2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« 歴博展示『幽霊・妖怪画大全集』 | トップページ | マンガ『夫婦でインドを旅すると』 »

2013年7月 3日 (水)

マンガ『ブラック・ジャック創作秘話』1〜3巻

 『ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜』 宮﨑克(まさる)原作、吉本浩二漫画 (秋田書店)
 実は昨年、この第1巻が宝島社のムック『このマンガがすごい2012 オトコ編』で第1位になったとき、気になって買ってしまった。手塚治虫のネタならもう書き尽くされているんじゃと思いながらも、読んだらやっぱり面白かった。が、感想も書き損ねて、すっかり忘れていたが、ドラマ化するという話題が出たとき、3巻まで出ていることを知った。そんなに続いていたのか!! ドラマ化の話は、ネット新聞の「コミックナタリー」に出ていて、4月8日に発売された第3巻の帯にも書かれていたが、その後のウワサは聞かない。どうなったんだろう?
 しかし、やっぱり手塚治虫はすごい! 天才はやっぱりフツーじゃない。天性の才能ももちろんだが、そこにかける情熱もフツーじゃない!! 1巻でアメリカから電話1本でコマ割りや構図の指示を手塚先生、2巻で編集者群がるカンヅメの旅館で、布団のなかでアシスタントと現場に来ていない雑誌の原稿を密かに仕上げる手塚先生、3巻で背景がなく印刷されたページを見て涙し、中国の海賊版の切り刻まれ勝手に描きたされたページをみて、「面白くないんですよ、こんな絵じゃ!!」と描き直しをする手塚先生。やっぱりすごい、すごいですよ!!
 それと、このシリーズの影の主役たち(複数)は、出版社の編集者さんたちだろう。このやりたいことが多すぎるマンガ家を相手に、いかに原稿を奪取するか。なかなか緊迫した鬼気せまるものがある。手塚先生と編集者の駆け引きも面白い。オモテには出てこないが、マンガ文化の発展の裏には名編集者が何人もいたんだなあ。今はどうだろう? こんな濃密なマンガ家とアシスタントと編集者の関係は今は昔のことなんだろうか。

 そして、1989年2月9日の手塚治虫が永眠を告げて、第3巻は終わっている。

« 歴博展示『幽霊・妖怪画大全集』 | トップページ | マンガ『夫婦でインドを旅すると』 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125914/57715012

この記事へのトラックバック一覧です: マンガ『ブラック・ジャック創作秘話』1〜3巻:

« 歴博展示『幽霊・妖怪画大全集』 | トップページ | マンガ『夫婦でインドを旅すると』 »