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2010年2月15日 (月)

児童書『デモナータ』全10幕完結

 『デモナータ』全10巻 Darren Shan著 (小学館)
かつて第1巻の感想を書いて以来、ブログにはUPしていなかったが、ずっと「イマイチおもしろくないぞ〜」と思いながら読みつづけていて、このほど全10巻で完結した。前作『ダレン・シャン』の方がやっぱりおもしろかった。
 この作品では、狼人間の血を引くグラブス、悪魔の次元であるデモナータとの窓(出入り口)を開けられるカーネル、現代に復活した5世紀の女魔術師の少女ベックと、主人公格のティーンエイジャーが3人交互に語り手になる。よく言えば視野が多角的になるが、悪く言えば散漫。そしてストーリーが血みどろで陰惨。私だって、『タイドランド』とか『鉄男』とか『ヴィデオドローム』とか『デリカテッセン』とか『アンダルシアの犬』とか(なぜか映画の例ばっかし)とってもお気に入りのグロいものも多いのだが、この血みどろの連闘にはちょっと辟易した。それに、主人公をはじめ、人間達がみんな「戦う」「殺す」ということに単純に肯定してだれも葛藤しない。これって、相手が「悪魔」だから? キリスト教世界のなかで、「悪魔」の立ち位置って、有無をいわさずこうなるのかなあ。無神論あるいは八百万(やおよろず)の神様がいる日本では(もちろん日本人にもキリスト教信者がいるが)ちょっとすんなりとなじめない気がする。日本では、悪魔より妖怪変化のほうがなじみ深いのだ。(そういう意味では悪魔よりバンパイアのほうがうけいれやすい?) 『デビルマン』という傑作もあるけど、これはまたテーマがちがう。
 毎回「デモナータ・ネット」という広報紙のような折り込みが挟まれているのだが、たくさんの10代の読者が「おもしろい」とファンレターを寄せているようだ。が、「そんなにおもしろいか?」と聞いてみたくなる。その中でおもしろさの要素は、どうもキャラ立ちしているようだ。キャラそれぞれにファンがついている。その意味では、著者はキャラクターを作るのがうまい。『ダレン・シャン』のクレプスリーは私も大好きだ。
 さて、前作の『ダレン・シャン』は2010年春休みに映画公開されるようだ。もし、『デモナータ』が続いて映画になったら、原作が児童書にかかわらず。私はPG−12かR−15の指定がつくんじゃないかと思っている。

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