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2013年1月29日 (火)

小説『機龍警察』、『機龍警察 自爆条項』

『機龍警察』、『機龍警察 自爆条項』 月村了衛著(早川書房)
 第33回(2012)日本SF大賞を受賞したのは、月村了衛と宮内悠介なのだが、今回は二人とも全く読んだことがなかった。「こりゃ、いかん。受賞作ぐらいはちゃんと読んでおかないと」と思ったが、フィーリングにあうかどうかわからなかったので、とりあえず図書館で予約した。『機龍警察 自爆条項』はシリーズ2作目だったので、1作目も予約したが、2作目の方が先に順番がきた。ネットで下調べすると、どうやらパトレイバーのような小説らしい。
 結果、読むきっかけを作ってくれた日本SF大賞に感謝したい。おもしろかったよ〜 正月でまとまった時間もあったおかげでもあるけど、『機龍警察 自爆条項』は1日半ぐらいでハードカバー462Pイッキ読み! これなら後で文庫を買いなおそうかという気になった。頭のいいしぶとい大人のかけひきが満載なところがいい。このウラのウラのウラを読むような展開が次のページを惹きつける。特捜部長の沖津さん、後藤隊長みたいでステキ。SP「フェアボルグ」搭乗員の姿俊之もいい。シブ好みかしら、私。その後、第1作の『機龍警察』を読んだけど、舞台設定やキャラクターや事件はつながっているが、わからないと読めないというわけではなく、単独でも楽しめる。1作目より2作目がパワーアップしている感じ。まだまだ収拾していない伏線があるので、シリーズで続くかも。(もう既に第3作が出ているが)
 で、パトレイバーみたいといわれているのは、PISD「ポリス・ドラグーン」(龍騎兵)という機体。この世界で機甲兵装(通称キモノ)とよばれている重機の進化形なのだ。でも、大きさからすると、パトレイバーよりボトムズあたりかも。このポリス・ドラグーンも3機だけのプロトタイプで、謎がいっぱい。この戦闘シーンの描き方とかは想像するととても絵になる。うん、これアニメになりそう。ちょっと人死にが多いが。
 作者の経歴をみると、テレビ脚本とかを長年書かれていた人で、映像的なのとか、会話がわかりやすいのとか「ああ、なるほど」と思わせた。SF大賞をとったけど、「このミステリーがすごい!」にランクインされていたり、まだ本になっていない短編が「ミステリマガジン」に掲載されていたり、ミステリ畑のほうで評価があったようだ。でも充分近未来SF的だ。
 ただ、ちょっと気になるのは、主人公がいない。まあ、「太陽にほえろ!」以来、刑事物ドラマってそのチームみんなが主人公ってことも多いのだが。そこらへんも脚本的? 1本の小説を読むときはだいたい主人公(2人以上の時もあるが)の視点で話が進んでいくことが多いのだが、章によって視点の移動が多い。

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