-дза-дза! (1986)ソ連 135分
 これ、タイトルに惚れて行く歳月…… なんとなくいつ頃から知っていたのかは覚えていないが、「ソビエトSF映画祭」(東京で1989年というのがネットで引っかかるのだが、関西は不明、まあ同じ頃?)というのがあった時、観る機会はあったようだが、見損ねた。映画パンフに載っているのだが、その6作品の中、『エバンス博士の沈黙』と『テイル・オブ・ワンダー』の2作品を観た。ソビエトSFといえば『ソラリス』とまず思い浮かべていたが、これを観ていたら変わっていたかも。
 今回、みなみ会館でデジタル・リマスター版の公開があって、観ることができた。いや〜、傑作だ!すごいぞ、「ソ連製超脱力SFムービー」!! ストーリーは不条理で変なのだけど、破綻してるわけではないし、砂漠に変な廃墟系モニュメントがあるキン・ザ・ザ(正確にはキン・ザ・ザ星雲の惑星ブリュク)の造形も決して古さを感じさせず、むしろ寂れた感じが似合っている。あの間の抜けた音楽と、「クー」という挨拶が耳について離れない。

2016年12月15日 (木)

映画『PK』

 『PK』原題もPK (2014) ヒンディー 153分
 監督ラージクマール・ヒラニ、主演アーミル・カーンの『きっと、うまくいく』のタッグによる最新作! 「インド歴代興行収入No.1を樹立」とチラシに書いてあったが、本当に!? この宗教についてけっこう挑発的と言うか、アイロニーに富んでると言うか…… インド人はこんなに宗教に疑問や批判を突きつけても寛容だったのか? どの宗教を信じる人もも「これは信仰に対する侮辱だ!」とは言わなかったのか? それとも、映画の方が宗教より強力なのか? 宗教と国の二重のタブーがあったパキスタンもヒロインの恋人の故郷になってるし。なんかインド人の宗教観のイメージも変わったなあ。この部分がいちばん驚いた。ヒラニ監督、このテーマで成功する映画を作るなんてすごいぞ!!!
 そして、主人公のアーミル・カーン、何も特殊メイクとかしていないのに、その仕草やしゃべり方、目の見張り方、耳のひろげ方、走り方が十分エキセントリックで宇宙人している。さすがだ、すごいなあ〜、ミスター・パーフェクト。ヒロインのアヌシュカ・シャルマは、以前『命ある限り』で見た時は若い元気な女の子って感じだったが、ショートカットが似合う魅力的な女優になった。
 実は、この映画は大阪の試写会が当たった。が、その時はパンフレットがなかったので、京都で公開された時、もう一度観て、パンフレットも手に入れたのだった。

2016年12月14日 (水)

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2016

 今年で第5回になるIFFJは、大阪では10月8日(土)〜10月21日(金)に、今までのシネ・ヌーヴォではなく、シネ・リーブル梅田で開催された。今年は瀬戸芸と維新派を優先にしているので、なかなか日程が厳しい。3回前売り券がせいぜいか。仕事帰りだと、寝てしまいそうな気がする。それより、シネ・リーブルは、コンピュータによる座席指定なので、席がなかったらアウトだ。ギリギリになってしまい、満席なら後ろにパイプ椅子を置いて増設といった融通がきかない。それに梅田の駅から結構歩く。仕事帰りに駆け込んで、あそこまで行って、「満席です」というのは辛いなあ…… と、いろいろ考えて、『プレーム兄貴、お城へ行く』『キ&カ〜彼女と彼〜』『エアリフト〜緊急空輸〜』『私が恋した泥棒』(観た順)の4本を、休日に2本ずつ2日に分けて大阪に通って観た。今回はハズレなく、それぞれの味で面白かった。願わくは、シャー・ルク・カーンの『ファン』も観たかったのだが、どうしても日程が合わなかった。うぐぐ…、残念。
 あと、今年はフェスのパンフレットがなかったのだ。昨年は雑誌「ナマステ・ボリウッド」の最新号がパンフになっていた。どうしたことだろう? 復習するには便利なんだけどなあ。

『プレーム兄貴、お城へ行く』Prem Ratan Dhan Payo  (2015) 164分
 サルマーン・カーンが、庶民の旅芸人と藩王国の王の一人二役をこなし、王女(ソーナム・カプール)と恋に落ちる。家臣の忠誠や兄弟との家族愛なども絡めて、いやに王道なストーリーだなあ、と思ったら昔の映画のリメイクらしい。この回は、劇場到着が10分前になってしまったら、残席2席だった。う〜ん、きわどい。サルマーン人気、すごい! いや、ホント、筋肉質でとても50代には見えないぞ。

『キ&カ〜彼女と彼〜』Ki & Ka (2016) 126分
 仕事バリバリの女性キア(カリーナー・カプール)と主夫志望の男性カビール(アルジュン・カプール)が結婚した。というと、男女役割逆転のコメディかと思うかもしれないが、けっこう奥が深い。夫が主夫であることを職場にはっきり伝えられないキア、カミングアウトしてカビールが「カリスマ主夫」となったことからの軋轢、自分でアレンジした家にこだわるかビール、そこにキアが妊娠か?! キアの母親をめぐる二人の思いのすれ違い……と、次から次へといろいろな危機が訪れる。男女均等、夫婦平等の言葉だけで簡単にハッピーエンドにならないよなあと、考えさせてくれるいい映画だった。

『エアリフト〜緊急空輸〜』Airlift (2016) 126分
 1990年の湾岸戦争の時、イラク軍のクウェート侵攻により逃げ場を失った17万人のインド人脱出の実話をもとに作成された作品。主人公の実業家ランジート(アクシャイ・クマール)は、脱出に貢献した実在の二人を合わせたキャラクターらしい。その妻には、『めぐり逢わせのお弁当』のニムラト・カウル。華々しい美しい映像や激しい戦闘シーンはなく地味ではあるが、次から次に来る危機にどう立ち向かうか、スリリングな展開で目が離せない。こういう場合、国や政府が交渉をし、ヒーローのような人物が救出に来る……わけではない。国の動きは鈍い。ヒーローも現れない。現場の非戦闘員があの手この手を考えてなんとか脱出しようと埃まみれになって考えるわけだ。この名も無い執念が最後の17万人の空輸に繋がる。

『私が恋した泥棒』Monchira (2016) 135分
 今回公開された中で、これだけがベンガル語映画だ。監督はサタジット・レイの息子のサンディーブ・レイ。と言っても作風は違う。もっと明るい。泥棒に入った男を秘書として雇ったり、ちょっとおバカな兄貴の行動もフツーやらないだろ!と突っ込みたくなることもある。コメディーのようで、ちょっと寓話的な不思議な味のする作品だった。

2016年12月13日 (火)

「そうさく畑FINAL」

 追悼ネタばかりが続く気分だが、11月6日(日)に創作同人誌即売会「そうさく畑FINAL」が神戸国際展示場3号館で開催された。2015年10月23日に永遠の実行委員長の武田圭史さんが亡くなって後、有志が集まって実行委員会を立ち上げ、開催に至った。
 参加してみれば、異様に平均年齢の高い即売会だった(^_^;) 懐かしい人にたくさん会った。スペースに居たら、いろいろな人が訪ねて来てくれた。ひとり参加だったせいもあり、なかなかスペースを空けられず、始まったらTwitterもしていられないほど忙しかった。こちらからご挨拶に行ったり、会場をゆっくり回ったりできなかったのがちょっと心残りだったが、まあ、仕方ない。BGMはほとんど一緒に歌えるような懐かしいアニソンや特撮ソングばかりで、パンフレットにある一コマコメントもみなさん年季が入っている。回覧板も後日Twitter にも紹介されていたが、いつも以上にみなさんリキが入っている。恒例のおやつタイムもあったが、「そうさく畑せんべいをもらえるのもこれで最後かあ……と思うとしみじみしてしまう。昔のまだ小規模だったそうさく畑では、サークルさんのお菓子の回覧が町内を回ってきて、ありがたくいただいていたので、私も今日は回覧用のお菓子籠を持って来て回してみた。
 途中で武田さんのお母様の丁寧なご挨拶もあった。特別企画として、コミティアの中村公彦さん、コミケの筆谷芳行さん、今回の共同代表である本多一朝さん、いつもパンフにカワイイ諸注意漫画を描いているあすかさんと、司会は赤ブーブーの赤桐弦さんというメンツで「そうさく畑FINAL 特別トークライブ」があり、みんなでしゃべりまくり、閉会時刻の3時になっても終わらなかった。とても想い出深いイベントとなった。
 また、「武田圭史とゆかいな仲間たち(そうさく畑実行委員会有志編集部)」の編集の『私の中の武田圭史』には、武田さんと付き合いが深かったみなさんの想いが込められている。

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2016年12月12日 (月)

映画上映会「松本雄吉追悼特集」

 維新派座長の松本雄吉さんを偲んで、大阪のシネ・ヌーヴォで2016年11月5日(土)〜18日(金)まで「松本雄吉追悼特集」の上映会が開催された。しかし、これ、14日間で18プログラム、18時からと20時20分からの枠組みで組まれている。なかなか厳しいスケジュールで、1回しか上映されないものも多い。オモテ稼業のシフトとか考えても3回が限度かなあと思って、前売り3回券で見ることにした。すでに舞台でみたものやビデオやDVDの持っているものは除いて、その中から、『特別編集版〜松本雄吉さんと歩く』『足乃裏から冥王まで』『京都鬼市場・千年シアター』の3作を観た。
 『特別編集版〜松本雄吉さんと歩く』 維新派の制作だった高岡茂さんが撮りためてきた記録映画で、舞台やインタビュー以外の取材や海外遠征の時のふだんの松本さんの姿を観る。上映後、その高岡さんと演劇評論家の小堀純さん(プレイガイドジャーナルの人だったのか!)、稲村純さん(建築家、松本さんとは高校時代の美術部の先輩)という3人と、維新派俳優の平野舞さんでのトークショーがあった。古い話がいろいろ出て、「ほ〜、へ〜」だった。この日は、初日でトークショーもあったせいか、20時20分開始に関わらず超満員だった。
 『足乃裏から冥王まで』1979年、維新派がまだ日本維新派だった頃の映像。井筒和生(和幸)監督による1979年冬の天王寺野外音楽堂での公演の記録映画。維新派よりもアングラで、画面も暗くて、話がよくわからず、ドロドロだった。
 『京都鬼市場・千年シアター』 1987年夏に京都五条千本の空地に出現した「鬼市場」。そこに映画『1000年刻みの日時計』を上映するための専用映画館「千年シアター」を建てようという計画。松本雄吉さんが棟梁となって、木枠と土壁の映画館を1ヶ月で作る。みんな寄って創り上げる泥だらけの土木工事は、維新派の野外劇場の原点か。風景や人々の様子が時代を映して、懐かしい。この頃、私はまだ大阪にいたのと、夏の繁忙期だったせいか、こんなイベントがあるのを知らなかった。
 維新派の作った映画館は、3つ。「千年シアター」は1ヶ月で壊され、梅田にあった「シネ・ヌーヴォ梅田」は1年ぐらいでなくなったらしい。(私は結局行ったことがない) この上映会が企画されている「シネ・ヌーヴォ」だけが残っている。シネ・ヌーヴォは海の底のイメージで内装された。(梅田の方は、地中のイメージだったらしい)シネ・ヌーヴォは来年1月、めでたく20周年を迎える。改装のためのクラウドファウンディング(12月26日まで)を行なっていて、私もつい参加してしまった。

2016年12月11日 (日)

最後の維新派「アマハラ」

 6月に主宰の松本雄吉さんが亡くなり、最終公演となる「アマハラ」が2016年10月14日(金)〜24日(月)に奈良・西大寺の平城宮跡で開催された。
 DMが届いて、先行予約に少し出遅れたら、土日がソールドアウトになっていた。平日の月曜日がいちばん休み安いので、月曜日に2回チケットをとった。そして、維新派で知り合った友人が土曜日に観に来るので、観劇しないけど屋台村に一度行った。合計、3回通ったことになる。チケットの1回は千秋楽。今回は、前売り券の完売がものすごく早かった。当日券も販売していたが、たくさんの人が並んでいた。遠くから来た人もいるし、公演中にでも屋台村に残っている人もいた。きっと、今まで何らかの形で維新派に関わった人たちが、今回はたくさん来訪していたのだろうなあ。
 松本雄吉さんが最後に選んだ舞台は素晴らしかった。広大な平城宮跡の中に現れた廃船をイメージした舞台。バックにはすすきの野原、背景には夕焼けから闇に沈んでいく生駒山。ライトアップされた大極殿や朱雀門が端に見えて、時折銀河鉄道のような近鉄電車が走る。「《彼》と旅する20世紀三部作」の「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」の改編といっても、新作に近い。その旅の行き着いた先がシルクロードの終点の奈良、そして維新派が幕を閉じる。その劇場に居るだけでも感慨深い。
 今回のパンフレットは読みどころがたくさんで、今公演に至るまでの経緯が詳細に記されていた。今公演が「松本雄吉を偲ぶ会」であるということだが、こんな素晴らしい舞台を作り上げた団員のみなさんに拍手を送りたい。雄吉さんがこうでありたかった表現、構図、セリフ、そして時代とともに流れていく名もない人々も物語……、何の違和感もなく、今までの維新派の舞台と比べても勝るとも劣らない。そして、今回は雄吉さんの守護のおかげか、上演中ずっと雨が降らなかった。(前後には降ったが)
 会場には、松本雄吉さんの遺影があって、メッセージを添えていろいろなものが供えられていた。あの猥雑で楽しい屋台村もこれで最後。アジア各地や、沖縄、ブラジルなどのメニューの屋台が並ぶ。モンゴルパンはずっと長蛇の列。ライブステージもあり、街頭紙芝居があり、夜にはサーカスもある。いつもより滞在する人数が多かったように見えたが、千秋楽はさらにたくさんの人が名残を惜しんでいた。
 ほぼ四半世紀、維新派といっしょに旅をした。再開発前の東京汐留の「少年街」、初めて犬島に行った「カンカラ」が特に印象的。南港にも何回通ったことか。雨に降られて、カッパを着て観劇したこともある。野外劇は行けなかった演目を数える方が早いくらいだ。年中行事がひとつがなくなってしまったようで、寂しさをおぼえる。今回が国内の維新派の最終公演だが、解散は今後の予定によって少し先になるかもしれないとのこと。その後、松本雄吉さんの追悼映画会があったり、「アマハラ」のDVDも後日発売されるようなので、しばらく様子を見守っていきたい。
 維新派のホームページはこちら

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(会場に向かうときは明るい)


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(帰る頃には闇に劇場が浮かび上がる)


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(パンフレットと「松本雄吉追悼特集」の映画会のチラシ)


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(屋台村でのサーカス)

2016年12月10日 (土)

2017年1月から「工房しのわずりぃ」のインターネット広報を改編します

 12月4日の「ARTMATEC」で配布したインフォメーションペーパーに載せたので、こちらでもお知らせします。

 2017年1月から「工房しのわずりぃ」のインターネット広報を改編します。
 1999年7月にオープンしたホームページ「工房しのわずりぃ」ですが、2016年12月をもって閉鎖します。永らくのご愛顧ありがとうございました。……と言っても、ここ数年更新もままならず休眠状態だったので、「このままじゃいけないな〜」とずっと思っていました。回復できる目処が立たないので、いったん閉じることにします。
 ここのBlog「おたくにチャイハナ」は、2017年1月より「工房しのわずりぃ blog版」と名称変更します。といっても、内容はほとんど変更ありません。どうしても、記事が遅れがちになるので、最新情報は、現在、Twitter「工房しのわずりぃ」でご覧ください。Twitterは、facebook「篠 直美」mixi「しの」に連動していますので、お好みのSNSをチョイスしてください。内容は同じですが、フェイスブックはリンクした先の写真が1枚しか表示されません。クリックしてTwitterにとんでいただいたら全部みることができます。
 HPの閉鎖にともなって、オープンな自費出版物の通販も休止しますが、個別には対応はさせていただきます。Twitterのダイレクトメッセージ、facebookのメッセンジャー、mixiのメッセージにてご連絡をお願いします。「工房しのわずりぃ」の創作の一覧は、facebookページ「工房しのわずりぃ」にまとめる予定です。全て、1月からぼちぼち改編する予定ですので、すぐにかわってなくてもお許しください。
 ホームページは、オモテ稼業を退職して時間に余裕ができた時に、もう一度勉強して体制を整えて、再発進したいと野望をもっています。(ホントかしら?)
 今後ともよろしくお願いします。

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