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2013年3月 4日 (月)

小説『盤上の夜』

 『盤上の夜』 宮内悠介著 (早川書房)
 第33回(2012)日本SF大賞を、月村了衛の『機龍警察 自爆条項』とともに受賞した作品。表題作の『盤上の夜』ほか6編の連作短編で、囲碁、チェッカー、将棋、麻雀、チャトランガ(古代チェス)という卓上ゲームが題材になっている。語り手は名前を語らぬジャーリストで、それぞれの短編は独立しているけれど、ビミョ〜に話が絡んでいる。『機龍警察』のような勢いはなく、全体が落ち着いた語りだけど、今まで読んだことのない題材と発想で類をみないおもしろさだ。王道のSFっぽい科学的なメカニックはでてこなくて、「これがSF?」と思う人もいるかもしれないが、SFの懐は深く広いのだ。それに、デビュー作『盤上の夜』は2010年の第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞している。本人もSFとして書かれたのだと思う。この本が初単行本だが、これからどんなSFを書かれるかとても楽しみだ。作者の宮内さんの経歴も、世界を放浪したとか、麻雀プロの資格をとったと書いてあって、なかなかたくさんのポケットを持っているようでおもしろそう。今回の日本SF大賞は新しいSFとの出会いをさせてくれて感謝!

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