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2010年1月25日 (月)

柴野拓美さんの遺したもの

 1月16日に、ビッグSFファンの柴野拓美さんがお亡くなりになった。新聞記事には「SF作家、翻訳家」と書かれていて、もちろんその業績も大きいのだが、やっぱり私は、「いちばん長く、いちばん有名なSFファン」の柴野さんというイメージが強い。
 今後、遠くでみていた私などより、もっと近しい交流のあった人たちがいろいろ語りつづけるだろう。柴野さんは、先ほど50周年になった「SFマガジン」よりも古いSF同人誌「宇宙塵」を創刊し、第1回日本SF大会を立ち上げ、SF大会に参加しているSF者で知らぬ者はいない人だ。文筆業の人にはシャイで口べたな人もいるし、オタクには周りを顧みずしゃべる人もいるけれど、柴野さんがいつもにこやかに、物腰やわらかくお話をされている様子をみていると、本当に「SFの良心」という気がする。若い人たちに対しても、上段に構えるのでなく、つねにきさくで丁寧だが、知識は広く深く、論議をすると熱く語られる人だったようだ。
 SF大会では何度か近くでお会いした。もと教師だったこともあり、『SF教職員組合』というこじんまりとした企画にも来られていた。いつか、ホテルの部屋が斜め向かいどうしであり、廊下で柴野ご夫妻と家族参加の私たちが偶然会ったこともある。2007年のワールドコンの時は、ステージでは紋付き袴で立って、元気にご挨拶していたが、ステージを降りると車いすだった。2008年のDAICON7には来られなかったようで、お歳がお歳だけにその時からちょっと心配だった。
 しかし、SFが他のどのジャンルにもないくらい、プロダムとファンダムの間が近く、ともに語れる場をもつことができるようになったのは、柴野さんのおかげではないかと思っている。

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