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2015年8月 9日 (日)

国立民族学博物館みんぱく映画会「カーンチワラム サリーを織る人」「Mr.&Mrs.アイヤル」

「カーンチワラム サリーを織る人」KANCHIVARAM 117分 タミル語 2008年 
「Mr.&Mrs.アイヤル」MR.&MRS.IYER 123分 ベンガル語・タミル語・英語 2002年

 国立民族学博物館の常設展示の南アジアエリアがリニューアルされたせいか、「みんぱく映画会 躍動する南アジア—春から秋の民博フィーラム2015 インド映画特集」と題して、7月20日「ファンドリー」、25日「カーンチワラム」、8月2日「Mr.&Mrs.アイヤル」、8日「DDLJ 勇者は花嫁を奪う」の4本のインド映画が上映された。夏休み期間中の土日祝で、そう都合よく4回も休みを取れず、そのうち2本を観てきた。でも、「DDLJ」は、1999年に「シャー・ルク・カーンのDDLJ ラブゲット大作戦」というタイトルで観たことがある。ほとんど内容を忘れてしまったけど、パンフレットを見たら思いだした。悪役の有名なアムリッシュ・プーリーが厳しいけど優しい父親役で出ていたのがいちばん印象的。
 民博なので、映画だけではなくて、先だって展示会場で30分ほど南インド文化のミニレクチャーがある。また、上映終了後も30分ほど解説があった。常設展の観覧券だけで参加でき、会場は450人ほどのキャパがあるので、当日先着順事前申込み不要だった。が、両日とも、30分前の開場時間の少し前に行ってみたらすでに100人ほどの列があって、ビックリ! 列んでいる人はけっこう平均年齢が高い。友の会の人とかが多いのかなあ。300人ぐらいは入っていて、民博側も思ったより多い人出におどろいたのか、シャー・ルク人気が予想される「DDLJ」は朝10時から整理券を発行することにしたらしい。
 「カーンワラム サリーを織る人」は、日本初公開。シルクサリーを織りながら、自らは高価なシルクを手に入れることができない職人の物語だ。カーンチワラムは、シルクサリーの生産で有名な南インドのタミルナードゥ州の街である。かつて観たサタジット・レイの映画のような、「貧乏はいやだ〜」と思わせるシチュエーションなのだが、主人公が結婚し、子どもが生まれ、妻が亡くなり、娘が成長する長い人生をていねいに描いている。そのなかに、共産思想が出てきたり、イギリスの搾取や、労働組合のデモなど社会的背景もさらりと入れている。モノクロ映画かと思わせるほど色を抑えた画面に、シルクサリーの赤や緑が鮮やかに浮かび上がる。最後になにかいいことがないか、どんでん返しがないかと思ったけれど、「ああ、ここで終わるか〜」 うん、考えさせられるなあ。
 「Mr.&Mrs.アイヤル」は、コルカタ行きのバスに乗り合わせたタミル・ブラーマンの若い母親ミーナクシとベンガル・ムスリムの写真家の男性ラージャの物語。バスがヒンドゥー過激派に襲われ、ムスリムの乗客を引きずり出そうとしたときに、とっさに「Mr.&Mrs.アイヤル」を名乗り、窮地を脱してコルカタまでたどり着く。北のベンガルと南のコルカタ、ヒンドゥーとムスリム、宗教のちがい、ことばの違い、イントネーションや発音の違い、政治や国情なども含め、登場人物の衣装や行動にさりげなく多様性を含ませている。観ているときは、なんとなく「ふ〜ん」と思っていたけれど、終わった後の民博の先生の解説を聞いて、「ああ、そうだったのか」と納得したところもいろいろあった。

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