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2013年7月 9日 (火)

マンガ『habibi(ハビビ)』Ⅰ・Ⅱ巻

『habibi(ハビビ)』 クレイグ・トンプソン著(TO BOOKS)
 不思議な本。実は2012年5月の発行なのだが、出た当初、買おうか買うまいかと逡巡していたら、近くの大型書店でも見なくなってしまった。何せ、値段は高いし、重たい。買って、ハズレだったらショックが大きい。アラビックな装飾的は絵柄は魅力的なのだが、人物はあまりかわいくないし、ペンタッチも私好みのきれいさではないので、ずっと迷っていた。機を逸してしまったかと思ったが、先日行った大阪の大型書店のマンガコーナーに鎮座していたので、何かの縁だと思って、「エイや!」と購入した。ここ2〜3年、メビウスを筆頭にバンドデシネ(BD)の作品が次々と豪華版で出版されている。その中のひとつだと思っていたのが、実は、この本、アメリカ産だった。アメコミというと「スーパーマン」や「スパイダーマン」のようなオールカラーのヒーローものかというイメージだったが、これは全く違った。でも、人物のタッチは、アメリカ産といわれたら、「ああ、なるほど」と思ってしまった。
 というわけで、全体的にあまりシュミじゃないかなあと思ってよんでみたら、思いのほかよかった。絵は好みじゃないけど、作品としてはとてもGOOD。少女トドラ12歳、黒人の子ザム3歳の出会いから、別れ、再会するまでの寓話的な不思議な物語。最後のほうでは、おそらくトドラ27歳、ザム18歳ぐらい。アラブの奴隷市場、ハーレム、砂漠の廃船、街のスラム、ヒジュラの住処、建築途中で放棄されたビル、二人の流浪・流転がすさまじい。それに、数々のエピソードを織り交ぜ方、表現が独特で魅力的。アラビア語、アラビア文字の綴りや隠喩が物語に絡み、アラビア文字のカリグラフィーも美しい。なかなか形容しがたい、説明しにくい作品だが、真剣に読み込もうとすると、とても時間がかかりそうだ。

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