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2011年6月

2011年6月30日 (木)

マンガ『またまたインドへ馬鹿がやって来た』

 『またまたインドへ馬鹿がやって来た』 山松ゆうきち著 日本文芸社
 タイトルを見たとき、『またまた』だから、『また』がでて、3冊目か!?と疑ってしまったが、これが2冊目のようだ。1冊目が出たのが平成20年3月。ヒンディー語版『血だるま剣法』を出版して、一件落着したかと思ったら、この3年間の間にインドでうどん屋台とヒンディー語漫才をやることに血道をあげていたらしい。う〜ん、がんばる50代(いや、もう63歳?) やってることはフツーのひとならマネができないめちゃくちゃぶりだが、単語の羅列でも英語ではなくヒンディー語で通そうと思う心がけが好きだ。
 この本には、現地でヒンディー語通訳などで協力していた石川さんという人との対談をしていたり、巻末にインド人を主人公にしたストーリーマンガ『サイキール・リクシャー・ワーレー・キ・ドカーン』が載っていた。この巻末マンガがけっこうよかったので、通販している東京の書店「タコシェ」で、ヒンディー語版『サイキール・リクシャー・ワーレー・キ・ドカーン』と『血だるま剣法』を取り寄せてしまった。ヒンディー語はほとんど忘れてしまったが、まあ、持ってるだけでうれしい?!

2011年6月29日 (水)

マンガ『WOMBS(ウームズ)2巻』

 『WOMBS(ウームズ) 2巻』 白井弓子著(小学館)
 これも1巻目が出たのがほぼ1年前。このIKKI COMICSは、いつも行く本屋さんでは少年漫画のフロアーに置いている。次がいつ出るかわからなかったし、気をつけていたものの、やっぱり見逃していたようで2月発売だったが、見つけたのは5月頃だった。
 う〜ん、まだナゾはナゾのままだ。しかし、新政府(セカンド)の交渉アンドロイド?や、碧王星の現地生物ニーバスの複数の部族の存在、飛べない転送兵の集団など、ストーリーが広がり、細部に展開をみせている。
 次の3巻は今年の11月! 今度はちゃんと予告されている。わくわくしながらまっていよう。

2011年6月28日 (火)

マンガ『パーム34 蜘蛛の紋様Ⅴ』

 ツン読も3ヶ月ほどたまっているので、セレクトしていくつか書き起こすことにする。

『パーム34 蜘蛛の紋様Ⅴ』 獸木野生著 (新書館)
 ほぼ1年に1冊新刊がでる『パーム』。これだけ間隔があると「この巻、買ったっけ?」と悩むことはないが、「前巻ってどんなはなしだっけ?」と忘れていることはままある。今回はカーターはちょびっと、ジェームズほとんど出ずっぱり。ジェームズの15歳とは思えない雄姿が拝見できる。この巻のラストが幻のアニメのオープニングなのかしら。
 このまま年1冊のペースで、定年のころに最終話『TASK』が終了なのかなあ?と勝手に推測する。栗本薫さんのように夭折されずに、健康に留意して、完結してほしい。
 最後までつきあいます。

2011年6月27日 (月)

産地応援やさいセット

 この「産地応援やさいセット」は、mixiのマイミクさんに教えてもらったのだが、築地市場ドットコムの通販商品だ。
 新鮮やさい10種類+おまけセットで、ダンボール箱でドン!とやってくるのだが、その中で半分以上が今回の東日本大震災と福島の原発の風評被害で買い控え・返品になったものが含まれているというものだ。野菜の種類の指定はできない。届いてからのお楽しみである。なかなか直接の行動ができない私にとって、野菜を買うことで少しでも応援になるのなら……ということもあるが、マイミクさんが、「毎回珍しい野菜が入っている」ということを言っていたので、どういうものか惹かれて夜中にポチッとネットで注文してしまった。
 5月に1回、6月に1回注文してみた・
5月の品揃えは、ネギ(福岡)、キャベツ(千葉)、サラ玉ちゃん※タマネギだった(熊本)、メークイン(鹿児島)エノキ(群馬)、なめこ(茨城)、ピーマン(茨城)、水菜(茨城)、しめじ(長野)、赤ピーマン(高知)、おまけにホワイトセロリ、トマト、ローメンレタス、ニラ、なす(すべて茨城)。
6月の品揃えは、水菜、カリフラワー、土葱、ニラ、紫キャベツ、しめじ(すべて茨城)、椎茸(福島)、サラダ菜(千葉)大根※黒大根だった(栃木)、えのき(群馬)、おまけに茄子、マイタケ、ししとう、ホワイトセロリ(すべて茨城)、サニーレタス(山梨)。
 圧倒的に茨城県産が多い。一つ一つは小ぶりでも2〜3束入っているものもある。けっこうな量なので、アシの速い野菜からいただく。冬ならお鍋という強力アイテムがあるが、時期が外れているので、傷みそうな場合は、浅漬けやカレーが便利。特にカレーはサラダ具材以外の野菜はほぼ何でも使える。
 初めてみた野菜もいくつかある。ホワイトセロリは見た目は水菜にちかい感じだが、食べるとセロリの味がする。サラダや浅漬けにしてみた。ローメンレタスも、壬生菜にちかい感じでこれも、サラダや浅漬けに。土葱はスーパーの白ネギよりもでかくて、ビックリした。黒大根も初めてみた。ネットで検索すると、ヨーロッパではおなじみで、特にフランスでは大根といえば黒大根らしい。サラダや野菜スティックにするとしゃきしゃきとおいしい。
 初めてでなくても、ふだんはニラやなめこ、紫キャベツ、赤ピーマンなどは買わないので、レパートリーが増える楽しみもある。

2011年6月17日 (金)

「ルパン三世展」

 終わった展示やイベントばかりで申し訳ないが、京都駅の美術館「えき」KYOTOで5月29日(日)まで開催されていた「ルパン三世展」に、ぎりぎり駆け込みで28日(土)行ってきた。でも、実は、「ちょっと日がなくて行けないかなあ」とあきらめていたのだ。しかし、その週末、この季節には珍しい台風が到来! 当初の28日の予定はできれば天気のいい日に行きたいところだったのでキャンセルにして、「雨が降ってるけど、せっかく家族みんなが休みなんだから〜」とこっちに行くことしたのだ。
 この展示は、「アニメ化40周年」記念なんだそうだが、内容は前半はアニメ、後半はモンキー・パンチの原作マンガの展示だった。絶対マンガの展示の方が充実していて、よかったぞ。『ルパン三世』は1967年に「Weekly漫画アクション」で連載が開始されているが、古い原稿が年代を感じさせる。紙もシミがあって黄ばんでいたりするが、タイトル文字まで手描きレタリングだったりするのだ。今はめずらしい2色原稿もいっぱいある。なのに、1999年のカラー原稿はCGなのだ。1937年生まれというから、そこそこのお歳だとは思うが、新しいものを取り入れる意欲があって、今に至れるのだなあ。それにモンキー・パンチさんのマンガ原稿もお顔も今回初めて拝見し、収穫の多い展示だった。
 アニメの方も、PART1の放映前のパイロットフィルムが会場内でエンドレスで流されていた。声優がちがうとちょっとヘンだけど、初めて観たので興味深い。私は、PART1がイチオシです。これをTVでみたとき、オープニングからエンディングまで、今までのアニメにないカッコよさにクラクラした。

2011年6月16日 (木)

飛鳥資料館「星々と日月の考古学」

 飛鳥資料館のキトラ古墳の展示は、昨年の平城京遷都1300年祭で四神が勢揃いして一段落したと思って、今年はすっかり忘れていた。でも、風が爽やかないい季節になって、「ああ、そういえばこの季節は明日香だわ」と思ってネットで確認してみると、今年はキトラの天空図が公開されるらしい。「ああ、星宿!! なかなかステキよね」と思ったのだけど、それを確認したのが5月23日(月)、公開は5月29日(日)まで! 1週間しかないじゃないか。そのうち、休日は1日あるが、予定が入っている。……と思ったけれど、オモテ稼業のシフト表をみると、25日(水)が代休になっていた。ああ、自分の手帳に書き忘れていたんだわ。「う〜ん」とうなって、天気が良ければ、25日に一人で行くことにした。
 さて、どのようなコースをセッティングしようかと考えて、謎の石関係は昨年でほぼまわりおわったので、有料で有名だが取りこぼしていた飛鳥寺と高松塚古墳を今回カバーしようと考えた。
 橿原神宮前駅でレンタサイクルを借りて、まず飛鳥資料館へ。平日なのですごく空いていた。入り口にスーベニールのテントもないし、料金も常設展のみだ。そういえば今回の公開はあまり大々的に宣伝していないなあと思ったら、理由はわかった。キトラの天空図は実物ではなく、「デジタルフォトマップ」だったのだ。もしかしたらネットにもちゃんとそう書いてあったかもしれないが、見落としていた。ちょっとがっかり。でも、図録はいつもどおりとても充実していて、且つ1000円良心的なお値段だ。それに、昨年などは四神の展示のためにカバーされて隠されていた常設展示もゆっくり観ることができた。
 そのあと、飛鳥坐神社に立ち寄って、飛鳥寺へ。飛鳥坐神社も寂びていて、中に実は石もいっぱいあって、貸切状態でとてもよかった。反面、飛鳥寺は修学旅行の高校生や地域探検の小学生のような自転車軍団がいっぱいいた。しかし、ここは驚いたことに、お堂に入っても写真撮影可。それに、定期的にお寺の人が、お寺や仏様のことをわかりやすく説明してくれる。お寺のすぐ近くに、蘇我馬子の首塚といわれる石碑も建っている。みどころいっぱいで、やっぱりいい。
 次は高松塚古墳だが、ここはちょっと離れたところにある。地図をみながら、「この方向〜」と思っていってみるけど、「ほんとにこの方向?」と思った頃にたどりつく。でも、ここはすっかり整備されて、公園化していて、古墳は丸い芝生の山になっていて、周りを柵で囲われているし、高松塚壁画館はわかっちゃいるがレプリカだし、ちょっとおもしろくないぞ。だが、高松塚古墳壁画の図録が2009年に新調されたらしいので、それを購入してきた。つくづく、紙製品に弱い私……。

2011年6月15日 (水)

「山田章博 —世界を生み出す魔法の筆—」

 前日の記事にひっかけてではないが、山田章博さんは現代の河鍋暁斎じゃないかと勝手に思っている。筆が速くて、なんでもかけて、おそろしくうまい。京都在住なのは長らく知っていたので、京都国際マンガミューアムのイベントでアンケートを書く度に、「山田章博さんの原画展を!」と毎回書き続けていた。そして……、やった! ついに願いが叶ったわ!! 
 4月29日から6月5日まで、京都マンガミュージアムで原画展「山田章博 —世界を生み出す魔法の筆—」が開催。前半・後半で展示内容を変更するという。企画展なので入場料で入れる(特別料金がいらない)が…… せまい。少ない。きっと、もっともっとたくさん作品はあるのにこれだけ〜? と、いささか不満はあったが、やっぱりその美しさにうっとり。カラーもモノクロも美しい。設定画などは字まで華麗。
水彩はもとより、コピックを使って、どうやってこんなに渋く繊細な色使いができるんだろう。ふだんは子ども向きで、最近はアニメ絵の表紙・挿絵の多い青い鳥文庫も、山田画伯が描くと、なぜに格段に格調高くなるんだろう。
 5月5日には、ライブ・ドローイング・イベントというのがあった。山田さんが約2時間でカラー原画を仕上げるのを見ることができるのだ。私は東京に行って、こちらには行けなかったけれど、参加しようとチャレンジした友人が整理券配布の10時少し前に行ったら、すでに定員250名のところ300名を超えていたらしい。う〜ん、おそるべし。コアなファンがたくさんいるんだわ。会場に入れなかった人たちは部屋の外にモニターでみることができたらしい。また、後半がUstreamで配信されたらしい。後半の展示を観にいったとき、その時に描いた原画も展示されていた。『BEAST of EAST』の鬼王丸だった。
ぜひ、今いつか暁斎とおなじように、京都国立博物館でドドーン!とたくさん展示してほしい。

2011年6月14日 (火)

GWは河鍋暁斎とヘンリー・ダーガーとコミティア

 イベントネタがずるずると遅れ気味なのだが、GWには例年によってコミティアにからめて東京に行ってきた。
 オモテ稼業が祝日営業になって以来、GW期間は二人で交替で出勤のシフトを組むのだが、相方に異動予定があって4月22日まで新しい相方と休日シフトの振分できないでいた。家族4人で行くとなると、この時期まで待機するのはなかなかきびしいのだが、今年は震災の影響で「まあ、なんとかなるだろう」と思っていた。……結果、なんとかなった。さすがに山手線沿線の駅近くはムリだったが、コミケの時は泊まれないビッグサイト前のワシントンホテルがとれた。それもファミリープランというのがあって。ツイン8000円! ひとりあたま4000円とは、通常都内ではなかなか見つからない!! ディズニーランドも休園だし、すいているのね……。事実、有明の夜は、(ふだんもめったに夜までは居ないので、詳しくはわからないのだが)とても静かで暗くて人がいなかった。近くのお台場よりけっこう健全で、5時ぐらいに閉まってしまい夜は開いていない飲食店も多かった。まあ、食費はチープに抑えて贅沢なところはもとから行かないつもりだったので、蕎麦屋とメガカフェとコンビニにお金を落としてきた。

 さて、なかなか表題にいきつかないが、今年は5月4/5日の2連休をおさえたので、1日目に河鍋暁斎記念美術館とヘンリー・ダーガー展に行ってきた。河鍋暁斎記念博物館は埼玉県蕨市の住宅地の中にある。観光地ではないし、日曜日にもかかわらず、とても静かな日常だ。建物も曾孫に当たる方が自宅を改装して開館したので、そんなに大きくない。前後に1〜2組の来館者がいたが、部屋が3つぐらいに区切られているので、ほとんど貸切の気分だ。展示数は多くない。2008年にあった京都の展覧会のほうがずっと多いが、まあ、数の問題ではない。行ってみたかったのよ。それだけ。けっこう筆がはやくて、多作な人(それでいておそろしくうまい)だと思うので、定期的に展示物を入れ替えしているらしいが、ストックはたくさんあるのではないかなあと思う。それに、下絵や習作などあまりおもてにでないものもたくさんあるようだ。また、暁斎はカエルがすきだったようで、それにちなんで「かえる友の会」なるものも結成されていて、会報などもおいてあった。

 そのあと、ラフォーレ原宿で開催されている「ヘンリー・ダーガー展」に向かうが、原宿についたとたん、ものすごい人人人だった。若者には自粛という言葉は関係ないのか、それだけ経済的にも気分的にもみんな回復してきたのか、遠方への旅行を自粛して近場ですましているのか。ヘンリー・ダーガーも、わりとマイナーと思っていたら、けっこうな混雑だった。しかし、混雑のわりには、みんなシン…と静かにシンケンにみている。なかなかウツウツな人物なので、観客はほとんど大人だった。展示の内容は、以前図書館で借りて読んだ『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』(作品社)という本そのものなのだが、その絵のホンモノが展示されている。いわゆるアウトサイダー・アートで、専門的な技術もなく、画材も使っていなくて、保存状態もわるい。紙の裏表に別々の絵が描いてあるとは思わなかった。ひたすら部屋で独り描き続けていた、その偏執的な情熱をどう受け止めればいいのか。それを考えると、やはり口数がすくなくなる。図録は特になく、ポストカードと薄い写真集があったが、資料としては、2000年初版とはいえ、前述の『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』(作品社)がイチバンだろうと思って、後日京都で買い直した。(だって、6500円もするし、でかくて重いんだもの。)
 他に次点候補として、明治大学の米沢嘉博記念図書館も考えていたのだが、原宿の人手に圧倒され、時間的にもきびしくて断念した。

 5日のコミティアは、売上げはちょぼちょぼだったが、GOODS一新のため、無料配布した便せんは思いのほか早く、1時頃にはなくなってしまい驚いた。また、昨年の秋に関西コミティアでお会いした栃木のサークルの人がわざわざスペースに立ち寄ってくださった。栃木といえば、SF大会での知り合いの大学図書館が地震でえらい被害になっていたので、思わず「大丈夫でしたか?!」とお聞きしたら、幸い栃木でもほとんど被害のなかった地域だったらしい。ひとくちで○○県といっても、様子がいろいろなんだなあと思った。そして、タクヤが小6で、今回で子連れスペースは卒業と思っていたので、子連れスペースで顔なじみになった方々にごあいさつをした。コミティアの「たたみ」にもとてもお世話になった。ありがとう! 子連れスペース!!

2011年6月 9日 (木)

波津彬子×竹宮惠子スペシャル座談会in京都国際マンガミューアム

 5月1日(日)に、京都国際マンガミュージアムで、波津彬子さんと竹宮惠子さんの対談があったので行ってきた。といっても、このイベントは単なるマンガ家の対談ではなく、5月15日までで開催中の竹宮惠子先生監修による原画ダッシュ展示シリーズの『わたなべまさこと花郁悠紀子 幻想の旅』の関連イベントとして開催されたものだ。実は、「波津さんご本人が関西にくるのか」ってなノリで、そこらへんを深く考えていなかったので、対談聞きながらあらためて再認識するいいかげんなヤツだった。申し訳ない。
 波津さんは、原画ダッシュで展示されている花郁さんの実の妹さんなのだ。本人曰く、「姉がいなければマンガ家になっていなかったかも」というほど関係が深い。といっても、既にマンガ家生活30年のベテランなのだが。花郁さんのマンガ原稿もずっと波津さんが管理している。だから、対談の内容も、ご本人のお話半分、原画ダッシュ展示されているお二人の話題半分の内容だった。
 この日は、波津さんファンの友人といっしょに行ったのだが、人数が予測できなかったので、開館50分前の9時10分ぐらいに行ったら、数人しか並んでいなかった。ちょっと拍子抜け。整理券7番・8番をもらって、1列目のたいへんいい位置でお聞きすることができた。

2011年6月 6日 (月)

マンガ『サバイバル』

『サバイバル』 さいとうたかを (リイド社)
 東日本大震災がおこって以来、気になってるマンガがあった。それが、この作品。
 実は、これはもうずっと昔、カネのない学生の頃で、コミックスがビニ本になっていなかったのんびりした時代に、途中まで本屋で立ち読みをしていた。が、兵隊がでてきたあたりで、なんらかの事情(はるか昔なので忘れたが、完結していなかったか、引っ越しをしたのか?)で中断して、あとどうなったのか、ずっと気になっていた。だが、絵的には好きな絵ではないし、自分の手元に置こうという気にはなれなかった。地球規模の大地震が起こって、その時洞窟探検に出かけていた主人公のサトル少年(13歳〜終わるあたりでは16歳ぐらい?)が一人生き残る。あちこちに少しづつ人間が生き残っているが、国は機能せず、文明は崩壊し、救いの手は来ない。荒れる自然のなかで生き残る術を少しずつ獲得し、家族に再会しようと旅を続ける。
 今回の地震で一念発起して、図書館で借りて読んだ。読んだのは平成8年〜12年発行のリイド社のワイド版全6巻。もうボロボロで、ページが欠けているところもあるが、まあストーリーの読み込みにはまず大丈夫。初出は少年サンデー昭和51年〜55年。全部読み切ってみると、どうも以前読んだのは全6巻のうちの3巻目あたりまでだ。最後まで読み切ってみると、ちょっとがっかり。実は、ラストになにかストーリーにあっというどんでん返しがあったり、重大な秘密が明かされたりするのかと期待していたのだが、何もなかった。ず〜っと、ロードムービーのように、自然災害の危機や出逢う人間とのエピソードが重なっていくだけなのだ。ああ、SFじゃなかったのね。単なるパニックマンガだったんだわ。私の期待の仕方が間違っていのだ、すまん。
 だが、その繰り返す危機また危機はスリリングでついページをめくってしまう。サトル少年も最後あたりにはずいぶんたくましくなっている。フツウの子ども以上にいろいろな予備知識はもっている気がするが、失敗し、落胆し、試行錯誤してサバイバル術を獲得していく様子はハラハラしながらもおもしろい。あとでネットをみてみると、なんせ出版が古いので、「これは正しい知識ではない」ということもあるようだが、そこは割り引いても、文明の利器を失った場合、どうやって水や食料を確保し、危険を察知するかは大変参考になる。だが、後半になって、だんだん人間との関わりが増えてくると、自然よりも人間のほうが恐ろしいのだとヒシヒシ感じるようになった。どこからも救いの手がさしのべられない状況は、そこまで人間を残酷にして絶望させるものものか。今回の被災者の方には申し訳ないが、自然災害で死ぬのなら「しかたないな」と思うが、人間同士の生存競争やエゴの殺し合いで死ぬのは「死んでも死にきれない理不尽さ」を感じる。そういう意味では、大災害であっても、今回の震災では、救いの手が世界中からさしのべられている。被災者の方も決して絶望はしないでほしい。

2011年6月 5日 (日)

パラパラブックスの新刊が出ていた

 4月以降、下書のまま放置していたネタからはじめます。

『歓迎の多い村』(パラパラブックvol.5) もうひとつの研究所著 (青幻社)
『うさみみ』(パラパラブックvol.6) もうひとつの研究所著 (青幻社)

 1年以上前にブログに書いたパラパラブックスの新刊を見つけた。見つけたのは2月ごろだが、奥付をみると、11月に発売されていた。(……といって、ブログのUPするのが6月なんだからなんだかなあ) 「もうひとつの研究所」がおかしなクリスマスプレゼントをつくっているところというコンセプトだから、ちゃんとクリスマス前の発売なのだ。
 以前の4冊がけっこう好評だったのか、最近ちょっと大きめの本屋に行くと見かけるようになった。京都国際マンガミュージアムのスーベニールにも置いていた。(版元が関西だから? かなあ。他の地方はどうなんでしょ?) 続編になると、最初のショーゲキや新鮮さは薄れたけど、やはり類をみないので楽しみだ。特に今回の「うさみみ」は奥行きがあって、3次元的なところがおもしろい。「歓迎の多い村」は画面がフェードアウトしていく手法だ。パラパラのアイディアをどこまで追求できるかが、このシリーズに期待したい。

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