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2010年1月15日 (金)

書籍『最強の戦闘機パイロット』

 『最強の戦闘機パイロット』 岩崎貴弘著(講談社)
 有川浩の本から始まって、自衛隊→基地祭→エアロック(2008年の岐阜でみた)と展開して、ネットでエアロックやロック岩崎をしらべてみて、ついにこんな本まで読んじゃったよ〜!……て感じだが、調子よく、戦闘機乗りの実態がいろいろ書かれている。有川さんの自衛隊短編集の中に、戦闘機でナイフエッジをやってのける先輩が退官してなんとかかんとか…というエピソードが出てくるが、この人がモデルなんかなあと思ってしまった。
 著者の岩崎貴弘さんは、25年間自衛隊の戦闘機に乗っていて、退官後エアーショーライセンスを取得して、自衛隊のころのタックネームの「ロック」をそのままにロック岩崎として「エアロック・アクロバティックチーム」を立ち上げた人。が、実は2005年5月に事故で亡くなっている。ということは、私が岐阜でみたのは、その後を継いだサニー横山という人の操縦か? 読んだあと、YouTubeでエアショーをやってるロック岩崎の姿を見つけて、以前の伊藤計劃のときと同じように「ああ、この人はもういないのか」と思うと胸がくるものがあった。亡くなったあとにその人の存在を知るのって哀しい。
 いわゆる自衛隊時代の半生の自伝なのだが、著者は文筆が本業ではないので、けっこう短所も目につくし、クセのある人柄も見えて、そういう意味でもおもしろい。内容が時系列ではないので、話がとんだり、さかのぼったり、また繰り返したりして、整理されていない。自分のことを書くのに、このタイトルをつけるのって、自意識過剰!とも思うが、その自慢話がいやらしくみえないのは、その人柄によるのかもしれないし、根っからの飛行機バカなのが本全体からにじみ出ているせいかもしれない。好きなことを職業にできることは幸せだが、その分の努力もしているし、仕事について骨惜しみしていない。前向きだ。多少周りの迷惑を顧みない傾向があるかとも思うが、こういう自己アピールができる人でないと、あとでエアショーの世界には入れないのだろうなあ。
 また、訓練の様子や、アラート(スクランブル待機)などの勤務の様子、配置転換や昇進のしくみなど、知らなかった自衛隊の実態も興味深く読めた。

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