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2010年12月23日 (木)

映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』……というより『宇宙戦艦ヤマト』のほうが通りがいいよなあ。……と思いながら、そのヤマトの実写版映画は、実は試写会が当たって11月28日に観てきた。12月1日から公開され、そろそろ1ヶ月たつので、少々ネタバレが入った感想書いてもいいかなあと思って書くことにする。
 私は、「TVシリーズ第1作で終わっていれば、不滅のヤマトだったのに」と思っているクチなので、公開前の期待度は地の底だった。「もう駄作を積み重ねないでくれ〜」と切に願っていたのだが、ヤマト世代としては1回は観ておくのが義理というもんだろうかと、前売りを買うかどうか逡巡していたのだった。そこへ、試写会のチケットが当たったのだから、「これは儲けもの」という感じで観に行った。
 そのレベルの期待度で観にいったので、結果は思ったよりはるかによかった。大絶賛というわけではないが、オリジナルヤマトを何度も再放送を繰り返してみて、セリフやシーンを頭の中にたたき込んでいるファンには良くも悪くも多くの話題を提供してくれそうな作品だった。

 TVシリーズ第1作の『宇宙戦艦ヤマト』は、ウラ番のハイジにまけて途中で切られたけれど、その時代のアニメとしてはとても新鮮だった。それらしい科学考証と舞台設定、ワキのキャラの深みと、「地球滅亡まであと○○日」というスリリングな設定。しかし、観ていながら、子どもながらに「ちょっとおかしんじゃないか?」と思うところもあった。そして、10年たった日本SF大会DAICON4の頃には既にギャグに落とされていた。(我が家にはDAICON4のプログレスカセットがあって、ドライブのたびにいやというほど聴かされていた)
 だから、いくら名作とはいえ、そのまま実写にしたらどう見ても陳腐だろうと思われるところを、ずいぶんがんばって話を深めたり、イマ風になおしたりしているのだ。その改め方が、そこそこナットクできるものになっている。たとえば、森雪以外の女性はいないのかとか、訓練学校でたばかりのぺーぺーがどうして班長なんだとか、どこのだれかわからんスターシアのいうことをそのまま信用したのかとか、そもそもどうしてスターシアは日本語をしゃべれたのだとか、不死身の第三艦橋とか(^_^;) そのくせ、オールドファンが、「このセリフは言うか? このシーンはあるか?」とウズウズするようなところは、ポイントをしぼって挿入している。でも、まあ、2時間で行って帰ってくるわけで忙しいからカットされているシーンの方も多いが。ファンそれぞれで、期待するシーンはちがうと思うが入っていても入っていなくても、ついあとで話題にしたくなる。だから、この映画は、オリジナルヤマトにどれだけ思い入れがあるかどうかによって、(年代によってというわけではない)感想の質が分かれる作品なんじゃないかと思う。脚本の佐藤嗣麻子さんは、今年の日本SF大会TOCON10にも来ていて、萩尾望都さんや夢枕獏さんといっしょに酢になったロマネコンティを飲んでしゃべっていたが、少女漫画にも通じるような台詞にない心理描写が栄える映画作品を作る人で、SF大会に来るくらいだから、SFにも強い(と思う)し、ヤマト世代の人だ。この作品の監督・山崎貴さんとご夫婦とは知らなかった。

 そういう映画だと思った上で、イマイチだったところは、キムタクはなにをやってもキムタクだったことと、『さらば 宇宙戦艦ヤマト』より特攻せざるを得ない状況をそれらしくしているとはいえ、やっぱり特攻はしないでほしかったこと、最後の音楽はやっぱり『赤いスカーフ』で締めてほしかったことだ。
 また、イマ風にしたことで「ちょっとこれって○○みたい」と思ったところもある。ガミラスって、スタートレックのボーグみたいだし、ヤマトの組織って銀河英雄伝説のヤン艦隊みたいだし、ガミラス艦はエイリアンみたいだった。(かっこよかったからいいけど)
 配役については、徳永機関長はハマリ役。真田さんも沖田艦長もまずまず。古代進はどうみてもキムタクで、かっこつけすぎ。他の配役は設定を変えたキャラも含め、だいたいアニメキャラよりかっこよくなっているが、いちばんかっこよかったのはアナライザーだろう。最期にあんな見せ場をもらえるなんて。
 ……ってかんじで、ついいろいろしゃべりたくなる映画なのだった。

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