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2008年10月19日 (日)

琵琶湖の浜に、維新派の舞台がたつ

 毎回、楽しみにほぼ18年ほどおつきあいしている大阪の劇団・維新派。
4年ぶりの野外は、琵琶湖の湖畔・長浜のさいかち浜に舞台をたてて、昨年からのシリーズ「〈彼〉と旅する20世紀三部作 #2『呼吸機械』」が演じられた。
長浜だと休日を確保してでないと行けないので、世間では3連休の日の出勤を同僚と分かちあって、千秋楽の10月13日に行ってきた。
 せっかくの休日だったので、昼間は長浜の黒壁スクエアに行って、海洋堂のフィギュアミュージアム「黒龍館」なども回ってきた。黒壁スクエアは、そこだけポッカリと観光地になっていいて、けっこうな人出だった。夕方、その長浜駅からひと駅の田村駅の近くに維新派の舞台に向かう。隣駅なのに、そこは、ふだんは無人駅かと思うほどひっそりとしていた。蛍光色のウインドブレーカーを着た関係者が駅に一人いて、「維新派に行かれますか?」と聞いて案内していたが、この時間帯で降りて来る人はほぼ100%そうなんじゃないだろうか。この駅は、ふだん駅前の大学と長浜ドームへ行く以外に降りる人はいないんじゃないかと思ってしまう。
 開場が18時半で、1時間前から屋台村が開く。その時間にあわせて早めについたので、まだ駅からの道にはポツポツとしか人がいない。しかし、公演場所に近づくにつれ、湖畔にてんでバラバラに好き勝手にすわりこんで、琵琶湖に沈む夕陽を眺めている人たちが増えてきた。静かな浪の音、刻々と色が変わっていく夕空。騒いでいる人はだれもいない。いいなあ、この雰囲気。
 屋台村も食べ物、飲み物いろいろあるけれど、今回はタイ風とり丼を食べて、チャイを飲んで開場までゆるゆるした。酒類もあるけれど、アルコールが入ると眠くなってしまうからパス。連れといっしょの人も多いけど、一人でいても居心地は悪くない。18時頃からライブも始まった。開場時間が近づくにつれ、どんどん人が増えて、毎回好評のモンゴルパンなどは長蛇の列になっていた。
 維新派の野外舞台に行くときは、雨対策・寒さ対策をしっかりとしてくのだが、この日は天気も良く、それほど寒くもなく良好だった。もうすぐ満月かと思う月齢の明るさも演出効果かとさえ思ってしまう。開場すると、座席サイズに切った銀マットを渡され、ギシギシいう階段を上る。今回の舞台は琵琶湖をふんだんに活かしている。湖面に張り出した舞台は、奥の方がやや低く水没していて、動く度にライトに水しぶきが輝く。ライトの具合で境目がわからない。遠くで対岸の明かりが光っている。街並み、汽車など大道具の展開も相変わらずほれぼれするほどすばらしい。最後に手前の舞台も水がしみ出してきたのには、意表をつかれた。飛沫は美しいが、役者さんは水びたし。実は、最前列の客席の人にはビニールカッパが支給されていたようだ。
 ストーリーは……というと、まあそれぞれに解釈してくれ……ってあたりか。説明できないので、一度ご覧になることをお勧めする。ただ、今回の「〈彼〉と旅する20世紀三部作」では、20世紀は「戦争」や「死」と切り離すことができないのかと感じる。以前のヂャンヂャンオペラは、もう少し感覚的というか、象徴的だったんだが。今回の生々しさを感じるのは、#1が南米、#2が東欧と、現実につながっているからかなあ。#3はやっぱアジアかな。
 千秋楽なので、最後に主宰の松本雄吉さんが出てくるかなと期待したのだが、現れなかった。終わった後、みんな水が流れているふしぎな舞台に近づいて、のぞき込んだり、写真をとったりしていた。
 野外舞台だと、座席は背もたれもなく、板張りの階段に区割りのテープが貼られているだけなので、2時間身体を保つのが、トシのせいかだんだんしんどくなってきた。今回はひと晩背中がいたかった。いつまで続けられるか……、維新派とつきあうのには体力がいる。

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