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2015年4月

2015年4月30日 (木)

パラソフィアその2 京都市美術館有料エリアとタデウシュ・カントル生誕100周年記念事業

 「京都国際現代芸術祭2015」(パラソフィア)も2ヶ月ぐらいやってるわ〜と思っていたら、5月10日までだから、あと10日ぐらいしか残っていない。この間に2回行ってきた。

 まず、4月12日(日)にメイン会場の京都市美術館(市美)に行ってきた。ふだんは、1階2階の展示室で複数の展示を行っていることが多い市美だが、今回はすべての会場を使って、さらに地下フロアーや内部にはりだしたバルコニーなどふだん閉鎖している場所も開放して、建物全体がパラソフィアになっている。建物も展示の一部のようだ。一つ一つの作品はデカいので、まわるのに時間はかからないが、意外と映像作品が多くて、短いものもあれば6時間!というような長丁場の映像もある。映像作品は全部は見きれないので、好みでChoiceかな。写真や粘土や空間展示やジャンルにこだわらない、常識を一掃させてくれるような展示だった。ただ、順路を間違えて1区画見られなかった気がする。それと庭のスーザン・フィリップスのインスタレーションは調整中だったのが残念。
 そのあと、パラカフェでちょっと休憩して、17時から、やなぎみわさんのステージトレーラーでイベントがあるので、それに参加するつもりだった。トレーラーの前で20人ほどいたので、いっしょに待っていたら、17時ごろスタッフが1列目に関係者席をつくりに来たが、1時間を過ぎてもはじまらない。15分ほどたって、「今パラソフィア・ルームでシンポジウムをしていて、ここでのイベントは18時30分ごろからです」と伝えに来た。ムム?ガイドブックにも、チケット売り場横の案内にもそんなことは書いていなかったが? でも、その日は急に冷え込んだ日だったので、みんな一斉にルームに移動する。
 当日のイベントについて、あまり予習はできていなかったのだが、レジュメによると、タデウシュ・カントルというのは、ポーランドの演出家であり芸術家で、今回のイベントは正式には「タデウシュ・カントル生誕100周年記念レクチャー&シンポジウム(第6回タデウシュ・カントル研究会)」と称して、京都市立芸術大学主催、ポーランド広報文化センター共催で、パラソフィアは後援のかたちになっている。いつもはオフでしていた定例会を、今回はオープンにしたというかんじかしら? 15時からポーランドの演劇評論家のマウゴジャータ・ジェヴェルスカさんのレクチャーがあって、17時からジェヴェレスカさんややなぎみわさんも含めたシンポジウムと演劇映画の「死の教室」(約70分)の上映会というプログラムになっていた。シンポジウムはパネリストがひとり1回しゃべれば時間切れになってしまうかんじだったが、ポーランド語の同時通訳というのは初めてみたわ。
 その後、場所を移して、ステージトレーラーに大きなスクリーンを出して、演劇映画「死の教室」の上映があった。椅子は40席ほどで、ルームから移動すると人があふれていたので、半分以上が立ち見だった。春の寒気がぶり返した日で、環境としてはあまりいいとは言えないが、世界の田舎での行商映画のようで、それが野外上映の醍醐味ともいえるし、まあこんな感じ?でいいけど。「死の教室」も実はカラー映画なのだけれど、わざと色を抑えたモノクロのように、哀愁を帯びた音楽を背景に、表情のない汚れたマネキンをつれたお年寄り達が、不明な言葉を繰り返す、モロ好みの映画だった。やなぎさん曰く「おどろくべき映画(演劇?だったか)です」、たしかに。でも、万人にはお勧めしません。

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2015年4月28日 (火)

3月の関東遠征その3 インターメディアテク、首都圏外郭放水路

 さあ、この最終の火曜日こそ、今回の関西遠征のメーンイベント「首都圏外郭放水路」見学会だ。2009年の夏、初めて親子見学会に当選したのだが、台風が来て稼働してしまったので中止になった。それから6年余…… ここの施設は見学日が火曜日から金曜日しかなく、お盆や年末年始、年度末年度初めもきっちり休みで、さらによく団体予約が入っていて、なかなか行ける日が確定しづらい。1回の定員も30名と少なく、28日前からのネット予約で、開始直前でないとあっという間に定員になってしまう。そして、最後に天気……これだけは予測できない。今回は天気も良好。ああ……、長い道のりだったわ。(しみじみ)
 しかし、見学の時間が15時からなので、午前中に東京駅に隣接した「インターメディアテク(IMT)」 に立ち寄った。日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働運営する公共貢献施設で、JPタワーの2.3Fにある。入ったら、駅前とは思えない、静かでクラシックでアカデミックな空間。2階の入り口に近いギャラリーにあるクジラやトリやいろいろ、いろいろな骨格標本にウットリしてしまった。すてき〜 それに、この立地で驚くべき事にタダ! 無料! 余った時間があれば、ぜひみんなに立ち寄ってもらいたいスポットだ。
 さて、そのあと、首都圏外郭放水路の最寄り駅、東部野田線南桜井駅に1時間前には到着することをを目指す。なんせ、行ったことはないが、施設の案内に、「徒歩40分(約3km)、タクシー7分」と書いていて、バスなどはなさそう。どんな駅かわからないが、タクシーがなければ40分の徒歩を覚悟しなければならない。東京—上野—(JR常磐線)—北千住—(東武スカイツリーライン)—春日部—(東部野田線)—南桜井と乗り継いで、約1時間半。南桜井の駅でちょっと遅い昼食を取ろうとしたら、スーパーマーケット内のマクドナルドぐらいしかなくて、一昨日と同じく危うく昼食難民になりそうになった。タクシーは駅前にうまくいけば1台停まっているが、しばらくいないときもある。10分ほど待って、タクシーに乗る。
 「首都圏外郭放水路」は国土交通省の施設で、江戸川の近くに「龍Q館(りゅうきゅうかん)」という見学施設がある。周囲には何もなく、広々としている。この見学施設だけが地上施設で、他はすべて地中にあるのだ。地下神殿といわれる「調圧水槽」ばかりが有名だが、洪水になったら5本の河からあふれた水を4カ所の立坑(たてこう)に取り込んで、調圧水槽からポンプで江戸川に流すのだ。「龍Q館」には、施設の仕組みを説明する模型や操作室、ライブラリがある。ウルトラマンとか戦隊ものの撮影の様子がパネルになっている。春日部市だから、クレヨンしんちゃんの色紙もある。そこで事前の説明を受けて後、少し歩いて地下神殿といわれる「調圧水槽」の見学をする。入ってみると、おお、たしかに支える柱が神殿みたいだ。床に残っている水たまりに映る。確かに悪の結社のアジトにいいかも。しかし、大きさとしたら、以前行った大谷(おおや)資料館の採掘跡のほうが、地下空間としては壮大で迫力があった。でも、こっちはすべて人工物で、実稼働施設なので、方向性がちがうよね。通水開始(平成14年)から稼働が91回、年で平均7〜8回ということらしい。思ったより少ない。6年前はその稼働にあたってしまったわけか。でも、一度稼働すると、1週間は見学が出来ないらしい。それに稼働で泥なども流入してくるから、見学部分をブルドーザで掃除したりするらしい。いいです、ちゃんと働いている施設なんだから、見学が中止になっても文句なんていいません。


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2015年4月27日 (月)

3月の関東遠征その2 三原順復活祭、早川書房ビル喫茶、山の上ホテルなどなど

 1日目と3日目が千葉と埼玉なので、タイトルを関東遠征としたが、2日目は東京23区内、主に神田周辺をうろついた。
鈴木マヤ子個展 (豊島区 ターナーギャラリー)
「月曜日なので、美術館・博物館系はほとんど閉館だ〜」とつぶやいていたら、同人の友人が紹介してくれた。ターナーって、絵の具のターナーだけどお店ではなく、フツ—の会社ビル。その1階がギャラリーになっているのだが、まったく予備知識がなかった。けど、行けてしまうのは、スマホの地図のおかげ。
 月曜日は作家在廊と聞いていたが、午前中に行くと、三脚たてて、照明の調整中だった。そ〜っと覗いて、入ってもいいですか〜? 気さくそうな若い女性のアーティストだった。作品はこんなかんじ。現代のアボリジニのような、ネイティヴアメリカンのような、トルコのお守りの赤版のようなふしぎな感じ、いろいろアイディアが溢れていて、イベントにあわせた企画や空間展示も行っているようで、関西在住の人なので、また会う機会もあるかもしれない。

西島大介「くらやみ村 森のおばけ」展(六本木ヒルズA/Dギャラリー)
 『ディエンビエンフー』を読んで以来、気になっているマンガ家、西島大介。六本木ヒルズで個展をするというので、行ってみた。どこだろう〜と広いヒルズの中をウロウロしてしまったが、展望台を降りたところのスーベニール横でこじんまりとやっていた。先着100名のカレンダーはなくなっていたようだった。残念。絵はとてもシンプルだけど、白黒のメリハリがついて、目を引く。カワイイけど不可解な森のおばけは白黒の短編アニメも会場内でも流されていて、原画のイメージどおりに動いていた。
 
三原順復活祭(米沢嘉博記念図書館)
 この日の本命はこれ! 会期は2月6日から5月30日までの長期なので、まだ開催中。会期の中を、はみだしっ子のキャラ別に4期に分けて展示替えをしている。本当はグレアムファンなので、一番初めのグレアムの時期に行きたかったのだけれど、どうにも休みの日程がとれなくて断念した。今期はアンジーが主役の展示だけど、ぜんぜん不満ではないわ。行けただけでシアワセ。ほとんどは知ってる絵ではあったけど、初めてみる原画は深くて思わずまじまじと見つめてしまう。小さな予告カットとかもあったり、よくちゃんと保存できていたなあ。
 平日月曜日にもかかわらず、狭い展示スペースはたくさんの人がいた。それも、同じような年代の人が多い(^_^;)…… 10代の頃、はみだしっ子の洗礼を受けたらキョーレツな印象が残るよねぇ。今の10代にも読んでほしい。
 blogアップの現在は、第4期マックスの展示になっている。5月にコミティアで東京に行くので、再訪したいと思っている。

早川書房ビル1階喫茶「カフェ・クリスティ」特別企画「カフェ・アルジャーノンに花束を」
 SF系出版社の早川書房のビルが神田にあって、1階に喫茶があることは以前から知っていたが、行ったことはなかった。が、今回近所まで行く目的があったのと、特別企画で「クリスティ」が「アルジャーノン」になるという期間が重なったので、休憩に立ち寄ってみることにした。いや、基本はフツーの昔ながらの喫茶店なんだけれど、店の前には早川の新刊新装アルジャーノンの本が並べていて、店内のディスプレイもアルジャーノン、壁面には作者キースの写真や、映画『まごころを君に』のスチール写真などもある。注文したら迷路と花のコースターがオマケについてくる。アルジャーノン風パンケーキやメニューの写真を撮っていると、同じような事をしている人がいた。この特別企画は4月28日が最終。

山の上ホテル
 今回、三原順復活祭がお茶の水の明治大学のところだったので、がんばって1泊だけ「山の上ホテル」を予約した。「山の上ホテル」といえば、出版社が作家をカンヅメにするときに使われたというので有名なホテルだ。Wikipediaによると、川端康成や池波正太郎など文豪の名前がでてくる。ツインの和洋室に泊まった。そんなに豪華で贅沢ではないが、クラシックで雰囲気バツグン、従業員さん達もていねいで、朝食も美味しい。


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2015年4月21日 (火)

3月の関東遠征その1 大ニセモノ博覧会

 3月22日(日)から24日(火)まで、珍しくイベントがらみでない遠征に行ってきた。年度末年度初めの繁忙で1ヶ月沈没してしまったが、遅ればせ3回にわけて記事にしたい。

 「大ニセモノ博覧会 —贋造と模倣の文化史—」 2015年3月10日〜5月6日開催中
千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館(歴博)は、以前から知っていたが、「遠いなあ〜」とずっと二の足を踏んでいた。でも、この特別展のタイトルと人魚のミイラをみて、がぜん「行くぞ!」と決意して、朝6時台の新幹線に乗った。京都—品川間と、品川—歴博間の移動時間はほぼ同じだった。
 書画とか小判とか陶器とか……、ホンモノかニセモノか見た目全然わからないものも多い。展示についている学者のひと言のキャプションが見方のポイントを教えてくれる。へ〜ほ〜は〜、そうなんですね。縄文時代の腕輪のイミテーション、江戸時代の偽文書、葬式の模造花輪、「フェイク」と「コピー」と「イミテーション」と「レプリカ」の違いなど、ニセモノ文化は奥が深い。
 特別展は面白かったが、わりと小ぶりだった。それよりすごかったのは、第1展示室から第6展示室まである常設展。広い!多い!濃い! 常設展の充実度は、西の民博・東の歴博が双璧だ。民博は世界を地域に分けて展示しているが、歴博は時代で縦に切って展示をしている。それも、ちゃんとアイヌや琉球文化も入れて、部落問題も含んで、キメが細かい。季節柄、「和宮ゆかりの雛かざり」という特集展示を行っている。ゆっくり観ると半日以上かかりそうだ。
 しかし、ここでひとつ失敗した。歴博の敷地は広大で、周りには飲食店もコンビニもなくて、施設内にはレストランが1つだけ。それも日曜日なので、ず〜っと混んでいて、危うく昼食難民になりそうになった。2時すぎにやっと「古代カレー」にありついた。お弁当広場のような広大な外苑があるので、車でお弁当を持ってきて、休日を過ごす人も多いようだった。

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