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2011年7月

2011年7月16日 (土)

大阪の「DOORS」、今年は300講座

 オモテ稼業は夏休みが繁忙期なので、夏期休暇がとれるといっても、長期休暇なんてムリムリ、行事や会議や研修(自分が行くんじゃなくて、受け入れる側)のない日を見計らって、かわりばんこに休暇をねじ込んでいくというやり方だ。なので、コミケとSF大会以外は、近場の企画で休日を過ごすことが多い。
 実は、毎日仕事に通う大阪で「DOORS」(ドアーズ)というワンコイン(500円)でいろいろなワークショップに参加できる「ワークショップの見本市」が五年前から開催されている。今まで行く機会がなかったのだが、毎年だんだん講座が増えていって、今年は300講座がラインナップされた。行ってみたい講座があっても仕事と重なっていたり、「休みの日まで大阪に行くのはヤだなあ」と思う部分もあったんだけれど、数が増えてきて都合にあうものもあったので、今年は3つ申し込んでみた。
「装ってみたい人へ☆わくわく〜サリーの着付け講座」
「北インド古典音楽のシタールを弾いて見よう!!」
「1924 Tokyo-Berlin」の芸術家たち(やなぎみわ)

う〜ん、シュミまるだしね。やなぎみわさんのは、京都国立近代美術館での演劇「1924 Tokyo-Berlin」を観ることが条件なので、そのチケットもGet!
 今年はインドネタの講座も多くて、他にも舞踊教室や、インド映画の講座なんかもある。維新派の舞台美術家の人の舞台美術模型の作り方の講座なんてうらやましい! ヘンなところでデストロイド(破壊)ロボットの作り方とか、パイ投げ講座とか、光るどろだんご作りとか、いや、いろいろ拾い上げればもっと数え切れないほどある。詳しくは、こちらをどうぞ。

2011年7月15日 (金)

マンガ『アライバル』

 『アライバル』 ショーン・タン著 (河出書房新社)
 見出しで「マンガ」とくくってしまったが、「コマ割りをしたセリフのない絵本」?それとも「サイレントな紙のアニメ—ション」? 緻密な絵は細部まで読み込めるし、絵のみで進んでいくストーリーはどこまで深読みできるか底がない。ハードカバーの大判の装丁は、栞まで美しいクラシックな本だ。
 家族と別れて、異国へ旅立つ男の物語。その国になかなかなじめない不安をかかえながら不思議な生き物といっしょの部屋にくらしている。その静けさは『天使のたまご』(ちょっと古い?)を、不思議な世界は『アタゴオル』を、静けさは『木を植えた男』を、そして、移民の題材からは、維新派の『彼と旅する20世紀』を連想させた。でも、作者のショーン・タンはそんな日本の作品など、どれも知らないだろうなあ。彼自身はオーストラリア生まれで今も在住らしい。なるほど、オーストラリアも移民の国だしね。
 ちょっとお高い2500円だが、十分価値のあるすばらしい本だ。

2011年7月14日 (木)

『旅行人』 No.164 2011下期号

 いよいよ次号で休刊の『旅行人』、今号の特集は「ポルトガル」だ。
 ポルトガルといえば、ファドの女王、アマリア・ドロリゲスが好きだった。来日のコンサートにも1回行ったことがあるが、いつだったか忘れた。1999年に79歳で亡くなっているから、行ったのはずいぶん昔だけど、アマリアの晩年の頃か。カセット(その時代!)もひとつあったと思う。歌は切なく沁みるし、ファドのシーンって絵になるのよね。でも、ファドといってもアマリアだけだし、ポルトガルといってもファドと日本史でのネタしか出てこない。意外と知らないのだ。
 なので、記事にでてくる地名も町名も知らないところがゾロゾロ。巨石の家のモンサントも行ってみたいし、「エスピゲイロ」という高床式倉庫も苔むしてステキだし、ピニェイロ美術館のヘンにリアルな野菜や魚の陶器もいい。エヴォラの血のスープ(「レチーナ」という)も、怖いものにみたさで食べてみたいぞ。 他のヨーロッパの国々とはちょっとちがうアクの強さがある国だ。最近のファドの動向も載っていた。なんか、『旅行人』に載ってるヘンなところって(すべてがヘンじゃないが)、なかなかハードルが高そうだけど、行ってみたくなるところが多いのよねえ。
 次で休刊と思うと、ついしみじみと惜しんでしまうが、最終号165号は12月発行予定だ。
 蔵前さん、楽しみにしています!

2011年7月13日 (水)

『小松左京マガジン』40号&41号

 うろうろしている間に、『小松左京マガジン』も2冊たまってしまった。いや、もうとっくに読み終わってはいたのだが、帰ってパソコンに向かうとすぐ眠くなってしまう。休日もなかなか机の前にすわれない。でも、そうこうしていると、もう7月下旬には次の号がやってくる。私がじたばたしているうちに、小松先生は傘寿(数えの80歳)を迎えられた。40号はその特集号だ。その前の号に、「お祝いのメッセージを」と官製はがきが挟まれていたので、わざわざはがきが入っているのに放っていては申し訳ないと、お祝いのメッセージを出したら、誌面に載っていた。なんだか恥ずかしい。購読会員さんはけっこう名のしれた作家やマンガ家の人たちも多いのだ。
 同じ40号に載っていた「三十年前にエレクトロライフの未来」という対談はおもしろかった。今は三十年前に描いた未来とはちょっとちがうかもしれないが、SF者は昔っからコンピュータが大好きだったんだなあ、だって、とても楽しそうに話しているもの。(そういう問題か?)それに、若かりし小松先生の写真も載っているぞ。
 40号はお休みだったディープな医学博士・下村健寿さんは、41号で「『復活の日』を生命科学史の中で考察する 1」でご登場している。『復活の日』は10代で読んでそれっきりなのですっかり細かいところは忘れているが、あの厚さを2日ほどで読んでしまうほどストーリーもおもしろかったけど、小松左京って博識だし、どこまで本当かわからないけど大ホラでもナットクさせてしまうところがすごい〜!と思ってしまったことは憶えている。ちなみに『アンドロメダ病原体』はエンターテイメントでおもしろかったが、『渚にて』は登場人物がずっと受け身的できらいだ。……ということは、まあおいといて、そんな細菌SFを、医学の専門家のSF者がずっと理詰めで論じているのだ。参考資料もほとんど英語! 論文の内容を全部理解したわけじゃないけど、このディープさは他に追随を許さない。あ。これは第1回なので、まだ連載するのね。

 最後に、小松先生、酷暑ですが、ご無理をせずにエアコンつけて、身体をいたわってお過ごしください。

2011年7月 4日 (月)

マンガ『なのはな』

 『なのはな』 萩尾望都著 (小学館「フラワーズ」8月号掲載)
 東日本大震災で祖母を津波にさらわれ、福島の原発事故によって、住んでいた家からやむなく家族で避難している小6の女の子ナホちゃんを主人公にした24ページの小品。
 今回の東日本大震災の体験やレポートはいろいろなメディアで読んだり聞いたりしたが、創作マンガでこれを題材にした作品に接したのは初めてだ。それに、実際の3.11の日の状況を描かずに、生き残った人の切ない想いを描いているモトさまらしい作品だ。
 これを読んだとき『ナージャの村』を想い出した。この作品中にも重要なキーワードとしてでてくるチェルノブイリ。その周辺にある電気も水道も使っていない、ヤギやウシを飼ってジャガイモやりんごを作ってくらしている村がいくつも消えていってしまったのだ。人間の居なくなった自然は、静かで哀しいほど美しい。作中の初頭に、ナホちゃんの学校の先生は言う。「フクシマはチェルノブイリとは違います」(福島をカタカナで書いているところがそれだけで象徴的)それは違うようにあってほしいという願いでもあるだろう。

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