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2016年6月22日 (水)

追悼 吉野朔実

 吉野朔実さんの訃報が流れたのは、5月2日。忘れもしない、自分の誕生日だったから。仕事の帰りの電車でTwitterを見たときは、愕然とした。亡くなったのは4月20日。享年57歳。「病気のため」としか書かれていなかったので詳細はわからないが、本当に急なことだったんだろう。4月28日発行の雑誌「月刊flowers(フラワーズ)」の6月号には読み切り新作の『いつか緑の花束に』が掲載されていて、創刊15周年記念インタビューでは、最後の方に「これから描いてみたい話などはありますか?」という問いに対して、長短含めて心の中にいつもネタがあり、中には「10年もの」のようなネタもあるといったような内容を答えている。ああ、そのネタもいっしょに本人が天国に持って行ってしまった。もう、私たちがその作品を読むことは出来ない。
 昔、雑誌の「ぶ〜け」を読んでいたので、吉野朔実さんはリアルタイムで知っている。実は、デビュー作の『ウツよりソウがよろしいの』を雑誌で読んだ記憶はないのだが、そのあとの『グルービー・ナイト』のような1930年代のアメリカのかっこよさ、その後の『月下の一群』のフツーの大学生活マンガのようでちょっと外れた思考回路のキャラが印象的でその後ずっとコミックスはチェックしていた。私の持っている最古のコミックスは、1982年刊のぶ〜けコミックス『グルービィナイト』。その頃の絵は現在よりも少女マンガちっくだが、1990年代くらいから、現在の絵に近くなってくる。細い線が印象的な綺麗な絵で、作品のテーマは重い。人間の思考回路に「普通」というものはないのだと、これでもかと突きつけてくる。登場人物の一点を通すような視線で。最後の連載となった『period(ピリオド)』は、ずっと心に痛みを感じる作品だった。長編も多いけど、短編も秀逸なものが多い。「月刊flowers(フラワーズ)」掲載の作品も多かったのでリアルタイムで読んでいたものもある。
 他にも、「本の雑誌」に掲載されていた『吉野朔実劇場』も面白くて、ストーリーマンガとまた違った吉野朔実さんがみえた。持っていない本は文庫本化の分と、映画エッセイと大和書房の絵本を挿絵だけ提供している本ぐらいかなあ。あ、春日武彦さんとの本も2冊しか持っていない。それでも、コンスタントにお仕事されていたので、けっこう冊数が多い。30年分、しばらく読み返していなかったので、時間があれば再読したい。(退職したら?)
 ご冥福をお祈りします。合掌。

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