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2013年7月 6日 (土)

同人誌『軍艦アパート』上・中・下巻

 『軍艦アパート』上・中・下巻 魚住まや著 (時刻堂)
 実は3年ほど前?の創作系同人誌即売会の「そうさく畑」か「関西コミティア」で手に入れたのだが、ずっとツン読状態だった。マンガではなく、文字がぎっしり。B5の判型でどの巻も約100ページある。それが全3冊。かつて大阪の浪速区にあった「軍艦アパート」と通称される鉄筋コンクリート住宅のおたくな研究書なのだ。とにかくボリュームもあり、中味も濃い。とても力作である。
 それがたたって、忙しい家の中ではなかなか読めず、通勤に持ち歩くのもかさばるかなあ…と後回しにしていたら3年たってしまった。これはいかん、と1冊ずつ通勤電車の中で読むことにした。
 この同人誌の発行は2006〜2007年、その20年ほど前に著者が日本橋電器屋街に行く途中に偶然通りがかり、執筆を思い立ってからも10年ほど年月が経ている。通称「軍艦アパート」といわれた、大阪市営下寺住宅が2006〜2007年、同北日東住宅が2002年、同南日東住宅が2001年に解体されている。著者は建設当時の1930年代戦前の時代を古い文献で追い、人々が生活する老朽化した建築物件の終焉に出会い、解体され消滅するのを見届けたのだ。
 同人誌なので、校正がやや甘く、誤字脱字は何カ所かあるのだが、内容は論理的で、調査は綿密で、全体の構成もとてもしっかりとしている。ちゃんと引用する際は出典を明らかにし、個人が生活する住宅なのでプライバシーにも配慮をし、著作権への記述もあるところなど、同人誌を作る側としても見習うべきところも多い。「同人誌は商業誌より劣る」といった固定概念を払拭するような本だ。
 時刻堂のHPはこちら 鉄道・メカミリジャンルで活躍中のようである。

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