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2014年2月

2014年2月20日 (木)

書籍『NATURAL FASHON』

『NATURAL FASHON』 ハンス・シルヴェスター著 (DU BOOKS)
 前日に続いて、民族学関係の写真集をもう1冊。エチオピアのムルシ族とスルマ族のボディーペインティングの写真集。衣類を着けず、顔や身体全体に化粧を施し、自然の花や草や果実でその身を飾る。その個性的なこと! アフリカの精神はこんなに何事にも縛られず、豊かなのかとウットリしてしまう。
 だが、彼らは鏡を持たないのだ。その身を映す澄んだ水もない。こんなに鮮やかにその身を飾っていながら、自分の姿を見ることがないのだ。著者の前書きによると、他人に見られること、他人の反応によって創り上げる。その意味では、身を飾り立てることは、ナルシズムと対極にあり、他人がいないと成立しない、ゲームのようなものと記している。
 そして、その前書きでは、さらに気がかりなことが記されている。「外部の者との接触が増えて、ボディー・ペインティングはより煩雑になった」という。「内乱や部族間の戦い、貿易、気象の変化等よりも増して、観光産業の発展が地元の人々を堕落させ、その生活を壊した。」と。現金が報酬に与えられ、それがアルコールや武器にかわる。彼らの未来はどうなるのかと、著者は憂いを隠さない。

2014年2月19日 (水)

書籍『WILDER MANN』

『WILDER MANN 欧州の獣人—仮面する原始の名残』 シャルル・フレジェ著 (青幻舎)
 表紙は、イエティのごとき毛むくじゃらのシルエット、中にもなまはげとかマッドメンのような仮面とか、獣を模した姿とか、ワクワクするような写真がいっぱいのこの本を、本屋で見つけて一目惚れ。
 いままで、民族学的に波長が合うのはアジアとかアフリカとか南米と思っていたのだが、この本に出てくる異形の姿はヨーロッパ産なのだ。すまん、なめていたよ、ヨーロッパ。ルーマニア、ブルガリア、チェコといった東欧がきらめいて佳いけど、ドイツ・スペイン・イタリアといったメジャーな国にもステキな獣人がいっぱい居る。キリスト教要素があまり(悪魔的なところはちょっと匂う)入らなかったら、こんなに面白いものなのか。ちょっと見方を改めた。
 この本、表紙が白っぽくて、PP加工もされていないから、汚れやすそうなのが玉にキズ。大きくない本だが、オールカラーで写真も満載で3800円って、とってもお得感がある。出版社どこよ?と後で確認したら、京都の青幻舎だった。先日紹介したパラパラブックスといい、ちょっと注目の出版社だ。地方小出版ががんばってくれていると、うれしい。

2014年2月18日 (火)

マンガ『銀の匙 silver spoon』 10巻

『銀の匙 silver spoon』 荒川 弘著 (小学館)
 荒川さんのこの作品はずっと、発売されたらすぐに買っているが、「どこまで感想書いたっけ〜?」とblogを繰ってみたら、2012年8月に4巻まで書いていた。週刊連載で、コミックスも、1月、4月、8月、11月と3ヶ月に1回きっちりと出ている。仕事人の鑑だ。私が感想をサボっている間に、本編の季節は夏、秋、冬と巡って、駒場牧場の離農や農家の借金や跡取りのシビアな話や、楽しい学園祭の話、豚肉ファンドのような経済の話、みんなの将来や進路の話、八軒くんの家族のエピソードといろいろ取り混ぜて盛りだくさんに進んでいる。この10巻では正月を迎えて、寮に残った八軒くんを巻き込んでのおいしい宴会と、豚肉ファンドのソーセージとベーコン作りとおいしいネタが多くて、ちょっと心が緩む巻だ。
 私もティーンエイジャーに読んでほしい作品と大絶賛していたが、マンガ大賞や小学館漫画賞は受賞するし、アニメになるし、今度は実写の映画にもなるし、こんなに大人気になるとは思わなかった。『進撃の巨人』のような創造力を飛躍させたありえねぇ〜ような作品もいいいけど、こういう足が地に着いたとても現実的でとても健全な学園マンガが評価されるのもうれしい。
 その上、なんと作者は私生活では3人目の出産! ニュースソースは、「WEBサンデー」の「サンデーまんが家BACK STAGE」だが、荒川さんのタフさは底なし!!!

2014年2月17日 (月)

マンガ『インド夫婦茶碗』19巻

『インド夫婦茶碗』 流水りんこ著 (ぶんか社)
 前巻18巻で、この中に収録されていた『インド親子茶碗』が、思春期を迎えて終了。新刊は出たけれど、どうなるんだろう?と思ったら『インド夫婦茶碗』のエピソードの中にしっかり思春期のアシタくんとアルナちゃんも登場していた。子どもネタの割合は少なくなったけど、生活エッセイには自然と入ってしまうものなんだ。しかたない。(と、お子様は思っているかどうかは知らない)
 で、『インド親子茶碗』のかわりに今回から収録されているのが、『インド夫婦茶碗〜老い老い編〜』 りんこさん、あくまで私生活でネタを取る気ですな。いや、昔にレディースマンガが出てきたとき、そのうち中年マンガ、老人マンガが出てくるよと思っていたけれど、やっぱり少しづつ出てきてるよなあ。高野文子の『田辺のつる』は古すぎるが、こうの史代の『さんさん録』、山下和美の『天才柳沢教授の生活』もそうか? そして、遂にエッセイマンガのネタにも! 自分も寄る年波を感じるので、しみじみと読んでしまうのだった。

2014年2月16日 (日)

パラパラブックス、三たび

『クリスマスの足音』、『むしくいさま』 もうひとつの研究所著 (青幻舎)
 この「もうひとつの研究所」のパラパラブックスは。以前に、はじめの4冊と、次に出た2冊の記事を書いたけど、そのあと2011年11月に、vol.7の『クリスマスの足音』、2013年11月にvol.8の『むしくいさま』が発行された。好評だったのか、おなじようなパラパラブックのシリーズが何種類かでたけど、「もうひとつの研究所」の作品がやっぱりいちばん好きだわ。絵がきれいだし、アイディアもバツグン。あまり量産しないのもいいのかも。『クリスマスの足音』はパラパラしていくと、最後に鈴がなるという優れもの。発行のタイミングは、ずばり!クリスマスプレゼント!! そして、最新刊『むしくいさま』、以前より分厚くなっているのは気のせいじゃない。以前にも虫がでていたけれど、虫好きなのだろうか? これからも凝りに凝ったパラパラの技をみせてほしい。

2014年2月15日 (土)

マンガ『アル中病棟 –失踪日記2−』

 また、沈没しています。本ネタも半年以上書きたいのが溜まっているので、行きま〜す。

『アル中病棟 –失踪日記2−』 吾妻ひでお著 (イーストプレス)
 吾妻ひでおのほとんど実話マンガの『失踪日記』の続編が、正編よりもボリュームアップして登場。昨年の10月発行で、発行直後ぐらいに買ったのに、読むのも長引いて、書くのも遅れて今に至ってしまった。
 きっと、あとから訴えられたりしないように、キャラもエピソードも脚色して、実在がわからないようにしているんだろうなあとは思うが、そのウソがリアル。「アル中病棟ってこんなところなのか」と信じてしまっていいのだろうか? 入院している人たちは、みんなちょっとおかしいし、娑婆で生活できないけど、病人っぽくない。見た目かっこいい兄ちゃんもいるし、かわいい女の子や女王様のような奥様もいる。見た目だけじゃわからないアル中患者の水面下のきわどい状態に、読んでて笑いながら、ヤバさを覚える。それを、こんなに詳細に客観的に描ける吾妻さんって、やっぱりすごい!?

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