2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« コミックマーケット84に参加します | トップページ | マンガ『WOMBS』第4巻 »

2013年8月 8日 (木)

小説『ヨハネスブルクの天使たち』

『ヨハネスブルクの天使たち』 宮内悠介著(早川書房)
 『盤上の夜』で日本SF大賞を受賞した宮内悠介の2冊目の単行本。今回もすこしづつ糸がつながっている連作短編集だ。今回の糸は、「DX9」、日本製のホビーロボットで通称「歌姫」。内戦の南アフリカ共和国、9.11のアメリカ、紛争地のアフガニスタン、宗教や民族が混沌と入り交じるイエメン、東京の廃墟のような団地の中で、背景のように群衆の一部のようにDX9は、物語に溶けこんでいる。宮内悠介の連作は不思議で、舞台もちがうし、登場人物もほとんどがつながっていないし、DX9も個性がないし、積極的に物語に関わるわけではないので、つながり具合がとても細い。でも、しっくりと世界が統一されている。
 驚いたことに、この本は、『盤上の夜』に続いて、直木賞候補になっている! 『盤上の夜』は、「SFといえばSF?」というボーダーな作品だったので、世間の目もあざむいたかと思ったが、この作品は「SFだよねえ、やっぱり」と思ってしまう。懐深いぞ! 直木賞!! かつては「SF、冬の時代」という時期もあり、あおり文句に「SF」とつけると売れないとか、SFはメジャーな文学賞からは遠ざけられていた気分もあったが、冲方丁や円城塔など他の分野でも活躍する作家も増えて、SFが広がっているようでうれしい気分だ

« コミックマーケット84に参加します | トップページ | マンガ『WOMBS』第4巻 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125914/57948707

この記事へのトラックバック一覧です: 小説『ヨハネスブルクの天使たち』:

« コミックマーケット84に参加します | トップページ | マンガ『WOMBS』第4巻 »