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2013年6月21日 (金)

「ボリウッド4」その(5) 『きっと、うまくいく』

 「ボリウッド4」の前述の3作品は同時公開だったが、やや遅れて最後の1作『きっと、うまくいく』(3idiots)が公開された。2009年作品、170分。ボリウッド俳優トップの「3カーン」のひとりアーミル・カーン主演の作品だが、私は今までアーミル・カーンの作品を観たことがなかったので、これが初対面。エンジニアを目指す理系くんが集う有名大学での笑いあり涙ありのキャンパスライフ。そこに、現代インドの成績主義の教育の問題やそれぞれの家や家族を背負った人生について、笑わせて押しつけがましくなく、考えさせる。いちおう学長の娘で女医の卵のヒロイン(カリーナ・カプール)も出てくるが、友情がメインでロマンス度はかなり低い。原題の『3idiots』は「3バカ」という意味だが、日本語タイトルは、アーミル演じる主人公のランチョー困難に立ち向かうときにつぶやく「Aal izz well」(きっとうまくいく)による。作中の歌のフレーズにもでてくるので、口についてしまう。
 この作品、さりげなく演出がうまい。ランチョーが登場して先輩をやっつけるシーンで変人&天才的理系くんの性格を台詞なく表しているし、それが10年後のシーンの伏線にもなっている。学友の挫折した小型飛行器具を完成させて、その搭載カメラが映し出すのが、その学友の首つりをした部屋の様子、さらにその自殺が「3バカ」にひとりやヒロインの兄の行動に重なる。説明っぽくなく演出で、笑いのオブラートでつつんで、けっこうシビアなインドの現実も含まれ、いろいろな含みを持たせている。ストーリーはその学生生活と、10年後の再会からランチョーが卒業後消息を絶った秘密が明かされるまでが平行して進行し、かなり凝っている。おすすめ! インド映画にしてはめずらしく、上映前後から日本のメディアでも紹介されて、評判もいいようだ。うれしいなあ。
 しかし、アーミル・カーン、44歳にして大学生を演じて、ちっとも不自然じゃない。ほんとに大学生にみえる。これもすごい!

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

株の勉強様>

コメントに気がつかずにすみません。
めったにリアクションがないもので、チェックを怠っていました。
インド映画がお好きなら、またぜひお立ち寄り下さい。
関西上映は出来るだけ、もれなく観ています。

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