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2015年11月

2015年11月19日 (木)

「トワイライト」:今年の維新派は曽爾高原へ

 ほぼ毎年、維新派といっしょに旅をしている。(といっても、大阪での上演も多いが)今年の維新派の演目は「トワイライト」、9月19日〜27日の期間で、曽爾高原の曽爾村健民運動場。「曽爾? なんて読むの?」というレベルの知識の無さだったが、“そに”と読んで、どうやら大阪の人にとっては、ススキのきれいな秋のハイキングコースの場所らしい。地図を見ると名張の近くなので、奈良南部の三重県に近いところらしい。私の知らない関西、……関西といえども遠い。思えば奈良県は、2001年に室生村総合運動公園内県民グラウンドで上演された「さかしま」に散々迷った末、「やっぱり帰れるかが不安」と思って行かなかったのが今でも悔やまれる。今度は、臨時バスも出て、交通の確保もでているし、「よし、行くぞ!」と決意した。
 当日は、せっかく遠方に行くので、ススキの季節にはちょっと早いが曽爾高原に寄って行くことにした。近鉄とバスを乗り継いで約3時間、曽爾高原はそのポイントだけ観光地だった。そこそこ人はいるが、静かで風の声が響いて、天気も良くて、気持ちがいい。本格的に登山の装備の人たちもいるし、家族連れやデートの人もいる。同じバスの中に、私のような維新派のついでのような人も1人いた。しかし、基本は車で来る処のようだ。高原の麓にレストランとか温泉のある道の駅のような施設があるのだが、そこは車も人も大変な混雑で、物販でまんじゅうとソフトクリームを買って、早々に逃げ出した。
 観光ポイントの曽爾高原と公演場所の曽爾村健民運動場は、おそらく4〜5キロ離れているのだが、バスはいちど乗り継がないと最寄りバス停まで行けない。そのバスは1時間に1本くらい。時間にも余裕があるし、地図もあって、だいたいの場所はわかっているので、歩いてみることにした。遊歩道になっているコースもあり、鎧岳をながめながら近くの吊り橋を渡って、民家や畑や川の横を通って到着した。そこそこ遠かったけれど、屋台村がひらく少し前に到着したので、練習中の声を聞きながら劇場の近くで少し休憩した。劇場や運動場の周囲を明るいうちに写真をとったあと、屋台村でカオマンガイや鮎の塩焼きを食べて開演の時間をまつ。
 今回の演目は「トワイライト」という題名そのまま、曽爾の自然の黄昏をそのまま背景にしている。舞台の運動場には白い椅子。白塗りの少年達が駆け巡る。暮れなずむ空は、いつのまにかすっかり夜になる。夜になっても、暗闇は真っ暗ではなにのだと認識する。星がまたたく夜空に山の稜線が見える。ライトに照らされた影が動く。曽爾村の自然も取り込んだ壮大な舞台装置。正直、曽爾村までの行程を考えると晴れてよかったと思うが、荒天にならない限り雨天決行の維新派舞台は、雨もまたその風景に美しいだろうなあと想像する。
 ラストに靴が舞台に並べられていく。旅人の足跡のように。終了して、劇場を出ると、そこにさまざまな靴が並べられていた。見おわった観客が、旅人といっしょに去って行くように。

《曽爾高原》
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《屋台村》

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《開演前の舞台》
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