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2016年1月

2016年1月31日 (日)

京都本屋巡り

 寒くて冷たい休日で、遠出はしんどいけれど、ちょっと気になっていて行けていなかった地元の本屋さんに行ってみた。「子どもの本専門店 メリーゴーランド」→「MARIZEN&ジュンクBAL店」→「誠光社」→「蔦屋書店」のコースを設定した。
 「子どもの本専門店 メリーゴーランド」のギャラリーでは、長井勝一さんの没後20年にあわせて「ガロ−アックス展」が開催されていたのだ。なんで、子どもの本の店で「ガロ」なのよ?というのは、さておいて、四条河原町の近くなのに今まで行ったことなかったが、ギャラリーや若手アーティストの小さな店舗が入っているレトロビルの4階だった。小ぶりな展示スペースで、原画も小さなサイズが多いのだが、壁にギッシリとならんでいた。「ガロ」「アックス」もすべての号が展示されていた。「ガロ」の創刊号は初めて見たよ。ギャラリーに、アックスの新人賞を受賞した木版漫画の同人誌があったので、つい購入してしまった。

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 次に「MARIZEN&ジュンクBAL店」に行って、お昼時だったので、彩り野菜の早矢仕ライスをいただく。丸善創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)が客人に出したというメニューで、ドミグラスソースというよりちょっとウスターソースっぽい味だった。ここでは、コミックの新刊チェックだけして、萩尾望都サマの『王妃マルゴ』4巻目をゲット。

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 その後、河原町通りを北上して、丸太町の「誠光社」へ。ここは、もと恵文社一乗寺店の店長さんの堀部篤史さんが独立して昨年の11月にオープンした本屋なのだ。だいたいの位置はわかっていたので、適当に路地を曲がったら、見つかった。店内は広くはないが、お客は多い。新しい白木の書架には、新刊と古本が混在して配架されている。雰囲気としては、恵文社一乗寺店に近い。店内はゆっくり回っても、全部の書架をチェックできる広さだが、内容が濃いと思うのは複本が少ないからだろう。1冊きりの本が多いので、売れてしまったらお目にかかれない。でも、その分、次回来たら、また新しい発見があるという気にさせる。それにリトルプレスや地方出版など、他の本屋ではない本も多くて、その類の本をつい4冊買って散財してしまう。

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 最後に、そこから東へ向かい、1月に岡崎公園にオープンしたという「蔦屋書店」に行く。もと京都会館のロームシアター京都にパークプラザというエリアができて、ファミマとスタバと蔦屋書店とレストランができていた。正直、ここらへんはチープなコンビニやカフェがなかったのでありがたいことだが、書店は立地からみて想像していたとおり、「住民はお呼びでない」内容だった。ターゲットは、ロームシアターやみやこめっせにくる芸術嗜好の人と国内外の観光客とみた。ビジュアルな芸術系と日本カルチャーと雑誌類をメインに据えている。小説・文学がない。児童書やマンガや学参もない。理系の本もほとんどない。料理の本は多い。ビジュアルなアート本は、これという特定の本があればネット購入もできるが、現物はそこそこの大型書店に行かないとお目にかかれない。実際手にとって気に入ったものを見つけられる場がひとつでも増えたのはいいことだ。その代わり、本の並びが規則的ではなく、iPadの検索機はおそろしくトロかった。流してみるのがメインで、目的の本を探す本屋ではないのだ。1階のスタバと2階のレストランと3階のパークプラザロビーと書店は一体的に運営しているらしく、本があちこちに置いてあるのだが、これ、検索機で調べたらちゃんと場所にたどり着けるのかしら? 試しに2階のレストランの待ち客の列でふさがっている通路の本を検索したら「商品位置等はスタッフにお問い合わせください」と書かれていた。(買わないのに聞くのは申し訳ないので、実際には尋ねていない)他にも、お客が座っていると手が出せないカフェ席の後ろに本棚があったり、高書架の上部の本をとる踏み台がないなど、本屋の本を客にみせようという気がなく、飾りとして使っているのは、自分としてはちょっと気にいらない。

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2016年1月30日 (土)

仲能健児が攻めてきた! 『ひまわり』『アジア夜話』

『仲能健児作品集 ひまわり』『仲能健児作品集 アジア夜話』 KADAKAWA発行
 仲能健児は、2003年刊の幻冬舎文庫の『インドにて』を1冊読んだきり、えらく久しぶりだったが、新刊置き場に2冊並んでいたので、「いったいどうしたことなんだ!?」とビックリした。ビニ本になっていて、中身を確認できなかったが、衝動買い。今買わなければ、次に出会えないかもしれない。
……と思ったら、『アジア夜話』の半分以上は『インドにて』だった……。ちょっと損した気分。でも、同時収録の「アジアのすみに とある小さな国がある」という語りから始まる不思議な5編の短編はすごく好き! これだけで損した気分は相殺して、「よかった」と思ってしまった。『ひまわり』は、仲能健児のシュールな絵でお笑いを描くと、ギャグもシュールだった。

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2016年1月25日 (月)

小説『11』(イレブン)

『11』(イレブン) 津原泰水著(河出書房新社)
 昨年読んだのに書きそびれてしまった。この津原泰水の短編集には、近藤ようこのマンガ『五色の舟』の原作が入っているので、読んでみたかったのだ。台詞まわしもほぼ同じだが、確かにヒロシマが具体に出てきていないので、もっと寓話的なぼんやりした舞台だ。絵って偉大だ。それでも、十分面白い。この短編集のなかではやっぱり一番好きだ。
 短編集の他の作品にも通じて、斐坂(いさか)という人物が何回かでてくる。『五色の舟』でのくだんを撃つ兵隊さん、『微笑面・改』という作品では彫刻家、『YYとその身幹』では不倫する男……作者にとってキーマンなのかもしれない。

2016年1月23日 (土)

小説『ビッグデータ・コネクト』

『ビッグデータ・コネクト』藤井太洋著 文藝春秋
 前作『アンダーグラウンド・マーケット』の舞台は2018年、現実より3歩進んだような未来だった。この作品は、それよりも現実に近い、より現在っぽいマイナンバー制とあちこちで使えるポイントカードと防犯システムとコンピュータネットワークを合わせたスリリングな警察小説なのだ。現実より1歩半進んだくらいの近未来にみえて、あまりSFっぽさがない。でも、この作品での舞台の年代ははっきり示されていないが、昭和4年(1929年)の建物が築90年を迎えたと文中であるので、おそらく2019年。前作よりも未来設定だ。
 やっぱりこの作品の魅力は、著者本人の前職を生かしたIT社会描写。どんどん現実は進化していくので、どこまでが現実でどこまでが大ホラなのかの境目は素人にはわからないが、ホラ部分がリアルであればあるほど面白い。
 この作品は、文庫書き下ろし。前作との発行日も近くて、執筆量が増えているし、日本SF作家クラブの会長さんだし、ますます忙しそうだが、期待しています。

2016年1月 2日 (土)

あけましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます

1日遅くなりましたが、新年のご挨拶をさせていただきます。
本年もよろしくおねがいします。

今年の絵柄は、アンコール・ワットのレリーフの猿王ハヌマーンをモデルにしました。
今回のカンボジア旅行のせいではなく、今回の年賀はハヌマーンにしようと前々から決めてはいたのですが、なかなかいろいろみんなあまりかわいくなくて、いろいろな手持ちの資料をひっくり返していました。
その中で、2003年に京都文化博物館で開催された「神々と王の饗宴 アンコール・ワット拓本展」の図録にちょっとカッコいいハヌマーンがいました。けれど、細かなレリーフをそのまま切り絵にはしにくいので、ずいぶんアレンジをしました。なので、どのハヌマーンがモデルなのか、わからないくらいになっています。

実は、カンボジアから帰ったのは、つい今朝がたです。
書きたいことも写真もいっぱいあるのですが、これから、夕方に田舎の方に帰省します。1泊して戻って、4日(月)から6連勤の仕事になります。そのあと、10日(日)にコミック・シティに参加しますが、実は、別件で原稿(1Pですが)を頼まれていて、その締め切りも10日(日)です。
今、旅行の片付けをしながら、年賀状をチェックしながら、帰省の用意をしていて、クラクラしています。
てなわけで、10日までまたblogが沈没状態になるかもしれませんが、近いうちに旅行記事も書きたいので、お待ちください。

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