2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2015年12月

2015年12月29日 (火)

イベント「いきもにあ equimonia」

 春に東京で「博物フェスティバル」という生物系の即売会があって、惹かれたのだがどうにも日程がとれず、あきらめた。すると、今度は関西、それも京都で「いきもにあ」という同類のイベントがあるというではないか! 12月12日(土)、13日(日)の京都市勧業館みやこめっせ。これも、先日の「ARTMATEC」(アートマテック)と同じで、パンフレットはなく、入場料制。それも、前売り券を「ぴあ」で売っているではないか! 博士の方々のお話もあるらしい。う〜ん、これは本格的。いきなりサークル参加する勇気はなかったので、今回は一般参加で1日だけ行ってみることにした。
 12時前に京都市勧業館みやこめっせの地下1階に着くと、ビックリ! 当日券の販売に並んでいる! 当日券で並んで、整理番号をもらって、入場するのにほぼ40分。すごく人気があるイベントだったのだ。パンフレットはないが、簡単な4つ折りの場内案内図をもらった。物販が160スペース以上、展示のみのスペースもある。どこかの町で小さな雑貨屋を開いているようなプロの人やセミプロのアーティストが多く、マンガ同人誌即売会で出展しているGOODSよりも格段に完成度が高い。ついでにお値段も高い。3000円ぐらいはザラで、万を超すのもいくつもある。そして、内容も様々。同人誌即売会では犬猫小鳥が多いけれど、ここでは少数派。昆虫、は虫類、両生類、魚、微生物、骨、古代生物等々……ディープに幅広い。そしてグッズ類も標本、紙製品、布製品、革製品、陶器、木彫り、縫いぐるみ、編みぐるみ、消しゴムはんこ、アクセサリ、部屋のインテリア等々あらゆるものがある。でもその中で、つい紙製品を買ってしまうのは、いつもの性か?
 そして大学の研究者もあちこちにいて、ブースで楽しそうに自分の研究成果をみせてるし、会場の中の講座エリアでも土曜日はダニ博士とシャコパンチ博士、日曜日はクマムシ、ハリガネムシ、バッタの3博士の枠がある。私は土曜日しか行けなかったけど、とても楽しいお話で、参加者からの質問も濃い。長居の自然史博物館、犬山のモンキーセンター、伊丹の昆虫館などもブースをとっていた。SF大会でもキシワダワニやハンザキについてうれしそうに語っている学芸員さんをみたし、「古代生物の部屋」は定番企画になっている。……この世界もおたくが多いんだわ。
 このイベントも回数表示がついていないので、初回開催? 次にも開催があるのなら、今度は私もカンブリア生物切り絵しおり・はがきをもって参加してみたいなあ。
 ホームページはこちら

Img_1910


今回の戦利品

Img_1916


土曜日のダニ博士、シャコパンチ博士の講座

Img_1911


Img_1912


ピンセットコレクションの展示


Img_1914


2015年12月28日 (月)

イベント「ARTMATEC」(アートマテック)

 9月〜11月がパソコンの前にほとんど座れないほど忙しかったので、blogでは告知もできなかったが、12月6日(日)に「ARTMATEC」(アートマテック)というイベントに参加した。
 初参加……といっても、イベント名に回数表示がないので、これ自体初めての開催かもしれない。チラシには「大阪発、アート&ハンドメイドイベント」と冠している。場所は、大阪・淀屋橋の芝川ビル。4階のモダンテラス。ここは、以前お雛様を観にいったことがあるのだが、なかなかすてきなレトロビルだ。いつも行くマンガの同人誌即売会とはちょっと場所も雰囲気も違う。パンフレットはなく、一般の入場料は500円だが、各サークルに10枚の招待券が配布される。
 ホームページに、出展者のデータが刻々と増えて行くのだが、やはりグッズ中心でアートフェスタのような雰囲気。セミプロのような人もいて、……うん、ちょっと浮くかもしれない(^_^;)。……と思ったのだが、小ぶりなイベントで、通路もスペース内も狭い分、密度があって、うまく?埋没した。スチームパンクのようなゴシックな感じのサークルさんが多かった印象がある。小規模な分、目端の行き届いたイベントで、カフェメニューはとてもおしゃれでおいしくて、途中でサンタさんからクッキーのプレゼントをいただいたり、主催者さんが挨拶にきてくれたり、外側のテラスの休憩席にはクリスマスな飾り付けをしていたりと、楽しむ工夫がされていた。
 私もグッズメインのイベントは初めてだったので、新作の切り絵しおりを3種追加した。たくさんのしおりを展示できる新しいディスプレイ用品を用意して、スペースのレイアウトも今までの本メインではなく、ちょっと変えてみた。今回はネコシリーズが人気で、カンブリア生物が次点という様子。イベントごと様子が違って、動向が読めない。
 イベントの招待券は手渡しだとなかなか渡せる人がいないので、ぎりぎりになったけれど、大阪市近辺の趣味が合いそうな人にダメ元で郵送で送ってみた。すると、何年かぶりでお会いできた同人のお知り合いと、10年以上会わなかった大学漫研の人が来てくれた! うれしかったです〜
 記事のウラ取りにホームページをみたら、当日の様子の写真がUPされていた。そして、vol.1とあったので、今回初回だったようだ。

Img_1901


Img_1906


2015年12月27日 (日)

「国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開」

 ネットで「国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開」というのを見つけた。平成27年度と冠して、こ第14回と書かれているので、14年前からやっていたわけか? 知らなかったよ。会期は10月31日〜11月8日だが、申込みが2ヶ月ほど前に締め切りで、1日に数回の時間枠単位で、第1希望から第3希望まで書いて申し込まなければならない。まだ仕事のシフトも決まっていないし、休めそうな日を見つけて見切り発車をするしかない。日にちを1日決めて、時間枠を3つ選んで申し込んだら、当選の連絡が来た。第1希望から第3希望のどれだったか忘れたが15時からの遅めの枠がとれた。
 せっかく久しぶりに明日香に行くのだから(飛鳥資料館でキトラ古墳の四神が順次公開されていた頃は毎年通っていた)と、午前に飛鳥着、徒歩で鬼の雪隠、鬼の俎、亀石、石舞台古墳を巡り、ランチも「caféことだま」という数量限定で予約制の古民家のレストランに行ってみた。
 さて、集合時間の1時間ほど前に集合場所の国営飛鳥歴史公園事務所に着いたら、「前の時間枠に空席があるので、繰り上げることができます」といわれた。申込み期限が早くて、入場無料なので、とりあえず申し込んだがドタキャンする人も多いのか。はじめにビデオを含む事前ガイダンス(10分)があり、そのあと窓越しに修理作業室を見学(10分)で、正味30分ぐらいなのであっという間だった。壁画は天地四方バラされて、石も割れているのもあるので、金属の枠に入って鎮座していた。窓際は床が少し高くなってはいるが、壁画は上を向いておかれているので、オペラグラスは貸してくれたが、部屋の奥に置かれている部分は見にくい。西壁女子群像や北壁玄武のほか、今年は初めて星宿の描かれた天井石が公開されたとのことだ。

Img_1856


Img_1871

Img_1863

Img_1939


2015年12月26日 (土)

知恩寺「秋の古本まつり」と秋の特別公開・東寺の十二神将

 秋はいろいろイベントが多いのだが、年末に大出費があるので、この秋は遠出も控えて、近場のお手軽なイベントを中心に巡った。

 10月30日(金)〜11月3日(火・祝)で百万遍の知恩寺で「秋の古本まつり」があった。また、10月30日(金)〜11月8日(日)の「京都非公開文化財特別公開」の中で、東寺の灌頂院(かんじょういん)にて十二神将像の公開があり、ちょうど期間が重なったので、市バス1日乗車券でかけもちして回ることにした。
 古本まつりはたくさんの古書店が境内に集まっていて、本に囲まれて巡るのは楽しい。本だけでなく、雑誌や地図や絵はがきなどもある。しかし、購入となると、値段と本の状態と自分の好みを秤にかけてなかなか難しい。少しシミがあるが、ブータンの大判の写真集を入手。
 東寺の十二神将は、いつもは金堂薬師如来像の下部にぐるっと円陣になってならんでいる。それを灌頂院の中で、1体1体独立させて配置し、ぐる〜りと回り込んで見学することができる。普段お目にかかれない後ろ姿をゆっくり観ることができる。割と小ぶりなのだが、表情が豊かで、動きがあって衣装が靡く様が美しい。東寺の五重塔や金堂も久しぶりに拝観した。境内ではがらくた市がひらかれており、怪しげな品物が並んでいたが、3時過ぎにはすでに各店片付けモードに入っていた。
 京都は年がら年中、外国人観光客が多いが、今日行った知恩寺や東寺は、清水寺や祇園に比べ、外国人率は低かったように感じた。東寺は渋くて、外国の人にもおすすめなんだけどなあ。

Img_1833

Img_1834

Img_1841

Img_1844


2015年12月25日 (金)

映画「屍者の帝国」、「ハーモニー」

 以前、原作を読んだ『屍者の帝国』『ハーモニー』が劇場アニメになったので、11月と12月に順次観てきた。
 フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」に関わった人が総合プロデューサーとなり、伊藤計劃の長編3作をアニメ化する「Project Itoh」の企画が進められている。『虐殺器官』の進行が頓挫して、まだ公開にいたっておらず、スケジュールが入れ替わった。3作ともキャラ設定の人が同じなので、この3作をシリーズとしてはイメージが統一されているのだが、原作のイメージとは正直ずれる。
 アニメの第1印象は、BLな「屍者の帝国」と百合な「ハーモニー」。「ハーモニー」の方は、原作にも百合っぽいところがあったので、まあまあこんなところかなと思ったのだが、「屍者の帝国」はまさかBLになるとは思わなかった。スチームパンクで、もっと重厚で、ヴァージル・フィンレイのような白黒の怪奇的なモノクロのイメージだった。フライデーはもっと執事っぽいおじさんを想像していたんだが。『屍者の帝国』にあの絵は合わない気がした。かたや、キャラとしてはまあまあこんあところと思った『ハーモニー』の関心事は、あのラスト。人類の意識の消失をどのように視覚化するのか? WatchMeや拡張現実のデータ表記、ハーモニープログラムなど、視覚化に工夫を凝らしたガジェットがいろいろあって楽しい。あのピンクの未来都市は好き嫌いがあるかもしれないが、健康をコンピュータで管理され、真綿で絞め殺されるような優しいディストピアのイメージとしては合っているのかもしれない。

2015年12月24日 (木)

映画「聖者たちの食卓」

 もひとつ、インドつながりの映画を忘れていた。(ほとんど備忘録となりつつあるこのblog……)

「聖者たちの食卓」 2011年 65分 ベルギー映画
 「奈良国際映画祭」というのをやっていたのは知らなかったが、その中で9月11日(金)〜13日(日)に奈良町センター市民ホールで上映されていた。これもTwitterで拾って、ホームページで確認して、全然前知識はなかったがインドだったので行ってみた。当日券500円、1時間前より整理券配布とあったが、10分前に着いても全然大丈夫だった。
 さて、上記にベルギー映画と書いたが、それがどうしてインドつながりなのよ?というと、監督さんがベルギー人ではあるが、インドのアムリットサル(アムリッツア)のシーク教総本山ハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)で、毎日10万人の巡礼者や訪問者に無料の食事を提供される様子を撮したドキュメンタリー映画なのだ。ナレーションも登場人物の台詞も音楽もなく、黙々と作業をするときのざわめきや雑音がそのまま入っている。パンフレットなどもなく、A4ペラの解説を1枚もらった。それによると、食事は1日に20回、1回につき3000〜5000食提供されている。料理に携わる人はボランティアだというが、見事に細分化された分担作業で、仕事が進められていく。野菜を運ぶ、豆をむく、野菜を刻む、煮炊きをする、食器を用意する、池から水を汲む、食器を洗う……、この部分作業を1日20回繰り返しているのか……。でも、そんなに機械的ではなくアバウト、疲れれば交代し、しゃべりながら手も動かし、時々カメラ目線。ただそうやって、食事を作るだけの工程なのだが、台詞も音楽もないので、ついスクリーンをガン見してしまう。食事を作る、そして食べるというのは、究極の生きる根源だなあと感じてしまう。
 映画が終わった後、建物入り口で、カレーを作って売っていた。ダルカレーとチャパティ、おいしくいただきました。

Img_1701

Img_1704

Img_1707


2015年12月23日 (水)

小説『インドクリスタル』

 もう1冊、インドつながりの本を忘れていた。

『インドクリスタル』篠田節子著 (角川書店)
 Twitterで、大森望さんが、「中央公論文芸賞受賞!これは面白い(おぼろげなので意訳)」といったことを書いていたので、試しに図書館で読んで、あまりの面白さに後で本屋で買い直した。
 惑星探査用の人工水晶の核となる天然資源のマザークリスタルを探す藤岡は、その在処を求め、古い因習の残るインドの寒村に向かう。次から次への巻き起こる危機!危機!危機!に目が離せず、ぐいぐい読ませてくれる。それに加えて、インド社会の描写が徹底してリアルで詳しい。貧富の差や男尊女卑の現実。部族の掟、迷信や因習に支配され、ビジネスセオリーが通用しない村。これはかなり取材したんだろうなあ。フツーの人が読むエンタメ小説にこれだけ大々的にインドを食い込ませてくれた小説は他にない。万人に勧められる面白さだ。
 作者の篠田節子さんはあまりSF作家というイメージはないのだが、SF大会にもたまにおいでになって、そのおしゃべりがとても面白かったといううわさも聞いた。機会があればぜひお話もお聞きしたい。帯をみると、構想10年、怒濤の1250枚、作家生活25周年記念作品とのこと。

2015年12月22日 (火)

写真集『渋イケメンの国 〜無駄にかっこいい男たち〜』

 インドつながりの本、2冊目。

渋イケメンの国 〜無駄にかっこいい男たち〜』三井昌志著(雷鳥社)2015年12月刊
 これは、Twitterで流れてきた情報をつかんだ。著者ご本人のTwitter はフォローしていなかったから、インド関連のリツイートから流れてきたのだと思う。この本は、インドメインでちょっとバングラデシュ、各3〜1人ほどアフガニスタン・スリランカ・ミャンマーに住んでいるほとんどおじさん、じーちゃんの写真集である。にーちゃんはあまりいないと思うのだが、実は見た目より若い人もいるかもしれない。いや〜、それがカッコイイのよ! しょうゆ顔の線の細いアイドルなんて吹っ飛ぶような存在感!! 作者も言っているけれど、「目力が強い」。薄汚れた服も、ほこりにまみれた肌も、生きている象徴。りっぱなお髭やターバンもすてき。何枚か孫と写っているじーちゃんもいるけれど、「この可愛い孫たちもこんなカッコイイおっちゃんになるのかなあ」と思ってしまう。思えば、映画『ミルカ』の難民キャンプにいた肝の据わったツラのガキたちは、この渋イケメンの片鱗がすでに垣間見えていたなあ。
 雷鳥社という出版社はあまり聞かないし、書店で見つけられないかもしれないと、ネットで通販を申し込んだ。著者よりサイン入り、写真はがき付きで送られてきたよ。わーい。
 この記事を書くために、三井さんのTwitterを覗いたら、なんと現在バイクでインドを1周中らしい。交通事故に気をつけて、ご無事のお帰りをお待ちしています。著者の公式サイト「たびそら」は、こちら

2015年12月21日 (月)

書籍『インド映画完全ガイド 〜マサラムービーから新感覚インド映画〜』

 インドつながりで、本を2冊紹介しよう。その1冊目。

『インド映画完全ガイド 〜マサラムービーから新感覚インド映画〜』 松岡環 監修・編 (世界文化社)2015年10月刊
 これは本屋の棚で偶然見つけた。なんかインド映画だけの本ってずいぶん久しぶり?と、喜んで買った。家に帰って、本棚を探してみたら、2000年発行の『インド映画にゾッコン』野火杏子著(出帆新社)があったので、実に15年ぶり? まあ、その間には『ナマステ・ボリウッド』などの雑誌もあったけど、これは書店売りされていないし。その2年前の1998年に、私がヒンディー語をちょっと習ってた浜田努先生が書かれた『シネマジック・インディア インド映画おもしろBOOK』(アジア映画社)という本もあるけど、これも地方小出版(神戸の出版社)でおそらく書店売りはほとんどされていない。カラーがいっぱいの立派な本ができて、成長した息子?をみるようで、今度こそインド映画が日本に定着してほしい。
 内容はというと前半のタイトルや男優・女優の紹介は、最近の劇場公開された映画を観ていたらそれほど目新しい情報はないのだが、後半のマラーティー語、テルグ語、タミル語、カンナダ語、マーラーヤラム語などの映画状況やインド映画の歴史、周辺情報としての宗教や政治風刺、音楽、ファッションなどの記事やデータが面白い。他にも映画祭の時に公開された作品もあるので、それも含めてほしかったなあ。

2015年12月20日 (日)

映画「チャルラータ」、「ビッグ・シティ」

 インドの映画監督サタジット・レイの映画「チャルラータ」「ビッグ・シティ」がデジタルリマスター版で40年ぶりに公開される。「シーズン・オブ・レイ」と題してのこの2作品が京都のみなみ会館でも公開された。
 チラシには40年ぶりと書いてあるが、私は40年前には映画館のない田舎にいたから、それを観たはずはない。おそらく、いろいろな公開日は東京を基点にしている。そのころ東京には有名な岩波ホールがあった。会員制のエキプ・ド・シネマの会で、商業ベースにのらない名作を数々上映していた。現在も岩波ホールは健在だが、関西などでも数ヶ月遅れで単館上映がある場合も多くなったので、それほど特異性はなくなったように思う。といいながらも1980年代に京都でいくつかサタジット・レイ作品を観ることができた。文化会館のようなところで「オプー3部作」をみて、松ヶ崎の京一会館(もしかして、大阪北浜の三越劇場もあったかも)で「チャルラータ」、「大都会」(今回の上映で「ビッグ・シティ」と改題)、「チェスをする人」、「家と世界」を観た。オプー以外そのときのパンスレットが残っているが、それは「エキプ・ド・シネマ」発行のパンフだ。これがまたえらく詳しくて濃い。活字も小さい。シナリオも載っているが、今回の再上映のパンフのシナリオとは登場人物の名前表記もちがうし、台詞まわしも違うので、全面的に改訳されているようだ。歌と踊りが満載のマサラムービーが日本で最近多く公開されてる以前は、主に日本で公開されていたインド映画は、このようなレイの作品だった。インドという未知の文化を味わいながら、「貧乏はいやだ〜」というような映画だなあとちょっと暗い印象があった。
 というわけで、昔観たことはほとんど覚えていないので、新鮮な気持ちで2作品をみた。デジタルリマスター版といっても、もともと白黒で、暗い場面も多いので、あまりきれいになったという印象がない。観直していちばん印象的だったのは、主人公演じるマドビ・ムカージーの目力。見つめられるとドキドキする。特に「ビッグ・シティ」で慣習を脱却して働きに出ることを決意するアロティがかっこいい。「チャルラータ」は。「え?こんなラストだっけ?」とちょっと意外だった。
「チャルラ-タ」CHARULATA 1964年 119分 ベンガル語
「ビッグ・シティ」MAHANAGAR 1963年 131分 ベンガル語


Img_1917

Img_1849


2015年12月17日 (木)

「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2015」

 インドネタが続く。

 今年で4回目の「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」は、新作のマサラムービーを紹介するという方向性で、今年もインド公開が2014〜2015年(1作だけ2013年)の作品を13作あつめて、大阪のシネ・ヌーヴォで10月10日〜22日(東京では10月9日〜23日)に開催された。
 昨年は当日券が3日券がなかった(一昨年はあった)ので、今年はコンビニで前売りの3回券を確保した。休日の調整と体力を考えると、3作品が限度だよなあと、今までの経験値から割り出す。
今年の特徴としては、180分を超えるような長尺がない。長いので160分、156分。それと、昨年はソーナークシー・シンハーが出演していた作品が3作品あったが、今年はディーピカー・パードゥコーンの作品が3作品あった。ヒロインに流行があるのか? 企画の意図? 
 今回は以下の3作品をみた。(あまり差がないが、面白かった順)
「ピクー」Piku 2015年 123分 ヒンディー語
「銃弾の饗宴-ラームとリーラ-」Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela 2013年 156分 ヒンディー語
「ハッピー・エンド」Happy・Ending 2014年 129分 ヒンディー語

「ピクー」は、なんといっても、アミターブ・バッチャンのご尊顔を拝謁するのが目的。お久しぶり! ……でもないか、「マダム・イン・ニューヨーク」で客演しておとぼけな役をやっていたなあ。今回の奇矯な父親役はそのキャラに近い。あまりハンサムではないイルファーン・カーンもけっこう好きだ。ヒロインはディーピカーで、列車・飛行機嫌いの父親(アミターブ)のおかげで、ドライバー(イルファーン)を雇っての、デリーからコルカタへの珍道中。実は、ストーリーはそれほどめっちゃ面白いわけではないが、役者を観て楽しんでいた。
「銃弾の饗宴-ラームとリーラ-」は、インド版ロミ・ジュリ。2つの氏族が対立する銃器製造の町で、ロミオ=ラームにランヴィール・スィン、ジュリエット=リーラにディーピカー・パードゥコーンに二人が愛し合う。この2人、恋は盲目というか、「あんた、ばか?」と思う行動も目につくのだが、グジャラートの祭りや風物が美しく、観ていてうれしいので、多少のご都合主義なストーリーは気にしないでおく。この作品でいちばん存在感があったのは、スリヤー・パータクが演じる怖〜いゴッドマザーだった。
「ハッピー・エンド」は、あのバカバカしくて面白かったインドのゾンビ映画「インド・オブ・ザ・デッド」の監督さんだよ! ……と思ったけど、同じコメディでもゾンビの方が面白かったよ。かつて一作だけ売れた栄光にすがるお調子者の作家ユディにサイーフ・アリー・カーンが演じている。舞台がLAなせいか、あまりインドっぽくない。サイーフが演じる一人二役の意味がよくわからなかった。

2015年12月16日 (水)

雑誌『ナマステ・ボリウッド』

 前日の記事の中で書くつもりだったが、OSをバージョンアップしたら、またココログのblogの記事カテゴリーが複数選択できなくなってしまったので、記事を分割することにした。

 「インディアメーラー」で、雑誌『ナマステ・ボリウッド』を見つけた。以前からインド映画の無料情報誌として配布されていたのだが、関東で発行されているので、なかなか手に入らず、関西のインド映画祭などで見つけた時にいくつか手に入れていた。その雑誌が、2014年からページも増えて、有料になったと知っていたが、書店売りはしていないので実物をみたことがなかった。有料化の新創刊は、号数はそのまま継続して42号から、最新号は今年の「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2015」の作品解説にもなっている44号だ。編集・発行人はすぎたカズトさん。以前、「デリーに行こう」の映画会の時に、実物を拝見したことがある。約P32で1000円はちょっと高いが、オールカラーで、インタビューやインド映画事情などの記事も面白く、内容が濃く、読み応えがある。まだまだ同じような顔に見えてしまう男優・女優の皆さんの見分けもついてくる。その3冊と、特別編集のネパール支援ムック『NEPAL』(価格の半分がネパール地震の支援になる)をまとめ買いしてしまった。

Img_1875


2015年12月15日 (火)

3年ぶり「インディアメーラー」

 毎年10月に神戸メリケンパークで、西日本最大のインドのお祭りという売り文句で「インディアメーラー」が開催されている。今年は、10月10日(土)が前夜祭、11日(日)と12日(月・祝)が本番である。食べ物や物販の屋台、いろいろな舞踊やパフォーマンスが繰り広げられるステージ、広場ではヨーガ教室などもやっている。実行委員会形式だが、共催に在大阪神戸インド領事館・インド政府観光局・在日本インド商工会議所等が並んでいる。強力だ。この時期、例年「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」や「関西コミティア」があるし、土日出勤も入っているし、他にも魅力的なイベントも加われば、なかなか日程が厳しくて、2年あいだが空いてしまった。
 3年ぶりのインディアメーラーだが、あちこちにイスやテーブルがあったり、ステージが見やすくなったりして、過ごしやすくなっていた。まずランチは、チョレバトゥーラ(揚げパン)とダル(豆)カレー、あとでラッシーもいただく。

Crfnw5ucaa5svl

「ヒンディー語で自分の名前を書こう」というのをやっていたので、参加してみた。ヒンディーであいうえお…を書いてみた。

Img_1799

インド領事館やアショカツアーズなどの共催・協賛の企業ブースを回って、いろいろな資料やチラシをいただく。それから楽しいお買い物。めくるめく物欲に支配されてしまいそうになるが、帰りに大阪で映画を観る予定なので、かさ高いものはぐっと我慢すると、食べ物系が多くなる。soan papdiはとても甘くて食べにくいけど、癖になるお菓子。kasoori methiというカレー用乾燥ハーブも買ってみた。香辛料や食材も通常のエスニック屋で買うより安い。

Img_0197


Img_1795


Img_1787


Img_1789


2015年12月14日 (月)

年末はアンコール・ワットへ

 ネタが後追いばかりになっているので、年末の告知を先にしておこう。実は、今年は冬コミに申込みをしなかった。数年に1回で行っている海外旅行を狙っていたのだ。オモテ稼業が2連休がせいぜいで、自分が休日でも職場が営業していたらどんな緊急の連絡がくるかもしれず、どうにも安心して企画ができない。なので、お値段がピーク時とはわかっているのだが、仕事を辞めるまでは、年末年始しか海外に行けそうにない。くそ! 仕事を辞めたら、春・夏・秋の温かくて安い時期に行ってやるぞ!! ……と思いながら、体力と金力がなくなっているかも。
 というわけで、年末年始5日以内での候補を物色していて、カンボジアのアンコール遺跡に決めた。海外安全情報は、黄色(「十分注意してください」)のレベルでいまのところ落ち着いている。12月29日〜1月2日だが、実質3泊5日(帰りは4日の夜に現地発)でシェムリアップ3連泊。……つまり、遺跡しか行かない。アンコール・ワット、アンコール・トム、バンテアイ・スレイ、ベンメリア、タ・プロム寺院…… コンパクトなツアーであまり余裕がないのは、まあ、仕方ない。
 数年に1回単位でしか行かないので、毎回いろいろなことが進化していて驚く。今回はメジャーな旅行代理店に申し込んだが、ネット用の商品を選んだので、一度も店舗に行くこともなく、すべてメールと振り込みで、最後に日程表などが送られてきて完結した。紙のパンレットさえない。パスポートを更新しに入ったら、自分に出すはがきが不要になっていて、発行も1週間ぐらいに短縮されていた。カンボジア査証も自分で取りに行った。大阪の領事館は梅田の駅近の便利なところにあって、申込書はネットで出力、申込も受取も15分ぐらいで済み、中4日ぐらいで発行された。(アジアの国々のビザは、すご〜く待たされるイメージがあったのだが) 30年ぶりでスーツケースを買い換えたら、すごく軽くなっていて、種類も多くて、値段もピンキリで、予習してもよくわからなかった。両替は銀行でするものと思っていたら、街中に銀行系やチケットセンターの外貨両替コーナーができていて、土日も開いていた。(これだけ外国人旅行者が入ってきているのだから、あたりまえか) その上、両替手数料が店舗によって違うことも知った。

2015年12月13日 (日)

武田さんと「そうさく畑」と

 ここのところ繁忙でblogが沈没しがちなのだが、再開するにあたって、これは書いておかなくてはというものから記しておきたい。
 そうさく畑実行委員会代表の武田コックローチ圭史さんが10月23日に亡くなった。あまりにも突然に。今回もTwitterで第1報を知った。直接お会いするのは即売会会場だけで、スペースや本部にごくたまに差し入れを持って行ったときとか以外、個人的に会話をかわしたこともほとんどない。ウワサに聞く宴会も参加したことはない。けれど20年以上の知り合いという薄〜く長〜いつきあいになる。
 昔はミニコミ館のスタッフだとか、ちょっと前までは赤ブーブー通信社の社員とか、退社して関西に帰ってきているとか知っていたが、やっぱり武田さんは「そうさく畑」の武田さんでしょう。今も「ご町内のみなさま〜」というハリにある声が聞こえてきそうだし、あの赤いエプロンが目に浮かぶ。50年過ぎると人生長いから、いろいろいろいろあっただろうけど、1980年代のコミケも同人誌界もまだまだ成熟していない時代から創作オンリーの即売会を続けてきたのはすごいことだ。どうもありがとうございます。ご冥福をお祈りします。
 即売会のパンフレットは捨ててしまったのもあるけれど、「そうさく畑」と「COMITIA」関連のパンフは残してある。「畑」のパンフで一番古いものは、1992年2月23日中央公会堂での開催の「20」だ。意外と遅い。「図書館方式」が初心者にはちょっと躊躇したのかも。私が同人誌即売会に参加しだしたのは、社会人になって、大学のもと漫研メンバーと初オフセットを創ってからなので、そのときもそのサークル名で出ている。自分の個人誌がメインになってからは今の「工房しのわずりぃ」に変わっているが、うん、なつかしいなあ。以降、オモテ稼業の関係で、ボツボツとしか参加できなかったが、「そうさく畑」はおやつタイムがあったり、イラストコンテストがあったり、原画展があったり、回覧板が回ってきたり、ついでにサークルさんがお菓子箱をまわしていたりと、当時の他のイベントにはないいろいろなアイディアにあふれたイベントだった。各スペースのディスプレイも凝っていて、みんな上手だし、見て回るのも楽しかった。
 それ以外のイベントのパンフも少し残している。東京の「COMITIA」は1985年の第3回に参加している。今も続く「こみこん」は1990年3月21日のパンフが残っていた。荻原征弥さんのイラストが美しい。オールジャンルの1992年神戸国際展示場の「コミック・ストリート」21、創作オンリーの「CAF(COMIC AHEAD FAIR)」も1991年から数冊、岡山大学の「まんがのみのいちin岡山」も1991年から数冊あるが、これらのイベントは現在開催されていない。作品を創るのも、発表の場を創るのも、等しくクリエイターだと思っている。武田さんも含め、イベントを創り上げて、同人誌界を盛り上げてきた皆さんに感謝と敬意を払いたい。

 この記事を書くためにネットで裏付けをとっていたら、2016年秋に有志で「そうさく畑FAINAL」を企画しているようである。

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »