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2010年2月14日 (日)

自費出版『トキワ荘日記』

 『トキワ荘日記』水野英子著(自費出版)
 よくお伺いしている「漫棚通信」さんのブログで、この本が出ていることを知った。水野さん、最近はあまりみないけど、息が長いなあ。初期作品はあまり知らないけど、私は『ファイヤー!』の頃から読んでいる。あれは泣いたよ。そして、ばつぐんに絵がうまく、その頃の少女マンガで、あれほどワイルドにかっこいい男を描ける人はいなかった。朝日ソノラマの『10月のセラフィーヌ』なども何回も読んだ。そのあとちょっと大人っぽくイラスト的になっていく作品群も好きだった。
 この本は、著者が18歳の時、合作のために上京して約7ヶ月トキワ荘に住み込んだ時の想い出をマンガとエッセイで綴っている。昭和33年(1958年)のことだ。石森章太郎と赤塚不二夫と3人で「U.マイア」というペンネームで、「少女クラブ」にマンガを描いていたのだ。3人がまだそんなに超有名になっていない頃。その原稿が数ページ載っていて、ここはだれが描いたとか図示してあるのがおもしろい。
トキワ荘に居たマンガ家のメンツをみて、水野さんが紅一点と言われるが、実際は赤塚さんのお母さんがいっしょに住み込んで食事の面倒をいっさいみてくれていたり、石森さんのお姉さんが出入りしていたりと、それほど殺伐とした様子ではなかったようだ。一般人もいたようだが、マンガ家同士は、部屋のカギは開けっ放しで、他人同士が自由に出入りしていたようで、「ああ、いい時代だったんだなあ」と思ってしまう。(さすがに「寝るときはカギをかけておきなさい」と赤塚さんのお母さんにいわれたようだ)
 この本の内容は、本当は自身の自伝を書こうとしたが、このご時世でなかなか出版してくれるところが見つからず、トキワ荘の部分だけを抜き出して自費出版したとのことだ。申込みは、著者のHPで案内されている。作品集も絶版や品切れが多く、おまけに昔のマンガは原稿紛失のものも多いようだ。作品リストも完全なものはない。ぜひ、著者が元気なうちに集大成のようなものを出してほしい。

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コメント

|あれほどワイルドにかっこいい男を描ける人はいなかった。

まさしく!その通りです!!

小説なら原稿でなくて印刷物が残ってればOKですが、マンガではそういう訳にはいかないから大変ですね。
マンガ大国とか言われながら、そういう基本的な部分が脱落しているのはいかがなものかと思います。

追加情報:作者のHPにリンクをつけました。作品の購入の申込みはこちらへ。

さわやか革命さん>
 同志がいて、うれしいです!
マンガ原稿は一点ものなので、あとでとりかえしがつきません。
大昔は出版社で印刷のあと捨てられていたとか(T_T)
ああ、もったいない。

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