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2010年10月

2010年10月14日 (木)

書籍『世界の市場』

 『世界の市場』 松岡絵里著 吉田友和写真 (国書刊行会)
 私は市場やバザールが大好きだ。百貨店やブランド店へ行くより、そっちに行きたい。海外だと、こういうところで買い物をするには、値切り交渉をしないといけないし、ツアーだとあまり行けないし、時間もないし、度胸もないし、根性もないので、いいカモになるだけかもしれないが、観ているだけでも楽しい。
 オモテ稼業の繁忙さから、仕事をやめるまで海外には行けないだろうとあきらめた私にとって、この本はおいしい。うらやましさも倍増だけど、本1冊で世界各国の市場をいろいろ見回れるなんて、なんて楽しいの! 裸電球の明かりに照らされるラオスの民芸品のナイトマーケットや、動物のミイラだってならんでいるうさんくさそうなボリビアの魔女市場、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の文化を背負う3つの市場が隣接するイスラエル/エルサレムなど、なかなか行けないポイントが満載だ。

2010年10月11日 (月)

書籍『スルタンの象と少女』

 『スルタンの象と少女』 ジャン=リュック・クールクー作 (文遊社)
 最近ちょっと入れ込んでいるフランスのパフォーマンス集団「ロワイヤル・ド・リュクス」。
恵文社でDVD『スルタンの象と少女』をみつけたあと、実はもう一度恵文社に行って、そのとき買わなかったDVD『巨人の神話』も買ってきたのだった。
 そのあと、この本が出版された。つい、買ってしまった。この本は漢字に総ルビがふってあって、児童書の装丁で出ているのだが、ちょっとクラシックな挿絵といい、ノリは大人童話のような感じだ。
 ……実は、たるい。のれない。ワクワクしない。おもしろくないの。あとがきに、「本書は、二〇〇六年にフランスのメモ社から発行された○○(長いので略)を底本としている。」、また、「本書の翻訳は、文遊社編集部の方針に従い、逐語的な翻訳ではなく、可能な限り原文を尊重した上で、文章全体の持つ雰囲気や世界観を優先させたものになっている。」という記述がある。底本? 可能な限り原文を尊重した上で、文章全体の持つ雰囲気や世界観を優先させたもの? う〜ん、表現がビミョ〜 原書はもっと淡々としてしんどいものなのか、翻訳の方針でこんな感じなのかわからん。
 やっぱりロワイヤル・ド・リュクスは生のパフォーマンスをいちばん観た〜い! 

2010年10月 9日 (土)

マンガ『period(ピリオド)』4巻

『period(ピリオド)』ⅳ(4巻) 吉野朔実著 (小学館)
 3巻の感想を書いたのが2009年5月。2巻と3巻の間は4年離れたけど、4巻目は1年ちょっとで出た。
 迥(はるか)と能(よき)の兄弟は、死んだ父親が臓器提供をした男性の家庭に養子として家にいる。ハルカは高校2年、ヨキは中学2年。そこには、ひきこもりの子ども(二人より大きな青年)がいる。経済的には裕福だが、ふつうに描かれる愛情のある家庭にはほど遠い。この作品に出てくる人たちはみんなどこかしら病んでいる。
 この二人の放浪も先が見えない。安住の地など求めてはいけないかのように、次から次へと何かがおこる。だからといって、それに流されるわけではなく、したたかに慎重に自分に降りかかる不幸や危険を回避している。それがあまりに淡々として、傷ましい。毎回いうようだが、目が離せない作品だ。

2010年10月 5日 (火)

里中VS西原「人生画力対決」

 10月3日(日)に京都国際マンガミュージアムで里中萬知子と西原理恵子の「人生画力対決」があった。開催は午後3時からだったが、整理券が午前10時から配布だったので、9時50分前に到着したら、もうすでに長蛇の列だった。定員250名で、123番だった。しかし、10時配布開始時に並んだのは150人くらいで、そのあとはボツボツだったようで、開始直前まで整理券はまだあったようだ。
 この日は町内運動会があったので、整理券をもらったあと、一度帰って顔出しした。保育園や小学校の運動会を優先すると町内運動会の日はほとんど出勤日になっていたので、ここ数年は子どもだけが景品や食べ物めあてに出没していたのだった。この日は昼頃から天候があやしくなってきたので、プログラムをだいぶ端折って1時頃には終了した。ふつうなら3時頃まであるのに。やれやれ。なので、一度家に帰って出直した。ここで失敗した。メガネを家に忘れてしまったのだ! 不覚。でも、番号順に入って、前から3番目の列に座れたので、まあなんとか見れた。
 さて、「人生画力対決」は、SF大会での企画「おぼろげ絵画教室」をプロがサシでやるようなものだ。下絵なしで、その場で、お題のイラストを描いていく。もう2冊本になっているが、西原さんが数々のマンガ家と対決していくが、マンガミュージアムでは2回目。前回が竹宮惠子さんだった。今回は正統派少女マンガの大御所の里中萬知子さんで、京都精華大学のツイッター(同じ系列なので)では、「異種格闘技のような対決」と書かれていた。然り。里中さんはさすがの年季で、描きながらでも、お話は豊富でおもしろい。西原さんも負けずとずけずけいうし、司会進行の小学館の編集・八巻さんも慣れたもの。それに、書画カメラが大活躍し、その場で描いた原稿や、会場がマンガミュージアムなので豊富な資料をビジュアルで示せる。とても賑やかでおもしろい企画だった。
 絵のお題は、『ドカベン』の里中くんに始まり、『生徒諸君』のナッキー、セーラームーン、阪神タイガースのロゴマーク、朝青龍、クマのプーさん等々。最後に合作の色紙をじゃんけん大会で勝った参加者に会場プレゼントがあったり、ニコニコ動画とつながっていたり、盛りだくさんだった。

2010年10月 4日 (月)

マンガ『インド式のススメ 流水家の食卓』

 『インド式のススメ 流水家の食卓』 流水りんこ (秋田書店)
 以前、コンビニ専用の廉価版コミックスで、「どの本屋にもない〜」と叫んでいたこの本が、めでたく書店売りの本として出版された。それもオールカラー! ……といっても白黒の原稿にそのままCGで彩色したようだが、コマがあるからけっこう時間がかかるんじゃないかなあ。
 興味深かったのはカレー! なんでもカレーになるのね!! それもダンナのサッシーさんが南インドの出身だから、材料も幅広い。バナナの木の芯もイモみたいな食感なのか……食べてみたい。南インドの朝食「ウプマ」も食べてみたい。カイパッキャ(ニガウリ)もゴーヤーチャンプル以外にいろいろな食べ方があるのね。……といろいろ食欲をそそる本だった。(と思うかどうかは人による)

2010年10月 3日 (日)

本屋の名所:ガケ書房

 恵文社とならんで行ってみたかった本屋のガケ書房に、やっと行くことが出来た。ここもけっこう情報誌などで紹介されていて、行ったことなくても、建物の壁から赤い自動車が半分突き出ている外面は知っている。
 左京区にあって、バスでしか行けない場所にある。がんばって歩けば叡山電車からもいけないことはないが、本屋だから店の中でもほぼ立ちっぱなしだし、店に着く前からあまり疲れたくない。ただそのためだけに行くのはちょっともったいないので、近くの京都造形芸術大学の大学祭にひっかけて行ってみた。まず、大学祭の方にいって、白い和紙のねぷたやフリーマーケットをみて、屋台でいろいろ食べてきた。この大学は山の側面に張り付いているようなキャンパスなので、階段を上がって降りてけっこう疲れた。ああ、疲れたらダメじゃん。そのまま道を南下して、5分くらいでガケ書房に着いた。やっぱり車は突き出ていた。
 セレクトショップとして恵文社といっしょに紹介されることも多いが、蔵書構成はやっぱり違う。店主のこだわりなのかなあ。聴いたわけではないので「そんなのちがうぞ」といわれるかもしれないが、恵文社のセレクトのほうがアートっぽいというかやや女性向きで、ガケ書房のほうがアバンギャルド(前衛的)っぽい気がする。それに自費出版ものも多い。私が店の中にいた間にも、自費出版モノをおいてほしいので交渉しにきたような若者がカウンターのほうで話していた。どちらもいい味だしてるなあ。なので、ちょっとおもしろそうな自費出版ものを2冊買ってきた。

2010年10月 2日 (土)

マンガ『菱川さんと猫』

 『菱川さんと猫』 萩尾望都漫画、田中アコ原作 (講談社)
 講談社の「アフタヌーン」に掲載されていた連作が単行本化された。「フラワーズ」に掲載されている望都サマのマンガはほとんど雑誌掲載で読んでいたので、単行本になったときの新鮮さはなかったのだが、この単行本は全部未読だったので、ゆっくりタンノーした。
 人間に化けられる猫ゲバラと、「化け」を見抜ける目をもった白湯(さゆ)ちゃんのお話が3編収録されている。もっとドタバタかと思ったら、ホロッとさせられるいいお話だ。原作付きだけど望都サマの作品のフィーリングにまったく違和感がない。
 田中アコさんの小説は読んだことないけど、単行本がでているのかしら?と思ってネット検索してみたが、ジュンク堂などでヒットするのはこの本だけだった。ググってみたら、本人らしきブログの記事があった。それによると、毎年望都サマが審査員をしている「ゆきのまち幻想文学賞」の佳作作品のようだ。ただ、このブログはプロフィールもなにもないので、本当にご本人なのかよくわからないのだ。ついでに「ゆきのまち幻想文学賞」のHPも見てみたが、過去の受賞とかはここ2〜3年の大賞以外わからない。たが、毎年受賞作品集を本にしていたはずなので、内容細目をきっちりとっている図書館の蔵書検索をしてみたら、あった〜 『ゆきのまち幻想文学賞小品集 17』(2008年刊)の中に、建石明子著『菱川さんと猫』が収録されていた。そのあとペンネームが田中明子になったりしているけど、ほとんど毎年応募している人のようだ。人間にも作品にもこういった出逢いがあるのだなあ。

2010年10月 1日 (金)

「エル・アナツイのアフリカ」

 9月16日から12月7日まで国立民族学博物館で開催されているこの特別展のポスターやチラシを見たとき、「なにか布製品? テキスタイルの展示なのかしら?」と思った。エル・アナツイという人の名前も知らなかった。民博の特別展はほとんど行っているのが、今回はほとんど何も予備知識なかったので、それほど期待のせずに、ダンナが運動会で代休の月曜日に大人だけで行ってきた。

 結果。とってもよかったですぅ〜 アフリカは伝統アートもヘンだけど、現代アートもヘンだった。あれは布ではなかった! 大地がひろい分、人間がおおい分、やることのスケールがちがうよなあ!!
図録も買ったけど、これはぜったい実物をみないとだめだ!!! あ、でも図録も、アフリカの現代アートをとりまく事情とは背景など詳しく書いてあるので、それはそれでリキの入った内容である。
他にも木彫の作品なども展示しているし、特別展の会場以外でも、本館ギャラリーや万博公園内にもオブジェがたっている。

 平日はすいてるけど、土日とかはゼミナールとかワークショップとかギャラリートークもあるので、それにあわせて行くのもおいしいかも。秋には「関西文化の日」で無料入場の日もあるはず。レストランでは、今回はオクラの煮込みとクスクスの料理がスペシャルででている。まだまだ期間があるので、ぜひ一度行ってみてほしい。

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